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雪暮れ湯けむり、冬の宿
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● 男湯、嬌声に立つ
洗い場で、ご老人の
猫屋敷 宝
が
サキリ・デイジーカッター
に髭を剃ってもらっている。
「学生さん、なかなかの腕前じゃな」
「恐れ入ります。これでも刃物にはこだわりがあるほうで」
サキリといえば、猫鳴館に住む刃物マニア少年として、もれいび界隈では行き合った者もいるだろう。
普段からかなりの量の刃物を隠し持っているので、脱衣場で服を脱ぐのも一苦労。風呂場にも髭剃り用の剃刀を持ち込むというマニアっぷりである。しかし、サキリ自身はそんなに髭の生える顔でもないので、たまたま隣で身体を洗っていた宝の髭を剃る流れになったのだ。
好々爺といった風情の宝は、猫と世間話が好きらしかった。
「温泉といっても特別なことはありゃあせん。私は散歩の延長じゃよ。時間だけは充分にあるのでな。学生さんらはどうしてここに?」
「先輩が勉強会をするというので」
「ほうほう、勉強。そりゃあ学生の本分じゃな。頭の柔らかいうちにいろいろ吸収しとくがいい」
剃り終えたあごをつるりと撫で、宝は満足そうにうなずく。
「ということはあちらの学生さんたちも一緒かな?」
宝が指したのは露天風呂の縁で猫たちをタオルで洗う
日暮 ねむる
と
八神 修
である。
洗われているのは修の飼い猫である、黒猫のブラックと白猫のミルク、三毛猫のマーブルと黒毛で青い目の
レンズキャッツ
・アイだ。
猿も猫も来る温泉なので、女将に聞いたらペット同伴もオーケーだった。
「いやぁいい湯だねぇ。動物たちとも触れ合えるし、近場の温泉じゃここが一番だよ。八神君もそう思わない?」
ねむるがいつになく相好を崩している。
「そうだな」
猫たちをしっかり拭きながら、修も顔を緩ませる。修の猫たちは日頃洗われてるのでお風呂大好き。
洗い終えるとブラックとミルクは互いに体を舐めあったりしてじゃれている。
しばらくするとアイの姿が見えなくなった。修たちが二匹の様子にほっこりしているすきに、垣根の隙間から、女湯のほうに行ってしまったらしい。
と。
「きゃ、きゃあっ!」
「もみもみー」
「ああ~んっ!」
女湯のほうがにわかに騒がしくなった。
これを聞いては男湯の方も色めき立つというものだ。
奮い立ったのは
八十八旗 信彦
。彼は湯の中州に置かれた岩の上に飛び乗ると、まるで街頭演説を始める政治家のように真摯な顔つきで、男湯の面々を見渡した。
「男性諸君よ! 今の声を聞いたか! 女湯から響くレディたちの声を!」
確かに聞いたと幾人かが期待に満ちた面持ちで信彦を見つめ、幾人かは恥ずかしそうに信彦から顔をそらす。それらをすべて受け止めたうえで、信彦は言った。
「全ての人々に優しい世の中にすべくバリアフリー化と男女平等が叫ばれて久しい。先人達は素晴らしい理念を残してくれたとは思わないかい? なのに、なんと嘆かわしいことだろう。見たまえ! ここ露天風呂に聳え立つジェンダーの壁を!」
ビシッ、と指さしたのは、男湯と女湯を隔てているベルリンの壁ならぬ木の垣根。
「俺達は挑まなければならない! 前生徒会長の茂先輩! 先輩もそう思うよね?」
急に水を向けられ、湯に浸かっていた
海原 茂
は思いっきり咳込む。
「先輩がしれっとした顔をして耳ダンボだったのは知っているよ! わかるんだ、同志の匂いはね!」
「ば、ばか言うな」
「隠す必要なんてないさ。いついかなる時もレディへ惜しみない賛辞をおくるのは、紳士の責務だし、それに露天風呂まで来てレディに対して興味を示さないなんて失礼というものだよ」
「つまり覗くってことか? やめておけよ」
修が一応止めるが、その瞳は笑っている。
「やがみん、君の言うことはもっともだ。覗きはよくないよね。物陰からこっそり盗み見ようだなんて、やましい気持ちがある証拠じゃないか。やましい気持ちがないなら、堂々としていれば良いのさ」
そういうと信彦は持っていた木桶を高々と天に差し向けた。
「全ては愛ゆえの行いであると伝われば、レディを不安にさせてしまうこともないはずさ。かの神聖ローマ皇帝でありスペイン国王でもあったカール5世はこう言った。もっと先へ、もっと向こうへ――この言葉を、われらも叫ぼう!
プルス・ウルトラ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月14日
参加申し込みの期限
2016年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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