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【ニャンダム、寝子電スタジアムに立つ!】
その名も、『ニャンプラ選手権』! かの国民的ロボットアニメ、『希望戦士ニャンダム』のプラモデル……通称ニャンプラの出来具合を競うイベントコーナーは、数々の素晴らしい出展作品に恵まれて、大盛り上がり! 熱狂的なニャンダムマニアも、あんまりよく知らない来場者も揃って足を止め、並んだニャンプラたちに見入っております。
「コンセプトは、ミリタリーなんです」
自分の作品をじっくりと観察する人々へ、
佐藤 英二
はその見どころを解説。アニメ好きのニャンダム好き、ちょっぴりオタク寄り? な彼、その語り口にも自然と力が入ってしまうのです。
「見た人が、硝煙と鉄錆の臭いを感じるような……そんな渋いイメージが表現できていたらと」
「ふむ、なるほど! 確かに、砂漠の激戦のリアリティを感じるよ」
と覗き込んだ
鷹取 洋二
の目は、真剣。隣では
宇佐見 望月
が、やや興奮気味に、
「こ、これは……! 陸戦用ニャクを、現地改修で砂漠戦仕様にチューンしたって感じか?」
「! その通りです、分かってもらえますか」
「おう、もちろんだぜー!」
無骨なニャクのカーキ色の装甲には、念入りにウェザリングを施して、砂埃による汚れや油垂れも再現。補給のままならない前線での現地改修ということで、ニャクマシンガンは使い込まれて鈍く深い色合いになり、盾には激戦をくぐり抜けたダメージがありありと残ったまま。おまけに装甲版には、ところどころに色合いの異なるパーツが混ざっているという、このこだわりよう!
「作品名は、『ニャク(砂漠戦仕様)』。ジオラマの土台には、本物の砂を使ってみました」
「うおおマジか、やるじゃん!」
「素晴らしいな。焼けた砂、過酷な砂漠の風を感じてしまうね」
うんうん! 力強くうなずくふたり。英二としましては、入賞はならずとも、自分なりに良い作品を……と頑張ってみたもので、先輩たちのコメントや熱い眼差しには、胸が熱くなってしまいました。
「ありがとうございます、嬉しいな……ところで、先輩たちの作品はどれですか? 僕にも見せてくださいよ」
「おう、こっちこっち!」
喜々として望月に案内されたのは、ブース内の一角。展示されているのは、こちらも良くできたジオラマ作品です。
それを見るなり、英二はきらり! と目を細めて、
「……! ライデンボルトですね?」
「当たり!」
望月のニャンプラは、最新ニャンダムシリーズのひとつ、『希望戦士ニャンダム ライデンボルト』のワンシーンを忠実に再現。作品名は、『激闘の後』!
「ビームブレード一丁で殴り込みをかけたフルアーマーニャンダムが、ニャクIIのグレネードガンで頭をぶち抜かれる、あの熱いシーンを再現してみたぜ! ちなみにこいつで、正月休みとお年玉、小遣い全部使い果たしました……」
くうっ! と涙ながらに語る望月。けれどその甲斐あってか出来栄えは素晴らしく、英二も見入ってしまいました。
「腕の無いニャクII、吹き飛ぶフルアーマーニャンダム……破壊されて飛び散るパーツに、使い物にならなくなったビッグサンマガンも。周囲に浮かぶデブリまで……すごいリアリティだ……! この金属が焼け溶けた痕は、どうやって再現したんですか?」
「おう、それな! 何で焼けば良い感じに溶けるか、色々試したんだぜー。結局、ウチの調理場にあるボンベ式のガスバーナーに落ち着いたんだよな」
「なるほど……!」
イベント開催前に配られていたあのチラシや、洋二のニャク改などにも大いに触発されて、このニャンプラ選手権へと全力……全財産までも突っ込んだ、ニャンプラバカの熱い生き様、心意気がこれでもかと盛り込まれた、これぞ集大成!
