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空飛ぶピラニア
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【7】
「あっ、miaoが見えてきましたよー」
ざあざあ雨にけぶるシーサイドタウンの駅前に、ゴムボートがひとつ。
濡れた髪の毛を掻き上げながら、梢はようやく見えたmiaoを指差した。
「なんとか辿り着けそうね。急ぎましょう」
さゆるがオールを持つ手に力を込めたそのとき、
「あ、待ってください!」
「……どうしたの? 急に大きな声出して……?」
「その、前にピラニアの集団がいるんです」
一見すると黒い水面にしか見えない。
けれど、いおねのろっこんを通して見ると、よくわかる。
水の中では、今か今かと獲物を待ち構えて、ピラニアたちが蠢いているのだ。
「こっちはうようよしてるのであっちから行くですよー」
「真っ黒な濁った水にしか見えないけど……」
さゆるは半信半疑だったが、
「……わかった。信じるわ。方向転換、回り道してmiaoの前にボートをつけましょう」
3人は力を合わせて、ボートの向きを変える。
「だんだんと台風の勢いが激しくなってびちゃびちゃになってきたです」
ため息をするように、いおねは呟く。
この大雨では、合羽も長靴も本来の機能を超えすぎている。
下の服の中までびちゃびちゃで気持ちが悪い。
「駅ビルに付いたら着替えてあったかいご飯を食べるです!」
「私も早くドライヤーで髪を乾かしたいですよー……あ、電気ありますよね、あそこ?」
そう言う梢をちらりとさゆるは一瞥する。
「たぶん。発電機ぐらいはあると思うわ。ビルだし」
「良かったですー……ん?」
目的地を前に気が抜けかけた瞬間だった。
ごおっと風を切る音がした瞬間、水面が大きくうねった。
「きゃああああああーーーーっ!!!」
大きく煽られたボートは近くのお店に突っ込んだ。
幸い、水の中に落ちずには済んだが、不意にさゆるの表情が曇る。
「しまった。今ので穴が……」
ボートの端からぶくぶくと空気が漏れ出している。
梢といおねの表情がみるみる青ざめていく。
「ど、ど、どうするのですー!」
「た、大変なのです! 今の大波でピラニアがこっちに流されきたのですよー!」
いおねも我が目を疑うほどの数が周りを取り囲んでいる。
もはやボートを捨てて戦うしか道はない。
けれども、あれだけの数。なけなしのスポーツ用品で太刀打ちできるのだろうか。
どうしても勝てる気がしない。この世に数に勝る暴力はないのだ。
もはやこれまで。万事休す……。
と思ったそのとき、何かがこちらに来るのをさゆるは見た。
「……あれはボート……?」
***
「……間に合った!」
3人の前に現れたのは、修とみゆきを乗せたボートだった。
修が目で合図をすると、みゆきは大急ぎでゴムボートを用意する。
こっちのボートに乗せたいところだが、さすがに5人は定員オーバーなのだ。
「コンプレッサーを使えばすぐ膨らむから、それまで持ちこたえて」
「わかったわ……!」
さゆるはバットで水面から飛びかかるピラニアを打ち上げる。
修もオールを振り回して応戦。次々にピラニアが弾き飛ばされていく。
「うう、私は文化系なのですよ!」
いおねはテニスのラケットでピラニアをどうにかしようとするのだが……
雨で眼鏡が濡れて、前がよく見えない。
ぶんぶん空振り、がつがつピラニアが合羽に噛み付く。
「わー、全然当たらないのです。そしてなんだか噛まれてないですかね、私……?」
「大丈夫なのですー。任せてください……ううう、精神集中ー……!!」
梢は意識を集中させる。
再びいおねに襲いかかるピラニア。だが、その前をひらひらと蝶が舞った。
「……解除!」
とその瞬間、梢のろっこん<胡蝶の詩>によって蝶に変化していた店の商品が元に戻る。
ピラニアたちは商品に阻まれ、はじき返された。
「身を守るぐらいなら、私の力でもできますー」
「あ、ありがとうなのです。……よく見えないけど」
「礼には及びませんよー。でも、この数、さすがに多勢に無勢じゃないですかー」
ボートが膨らむまで、あと1〜2分といったところだろうか。
わずかな時間だが、たくさんのピラニアに襲われている今、すごく長い時間だ。
みんなもだんだんと息切れしてきて、かすり傷が増えてきた。
「このままじゃ……」
みゆきは青ざめながら、死闘を繰り広げるみんなを見回した。
ボートが先か、力つきるのが先か、雲行きが怪しい。
「……ん? よく見たらこのお店……工具店!?」
「どうした、北原? って、どこに行くんだ!?」
店の中に駆け出した彼女を、修は慌てて呼び止める。
「お父さんが口癖のように言ってたの。"こういう映画"だと工具店に最強の武器があるって……!」
「最強の武器って……うわあああ!?」
前方の水面が泡立っているのが見えた。
雨のせいじゃない、大量のピラニアが騒ぎを聞きつけて、こっちに向かっている!
「ボートは……!?」
濡れた髪をふり乱すさゆるに、梢も声を大きくする。
「はっ! 膨らんでますー!」
「急いで乗り込んで、はわわわ……! 間に合わないです!」
いおねが顔をおおったそのときだった。
ぶおおおおおおおおおおおおん!!!
しゅばばばばばばばっ!!!!
いおねの、さゆるの、梢の、修の全身が血の色で染まった。
いや、自分の血じゃない。飛びかかろうとしたピラニアがミンチになって弾け飛んだのだ。
いつの間にかボートの舳先に立ち、ピラニアを迎え撃つのはみゆき。
その手にはチェーンソーが握られている。
「お父さんの言ってたことは本当だったんだ……!」
チェーンソーを前に突き出しているだけで、ピラニアが血しぶきをあげて倒れていく。
攻撃は最大の防御というが、この状況でこれほど頼りになる武器はない。
「……はっ! あまりの凄まじさに見入ってしまった!」
いかんいかんと修は首を振る。
「みんな、ボートに乗り込んだな。俺たちの船が先導するから、ついてくるんだ」
それから、みゆきを見る。
「北原、船の守りは頼んだぞ……!」
「う、うん、頑張るよ……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月24日
参加申し込みの期限
2016年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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