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愛を語って下さいな★
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運動部がぼちぼち活動を始めた校庭を眺めながら、紅緒は膝に置いたグリモワール・デ・ルージュをひと撫でする。
「……千差万別の出来事と十人十色の気持ちね……」
これまで聞いてきた愛の物語は一人一人違う個性を持っていたが、共通点するものも見えてきた。それこそが自分の欲していたものだと紅緒は感じかけている。
けれど鍵の溝がひとつ足りないような気がしてならない。「このままじゃ中途半端だわ……」紅緒はまたあのブサイク顔になっていた。
「んぁぁぁああぁ」
座ったまま左右に激しく揺れる。キャラ作りを忘れていた瞬間を、遠目に気づいた女生徒がいた。完全な挙動不審だったので気付かれて当然だったが——。
「大道寺さんだ。どうしたのー?」
ニコニコしながら手を振って、
七音 侑
が近寄ってくる。紅緒は誤魔化しの咳払いをした。
「『愛』について取材をしているんですの」と慣れた台詞を吐いて、侑の顔をに一縷の希望を見出す。
「あなたも協力してくれるかしら?」
「協力はいいけど」侑は気持ちのよい返事をしたものの、うーんとストレッチするように腰から体を捻った。
「いきなり愛って言われてもー……家族を好きなのだって愛だし友達を好きなのだって愛だに?」
「ええ。その辺りはもう大分協力を頂いていますわ。それに私も両親や友人に対して抱いているし」
「あ、そうじゃなくて恋愛でってこと?」
大体そのようなものだと紅緒は頷いた。
「にー、ウチはそういうのは……」協力出来そうにないなと言いかけた侑だったが、はたと胸の奥にあるものに気づいた。
これが「そうなのかな」。
小さく漏らした声を、拾わない紅緒ではない。
一瞬で膝の上のハードカバーを開いてずずいっと目の前に期待の顔を寄せられた侑は、勢いにのせられていた。
「じ、じつはね、最近友達といるとなんだか胸がキュウってなるし、他の子と話してるとなんだかムカムカするんだに……」
「それが恋でしょう? 恋ですわね!」紅緒は酔っ払いが肩をガッと抱く勢いで侑を盛り上がらせる。
「う、うーん……みんなもそれは恋だって言うけどそういうのわからないんだ……。
好きだけどそれは友達としてだし別に抱きつきたいとか、ちゅ、ちゅちゅちゅチュウしたいとか思わないし!」
侑自身まだ噛み砕けていない感情だ。
曖昧な、形にならないそれを、紅緒はどうすれば彼女がつかめるのか考えていた。
「ただ、一緒にいたいしいっぱい話したいし笑顔を見てたいだけなんだに……これって好きなのかな?」
「好きではあるのでしょうね。
恋愛かどうか……。抱き合いたい唇を重ねたいとは思わないとしても、それが恋でないとは言い切れませんわよ」
「そ、そうなの?」
紅緒は頷いた。経験がなく取材が必要だと言っても、紅緒には知識がある。それが侑のためになれば良いと思った。
「リビドーは理性的であろうとすると無意識に抑圧されるもの。だから、切り離しても良いでしょう。
そして肝心の『胸がキュウ』は私には解からないものだけれど、もう一つは知っていますわ。
母親や父親が親戚の子やどこかの赤ん坊を構う時、私が子供なのに! と思ったり、親友が知らない交友関係を築いていたら、多少落ち込んだりする。
——他人と親しくするのを嫉妬してしまう、独占欲は愛につきものだと紅緒は思うの」
独占欲と言う生々しい響きに、侑は顔を赤らめる。
自分があの時抱いていたものは、そんなものだったのかとはっきり気付かされたのだ。
「その独占欲の大きさは、愛の大きさに比例しますわね。
侑さんはそのご友人が他の誰かと話していると、どのくらいの強さで『ムカムカ』するのかしら?」
紅緒の問いに、侑は自分の胸に掌をあてて考えていた。
「それが『特別』と言えるくらいだったら、恋かもしれませんわね」
話しを終えて侑が去った後、紅緒は自分が彼女に伝えた言葉を思い起こして、心に電流を走らせた。
「……書けるわ!!」
扉の前に立つ彼女を見て、紅緒は鍵を完成させたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月21日
参加申し込みの期限
2016年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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