「なっ、洋二ちゃん。ニャンプラも良いもんだろー?」
「そうだね。良い刺激を受けられたよ」
一方の洋二は初心者ということもあり、作ったニャク改はスタンダードな仕上がりで、ちょっとふたりには及びそうにありませんでしたけれど……何かと芸術家肌な彼のこと。次に手掛ける作品は、もしかしたら、とんでもないものを作り上げてくれるのかもしれません。
夜海霧 楓
は決して、ニャンプラを見に来たわけではないのです。もちろん作品の出展などしておらず、この場にいるのはひとえに、一緒に来場したはずの同行者を、まるっと見失ってしまったからであります……まったくもっていつものように。
「あのあほ姫め。人ごみに紛れて姿が見えなくなるまで、数分もかからなかったな……」
あんまりにもいつものことなので、もはや慣れたもの……というのもそれはそれで、問題のような気がしつつ。ひとまずこのあたりを探すついでに、並ぶ傑作ニャンプラの数々など、何とはなしに眺めているところです。
「……ほう。こいつは」
ふと楓の目に付いたのは、激しい戦いやその傷跡をモチーフにした作品が多い中、やけに静的で穏やかな世界を表現した、美しいジオラマでした。
「作品名は、『ruins』だそうだよ」
「ん?」
横合いから声をかけたのは、ふらりとやってきた、
旅鴉 月詠
。
「ふむ。まるで、『俺のようにはなるな』……そう語っているかのようなニャク改だね。この人型兵器がこれほどに錆びつき、植物に覆われてしまうとは、戦い終えてからどれほどの年月が経っているのだろうね? 世界は一体どうなってしまったのだろう……君はどう思う?」
意味ありげに問いかけた月詠に、楓は作品をじっくりと見つめます。
鎮座するニャク改には片腕が無く、あちこちの装甲は欠け落ちて、剥き出しになったケーブル類は半ば引きちぎられています。片脚は完全に折れ曲がり、もはや立ち上がることはできそうもありません。用を成さなくなった小銃は傍らに立てかけられて、銃口には土が詰まり、トリガーには蜘蛛の巣が張っています。全体をうっすらと蔦が覆い、苔むして……足元には小さく可憐な花々が咲き、その中で猫がころりん、日向ぼっこ。ヒビ割れて、二度と灯ることのないカメラ・アイ……頭上には鳥が止まって、ひと休み。
作者のこだわりが見て取れる、何とも神秘的で、静謐な世界です。
「……なるほどな。人の歴史は、戦いの歴史だ。戦火は繰り返されるものだ……しかしこうして兵器が朽ちているということは、争いの無い世界が実現されたがためかもしれん。といって、果たして人が戦争を止め、こんな世界が生み出される時が来るものか……浪漫というやつだな」
「うん、良いところを突くね。この作品には、生と死……悲哀と平穏が介在しているようだよ。栄枯盛衰、詫び寂び、滅びの美学……作者はそんなものを込めたのかもしれないね」
「ああ、同感だな」
などと、もっともらしく語る月詠ですけれど。
実のところこの作品、他ならぬ、彼女自身の手によるものだったりしました。一般客のフリをしつつ、しれっと率直な意見を聞いていたりするあたり、マイペースかつ大胆不敵な彼女らしくもあったかもしれません。
「しかし、ニャンダムはあまり知らないんだが。そもそも二足歩行の兵器なんてものは、遮蔽物や残骸にあふれた戦場では走破性が悪く、制圧に向くのは結局のところ多脚型……という話があったな。まぁ、それも浪漫というやつか?」
と言う楓には、
「もちろんそうだろう。人の想像力と浪漫の結晶であるからこそ、ニャンダムはこうまで多くの人に受け入れられたのだろうね」
「かもな……うん? こっちの作品は……この銃の持ち方じゃ、腕が引っかかるだろうに。ショットガンのシーンなら、こうだろ……」
「ああ、確かにね。では、あちらの作品はどうかな? なかなか見応えがあるよ」
「どれ、見てやるか」
なんて、しばしふたりは批評を交えながらに、並ぶ作品たちを眺めていきました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月27日
参加申し込みの期限
2016年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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