「こ……これは!!」
ある日のこと。寝子島高校のとある教室にて、
宇佐見 望月の前にででんっと置かれたソレを目にするなり、彼はついつい人目はばからず、叫んでしまいました。
「どうだい? 君はこういうものに明るいと聞いてね、ぜひアドバイスをもらえると助かるんだが」
と尋ねますのは、
鷹取 洋二。芸術家肌な彼は、何やら初めての創作分野へ手を出すにあたり、その先人たる望月へと助言を求めてきたのだとか。
「洋二ちゃん、これは……この骨太でどっしりとしたフォルム、丸みを帯びた装甲、特徴的なモノアイに一本角……こいつは!」
「うん、そうだね。希望戦士ニャンダムの……」
「
ニャク改じゃん! すげー!」
そう。それは、あの国民的ロボットアニメ、『
希望戦士ニャンダム』に登場する人型メカの代表格。ラクシーン公国の主力級ロボット、ニャク改の1/100スケール・プラモデル! 完成組み立て塗装済み!
何でプラモなんて学校に持ってきてるの? というのは、ひとまずさておき。同好の士を見つけたと思ったのでしょうか、望月は洋二作のニャク改を興味深そうに、嬉しそうにじっくりと眺めます。
何しろ彼、ニャンダムも
ニャンプラ(=ニャンダムのプラモデル)も、大好き! でありまして……どのくらい好きかと言いますと、以前にお友だちと一緒に、ニャンダムに登場するキャラクターのコスプレまでしてしまったくらいです。
←が俺様だぜ! カッコいーだろ?
とまぁ、そんな風に反応の良い望月に気を良くしつつ、洋二はぴらりと、一枚の紙を取り出します。
「実は、こんな
チラシを目にしてね。少し興味が湧いてしまったんだよ」
「なになに……『
寝子島ホビーフェスティバル』開催のお知らせ?」
何でも今度、シーサイドタウンの寝子電スタジアムを会場として、『寝子島ホビーフェスティバル』なるイベントが催されるそうでして。その場内では、ニャンプラの出来を競う『
ニャンプラ選手権』なるコーナーが開かれ、現在参加者を募集しているところなのだそうです。
そしてどういう経緯か、洋二はそこへ出品するための作品を、鋭意制作中なのだとか。
「へー、意外だなぁ。洋二ちゃん、こういうの興味あったのか?」
「僕は駄菓子が好きでね、おまけについてくるヒーローカードを集めてたりするんだが、その中にニャンダムのカードもあってね。そこそこに知ってはいるんだよ。それに……」
実のところ、彼はニャンダムやロボットそのものには、それほど興味があるわけではないそうですけれど。
ただ、シーサイドタウンの駅前で受け取ったというチラシに、いくつか掲載されているニャンプラの作例……プロのモデラーが丹精込めて仕上げたという、素晴らしく出来の良いニャンプラたちを見るに、なぜだか急に、やたらと感性を刺激されてしまったのだそうです。
「というわけで宇佐見くん、ニャンプラ好きだという君の目から見て、僕のニャク改はどうだい? 初めてにしては良く出来たとは思うんだが」
「ん、そーだな! 良く出来てると思う……あ、ここのラインは黒のニャンダムマーカーでスミ入れすると、ぐっと締まって見えると思うぜ! もっとリアリティを求めるなら、ウェザリングで汚しを入れてみるのも良いよなー」
「ふむふむ、なるほど……」
しばしそうして、持ち前のニャンプラ・テクニックを洋二へ伝授する傍ら。望月は横目で、募集チラシをちらり、ちらり。
「うーん、ニャンプラ選手権か。楽しそうだよなぁ……」
「何なら、君も参加してみたらどうだい?」
などと洋二が言うもので、望月としては、どうにも気になってしまうのです。
気付けばふつふつと湧き上がる、この創作意欲!
「そうだなー。誰でも参加OKか…………よし!」
やがて彼は、こくりと大きくうなずいて、決断したのでした。
「俺様もいっちょ、最高のニャンプラ! 作ってみっか!」
墨谷幽です。よろしくお願いいたします~。
ガイドへは、宇佐見 望月さんにご登場いただきました。ありがとうございました!
(もしこちらにご参加いただける際は、ガイドのイメージに関わらず、ご自由にアクションをかけて下さって構いませんのでー!)
