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\ オーバータイム!/
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寝子島高校
不運はひっそりと忍び寄る
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寝子島高校は昼休みに入った。
朝鳥 さゆる
が正門から現れた。黒いコートを羽織って南に向かう。慌てた様子はなく、人々の中に自然に溶け込んだ。
人通りの激しい場所を抜けて海岸沿いの道に出た。海の風を横顔に受けて右手に曲がる。
寝子ヶ浜海浜公園の中にあるベンチに座った。詰まらなそうに海を眺めてコートのポケットに手を入れる。引っ張り出したイヤフォンを両耳に嵌めてスマートフォンを操作した。
曲が流れ始めると瞼を閉じた。身体は微動だにしない。
「つまらないわ」
その一言で曲を止めた。コートの反対のポケットに手を入れる。摘まみ出したのは赤黒い石であった。ピアスの片割れのように見える。
――昨夜に拾った物だけど、何かを感じる。あたしの心は生きているのだろうか。
石をポケットに戻した。頭の中に過去の自分の姿が断片として蘇る。
ベッドで見知らぬ男に抱かれている。激しい行為の最中、目は黒く沈んでいた。
部屋の一室。一糸纏わぬ姿でソファーに俯せになっていた。瞼は閉じられ、深い眠りに落ちている。目の下は薄っすらと黒く、不健康そうな日常を垣間見せた。
「何も感じない。それなのに……」
さゆるは自身の胸に手を置いた。
――今になって感じる。胸の辺りに疼痛のような痛みを。
これは何なのよ。心は既に死んでいるはずなのに。急にどうして。
「……心なんてなくなればいいのに」
声を風が攫う。乱れた髪はそのままで向かい風を全身に受けた。
その時、横手から声を掛けられた。
「君が今日の相手なのか」
「何の話よ」
さゆるは顔だけを向けた。
相手は細身の中年男性であった。紺色のスーツに身を包み、肩にはベージュのコートを引っ掛けていた。
「指定した時間に遅れたことは謝るが、こちらも忙しい身だ。近くにホテルを予約している。早くしてくれ」
男性は足早に近づき、さゆるの手首を掴んだ。瞬間、引き剥がして立ち上がる。
強い非難の目を受けた男性は怒気を孕んだ顔で早口に言った。
「いい加減にしろよ。こちらの指定した制服まで着ているじゃないか。これ以上の我が儘に付き合ってやるほど、俺は暇じゃないんだ。店に連絡するぞ」
「そう、そういうことなのね。勝手にすればいいわ」
さゆるはひらひらと手を振って歩き出す。男性はスマートフォンを取り出した。背中に苦情の内容が聞こえてきたが気にも留めなかった。
前方から太った女性が足早に現れた。セーラー服を着ていたが見た目の年齢と釣り合っていない。おまけに息切れが酷い。
「もう、あの客は、フゥ、どこにいるのよ、グフゥ」
すれ違ったさゆるは速やかに公園を後にした。人通りの多い道で、一度、来た方向に振り返った。
――あの女性とあたしが間違えられるなんてね。
「心って本当に面倒ね」
不機嫌な様子で口にして、さゆるは街の奥深くに潜っていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月15日
参加申し込みの期限
2016年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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