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【星幽塔】酒場にて →飲む →話す →外に出る →脱ぐ
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賑わってきた空き屋通り。
そこに、少しの情報と引き換えに無担保で空き屋購入のための資金を貸してくれるという人物がいるらしい。
そんな噂がまことしやかにたっていた。
恵御納 久隆
は、非常に真面目な顔で段ボールを持ったまま、背広を着てサジタリオに飛ばされていた。
(ここは……どこだ? 冷静になれ、久隆!)
どう見ても中世の街並で、尚且つ歩いている人々に明らかに人外のものが混じっていれば、そう自分に呼びかけたくもなるだろう。上から下までがっちがちのサラリーマンの久隆は、サジタリオの城下町で見事なまでに浮いていた。
ここに来る前に小さな子の声が聞こえてきた。<闘士の光>とやらは橙色の果実の紋章として、胸元に浮き出ている。(服の下なので披露出来ないのが残念だが)
さても不思議な事ばかり。けれども不思議であれども衣食住の確保はせねばならない。これが夢でないならば。
そこからの久隆の行動は素早く、堅実であった。
まずは、貨幣の確保。友人から贈答品の処分を頼まれていたのが幸いだった。段ボールの中に入っていた酒や調味料などを売り、この世界の貨幣に交換する。
貨幣を入手したら次は住居の確保だ。商人に教えてもらい、すぐに手頃な2階建ての空き屋の所有者を紹介して貰い交渉した。社会人として取引は慣れている。特に足下を見られることなく、空き屋を押さえることができた。
久隆は空き屋の手入れをし、暮らし始める。段ボールにある酒も調味料もこの世界にはない物ばかりで、十分な貨幣と交換出来た。まだ在庫も問題ない。
それでも久隆は贅沢な暮らしはせず、質素堅実を心がけた。
自分1人ならどうとでも生きていける。それよりは、自分と同じように知らぬこの世界に飛ばされた者。特にまだ惑うことも多い若者の手助けはできないだろうかと考えたのだ。
空き屋資金の一部提供。これで若者がこの世界に少しでも馴染める手伝いになればいい。
「これで足りると良いのだが……」
若者達が久隆を訪ねる姿が増えていく。
そんな久隆を
旅鴉 月詠
が訪ねていた時だった。
「ちょいとごめんなさいよぃ。こちら金貸しだって聞いて来たんだけどねぇ」
久隆を話していた月詠が顔を上げる。その眉が少し上がった。
「おや、骨削か。策士の地底王が異世界に来てるとはね」
「ご挨拶だね、旅鴉はん。ここは互いの無事を泣いて喜ぶところざんしょ?」
骨削 瓢
が楽しそうにくつくつ笑う。久隆が口を挟んだ。
「私は金貸しなんて大層な者ではなく、困っている人に少し資金を提供しているだけだ。この旅鴉さんもその1人だよ」
「へぇ、旅鴉はんは何をするおつもりで?」
「カフェサロンを開いたんだけどね。もうちょっと空き屋を手に入れて宿屋もしようかと思ってるんだ」
「ほうほう」
「君は何か困ってるのかね?」
久隆の問いに瓢が殊勝な顔で答えた。
「いや、ちょいと商売を始めてましてね。荷物を入れるのに地下を作りたいんですよ。その資金を借りられないかと思いましてねぇ」
「荷物を地下に? 物置小屋を作るとかでは駄目なのかい?」
「いや、なるべく光を当てない方がいいんでねぇ」
瓢の答えにふうむと久隆が考える。月詠は黙って見ているだけだ。久隆が顔を上げた。
「商売の手を広げて大丈夫なのかい?」
瓢がにやりと笑う。
「それはもうお任せあれ。見っ事成し遂げてみせやしょう」
その言葉に久隆がまた少し考える。そして深く頷いた。
「君のやる気を買おう。どれくらい工面すればいい?」
久隆は瓢の援助をしてやることに決めた。2人は少し話し合い、久隆は必要な分を渡してやる。瓢と月詠はお礼を言って久隆の家を出た。
瓢の言葉に違和感を感じた久隆は、少しだけ迷ったのだ。けれども、金を工面してやることに決めた。
若者の熱意の是非は、自分が判断することではない。己の信念に基づき、己で進んでいくべきだ。自分はその手伝いができればいいのだ。
(……頑張れ、若者達よ)
瓢と月詠の背中に久隆はそっと呟いた。
「……何の荷物を地下に入れるんだ?」
久隆の家から大分離れてから、月詠は瓢に問う。瓢はにっと笑って、
「荷物は荷物ですよぃ。大事な、大事なね」
と言うだけだ。
月詠は黙って肩をすくめた。
この策士はまた何か地下で企んでいるのだろう。まぁ、それはそれで構わない。自分はただの傍観者なのだから。
月詠とも別れた瓢は、上々の首尾に満足しながら歩いていたが、あることに気付いていた。
(恵御納久隆と
恵御納 夏朝
は同じ異世界に来てるんだねぇ)
夏朝とは
黒竜退治
で一緒だった。その後どこに行ったのかは知らないが。
同じ『恵御納』に異世界で2人も会おうとは、何たる偶然。しかし瓢はこの事を久隆には教えなかった。
(異世界でそれぞれに生きていく2人、か。悪くないねぇ。神が投げた賽の目は、そのままにしとくのが粋ってもんさ)
どうせいつか会うだろうしと瓢は独り笑う。―――どんな奴か知らないが、ほんとここの神様は粋だねぇと思いながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
65人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月29日
参加申し込みの期限
2016年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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