このシナリオの概要
今回は、プラモデルを作って出展! あるいは、ホビーフェスティバルで最新のオモチャに触れてみよう!といったシナリオになります。
シーサイドタウンにある『寝子電スタジアム』にて、『寝子島ホビーフェスティバル』なるイベントが開催されることになりました。各玩具メーカーが、様々なオモチャやぬいぐるみ、プラモデルやフィギュア、ブロックトイなどなど、幅広いジャンルのホビーを出展し、ユーザーや各企業にアピールするという玩具の祭典で、寝子島での開催は今回が初めてとなります。
会場内では、発売前のオモチャの数々が展示されていて、実際に触って遊ぶことができます。
またイベントの一環として、『希望戦士ニャンダム』の各種プラモデル、通称『ニャンプラ』の完成度を競う『ニャンプラ選手権』が行われており、自慢のニャンプラたちがずらりと展示されています。なお腕に自信ありな方は、飛び入り参加も大歓迎だそうです。
ちなみに実は、ガイドにて鷹取 洋二くんが見せてくれたチラシには、どうやら神魂が影響を与えていて、見た人を『ニャンプラが作りたい! 力作をみんなに見せびらかしたい!』といった気分にさせてしまう、なんて効果があったりするようです。
ニャンダムを良く知らない、ニャンプラって何? という方でも、あちこちで大量に配られているこのチラシを見て、急に作ってみたくなった! といった形でご参加いただくのも良いかもしれません。
他にも、ねこったーでの告知を見て興味が湧いたとか、寝子校生なら鷹取くんに強引に誘われたとか、場内のスタッフに飛び入り参加を勧められたとか。きっかけは何でもOKですので!
ニャンプラ選手権へ、自慢の作品を手に参加されるもよし。場内に展示されている、最新オモチャを見学して楽しむも良し!
お好みの形で、ホビーの祭典を楽しんでみてください。お気軽にどうぞ!
アクションでできること
アクションには、ニャンプラ選手権に参加する場合はどんな作品を出展するか、あるいはどんなオモチャを見て回るか、等をお書きください。
【1】『ニャンプラ選手権』に参加する
会場の一角で行われているイベントへ、自分の作品を出展します。
こちらに参加される方は、以下の項目をアクションにご記入ください。
○作品名
○どんな作品か(ニャンダムのどのメカを使って、どんなカラーに塗って、どんな改造を施したか? など)
○ひと言コメント(作品のコンセプト、自慢すべきポイント、苦労したところなど)
作品は、どこかにニャンダムのプラモデルが使われていれば、どんなものでも構いません。
出展された作品は来場者の目に留まり、様々に批評されたり、感想をもらったりします。参加者同士でコメントを寄せ合うのも良いでしょう。
ちなみに最優秀作品に選ばれると、何か賞品がもらえるようです。審査員はプロのモデラー、ニャンダム好きの芸人、ニャンダムは良く知らないグラビアアイドルなど様々な人員で構成されており、正直言って予測不能です(選ばれたらラッキーくらいに思っておいていただけましたら)
なお、こちらに参加しつつ、【2】で会場のオモチャを見て回ることもできます。
ただしその場合、【2】の描写量はあまり多くない予定です。
【2】展示されているオモチャを見て回る
広い場内には、各種玩具メーカーが持ち寄った、実に多種多様なオモチャが展示されています。いずれもまだ市場には出回っていない、発売前の商品ばかりであり、貴重な機会と言えるでしょう。
ただし発売前なので、買ったり持ち帰ることはできません。
展示されているオモチャには、以下のようなものがあります。
<展示物の一例>
○『希望戦士ニャンダム』の最新プラモデル各種
○『サンマキャッチ☆ネコキュア』の美少女フィギュア
○『超戦隊サイレンジャー』サイレンジャーロボ・DX変形合体セット
○『サンマさん&マンボウくん』の特大ぬいぐるみ
○『NYAGOブロック』作って遊べるコーナー
などなど。
上記は一例ですので、お好きなオモチャを指定していただいても構いません。
※ただし、版権にはご注意を! うまーくネコジマナイズしていただければと思います。
また、こちらへ参加される方でも、【1】に出展される作品を見たり、感想を寄せていただくこともできます。
その他、上記と合わせて、
・オモチャ好き?
(大好き、子どもじゃないんだから……と言いつつチラッ、部屋がフィギュアで埋まるほどのマニア、などなど)
ほか、ご参加にあたっての心情などもお書きいただけましたら、参考にさせていただきます~。
その他
●参加条件
特にありません。どなたでもご参加いただけます。
●舞台
シーサイドタウンにある、『寝子電スタジアム』が舞台になります。
各企業ごとに出展ブースが作られ、様々なオモチャが展示されています。
なお、当日の天気は快晴の模様。
●NPC
○鷹取 洋二
寝子高芸術科、音楽専攻。絵画も達者で、芸術には幅広く興味があります。
今回は、『ニャンプラ選手権』のチラシにうっかりインスピレーションを刺激されてしまったらしく、『ニャク改』のプラモデルを出展しています。
●備考や注意点など
※今回のシナリオには参加していないPC、及び上記に明記されていないNPCに関するアクションは基本的に採用できかねますので、申し訳ありませんが、あらかじめご了承くださいませ。
以上になります~。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております!