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回向亭茶話 ~三世を渡る
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「まず紅茶でここからここまで。食べ終わったら緑茶でここからここまでなのだ」
「緑茶ときたか!」
後木 真央
の注文に、まだ20を少し過ぎたばかりに見える美僧がぺし、と禿頭の額をたたきつつ突っ込んだ。
「緑茶ないのだ?」
「俺用のでよければ出すよ――……本当に全部食うのか?」
指し示されたメニューは30品近く。
もちろんなのだ! と答える真央に苦笑しながら、青年はひとまずサンドイッチとカレーパンを出してくる。
ミルクスコーンも一緒に添えてあり、これだけで軽い一食分には十分な量だった。
このパンうまいのだー! と言いながらぱくつく真央を横目に、素早い手際で紅茶が淹れられていく。器が蒸らされている間に、大量のパスタがいくつかの鍋へ個別に投じられた。
「パスタくらいはしっかり制覇してくれないと困るぜ」
にやっと笑って語りかけてくるマスターに、真央は、任せるのだー! と請け負った。その時には既に手元の皿は空になっている。本来ならば食後の飲み物らしい紅茶が、併せて一式出されてきた。
立ち上る香気に満足そうに目を細めながら、真央はゆっくりと紅茶を味わった。
そんな彼女の目の前に、5つの皿が立て続けに置かれていく。
ナポリタン、ペペロンチーノ、カルボナーラ――よくわからない緑色のパスタにメロンがだだ盛り、そして小豆たっぷりのお汁粉が丼に投じられ、そこにパスタが浮かんでいる代物。どれも本来の量の半分程度に加減したとのことだったが、軽く女子一人分ずつはありそうな量だった。
「無理はしなくていいが、お残しするなら後はキャンセルだぞ」
食えるもんなら食ってみろ、と言外に告げられ、真央はいただきますなのだ! と目を輝かせ挑み始めた。
「そんな腹減ってるのか?」
見ていて気持ちのよい食いっぷりに、マスターの方が問いかけてくる。
「出会いは一期一会かもしれないのだ。後で後悔しないように全部試してみたいのだ」
「なるほど、そりゃそうだ――存分に味わってくれ」
そう言って、マスターは真央の進み具合を横目に、次の料理の仕込みを始める。
カウンター越しにその様子を見つつ、真央は口にものを入れながら店内を見渡した。
「なんだかここ自体はNMRネタくさいのだ~……ところでおっちゃん、生きた人?」
「さっきから会話しているくせに何をいうかね嬢ちゃん。しかも俺みたいないい男をとっつかまえておっちゃんはねーだろ」
「だってこんな小路、真央ちゃんみたことなかったのだ。おっちゃんみたいな坊さんが喫茶店をやってるとか違和感ばりばりなのだ。こんだけそろえば役満なのだ!」
意味わかっていってんのかよ、という苦笑と同時の突っ込みをくらいつつ、真央はあらかた片付け終わった料理の皿を横に除け、デジカメとメモ帳を取り出した。
「真央ちゃんは後木真央なのだ。陸上部だけど兼部で新聞部に入ってて高校新聞用のネタはいつでも大募集中なのだ。というわけでおいちゃんのお名前と職業教えてほしいのだ! 見た目坊さんでも坊さんとは限らない、ミステリの基本なのだ。最近覚えたのだ」
「俺か? 俺はタクアンってんだ。美味そうだろ」
「タクアンちゃんなのだ? 黄色いポリポリさんなのだ?」
「そうそう、いい感じに干されてて噛めば噛むほど味がしみ出るいい男、ってな」
そう言いつつ、沢庵と名乗った男は4つほど皿を持ってくる。やはり量は控えめにされているが、エビピラフ、オムライス、既に赤黒く染まって食物とは言えないような辛さが鼻につくチャーハン、エビドリア。
「なんでちょくちょく変なのが混じっているのだ」
「たまにはそういうもの食べた方が悟りに近づくかもしれないぜ」
往生かもしれんがね、と嘯く沢庵に、真央はなるほどなのだ、とわかったようなわからないような相づちを打つ。
「ここのお店の噂はいろいろ聞いたのだ。一度入ったら出られない扉だの、ドッペルゲンガーが見られるだの、みたい夢が見られるだのいろいろあるのだ」
「どんな噂だよ。お化け屋敷か」
飲み干された紅茶の代わりに、冷えた緑茶が供される。自身もまたその緑茶を飲みながら、沢庵は簡単に扉の向こうでどんなことが可能か、その扉が今は開かないようだということも含めて教えてくれた。
話を聞き終えた真央は、うーん、と唸り、天井を見上げる。
「体験できないかと考えてみたのだけど、真央ちゃんは順風満帆なのだ。間違えず選択したから今があるのだ、ヒャッホゥなのだ。理学療法士になる夢も継続中だから他の真央ちゃんには興味ないのだ。沢庵ちゃんは違うのだ?」
さてどうかね、そう言って青年は肩をすくめる。
「特殊食材な料理でなければ大体再現できると思うのだ真央ちゃん代わりにマスターして待ってるから沢庵ちゃんたまには扉をくぐってきたらどうなのだ温故知新なのだ?」
「言ったろう、入れるやつがいるときはノブがついてんだ。今はついていない――それが全てだ」
そう言った青年は、あっという間に空にされた皿達に苦笑する。
「次は、ケーキにするか?」
「楽しみなのだ~」
普段そこまで料理を振る舞うことは少ないのだろう。
満更でもなさそうに青年がカウンターへと引っ込んでいく。後木真央のフードファイトは、どうやらもう少し続くらしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼李月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月30日
参加申し込みの期限
2016年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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