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● なだれて宴会!
「みんな~差し入れです~」
ねむるは、自販機で買ってきた飲み物をテーブルに並べた。炭酸にオレンジ、スポーツドリンク。どれももちろんアルコールではない。
「ありがとう、そこに置いておいて」
貴子は問題集から顔も上げない。だが茂の方はそうじゃなかった。
「みんな、休憩しないか。折角日暮が差し入れも持ってきてくれたことだし」
「そうそう。ささ、遠慮せずどうぞ~」
ねむるが飲み物をコップに注ぎ配って回る。
「こっちにもおくれよ」
解理が自分と貴子の分の飲み物をねだった。風呂上りはコーヒー牛乳というのが基本だが、オレンジジュースだって悪くない。そう、それは間違うことなきオレンジジュースであったのだ。
「まずは先輩から喉を潤してください、どうぞ」
解理は貴子にコップを勧め、自らもくい、と煽る。
「たしかに勉強に糖分は必要ですよね」
勉強風景を撮っていた美咲紀もおいしそうにジュースを飲んだ。
しばらくして……。
解理はとろんとした瞳で問題集ではなく貴子を見つめていた。
(……なんだかクラクラする。のぼせたにしては遅いし……いいんちょがいつもより3割増ぐらいに美人に見えるし)
「えーい、美人だからその程よい胸部装甲に向かってにゃっとビングだ!」
「えっ、伊賀さん!?」
解理は貴子の胸元に顔をうずめるようにして抱き着く。
「ふにゃぁ……先輩もうすぐ卒業していなくなっちゃうなんていやだぁ! いなくならないでくださいよぉ、寂しいですよぉ~! にゃお~ん!」
解理はまるで猫みたいに貴子に甘えた。解理だけではない。ほとんどの者が瞼がとろんとして来たり、顔が赤くなって来たり、奇行に走り出したりしている。もうお分かりだろう。ねむるが差し入れしたあの飲み物、あれは、
酒浸 朱蘭
の<似非バッカスの施し>が掛かったろっこんドリンクだったのだ! 自販機のところで朱蘭に会ったねむるは、朱蘭に頼んで飲み物にろっこんを掛けてもらったのである。
ろっこんドリンクの酔いに負けずに勉強を続けているのはもはや修くらいなものである。
ちょうどいい具合にみんなが酔ったところで、長湯が過ぎたのかのぼせ気味の頬をした朱蘭が、子夜の肩を抱くようにして入って来た。
「おーい! 宴会しようぜ!」
朱蘭の声が契機となったのか、この状況を作った張本人であるねむるが千鳥足で立ち上がった。
「よっこらせ~っとと、ほらほら勉強もこのぐらいにして、さぁやるぞぉ。枕投げ~」
ねむるはふらついた足取りでボクシングの構えをし周りを煽る。
「あぁ? やるか?」
すっかり目の座ったサキリがねむるに鋭く枕を投げた。ねむるはそれを華麗に避け……られなかった。
「はっはっは、止まって見」
ぽふっ。
「止まって見えっ」
ぼすぼすっ。
止まって見えてもふらついてるせいか全く避けられない。
いつのまにかサキリだけじゃなくて茂や渚、悠月、なつ、アカリたちまで枕投げに参加していて、ねむるはあっというまにハチの巣状態だ。
「日暮、覚悟!」
「え、えーい」
そんな中、子夜は枕投げとは離れたところで、朱蘭にお酌してもらっていた。
「これが君得意のろっこん水、だね。少し、頂いてみようかな」
お風呂の中では、咲が酔ってしまったので、自分は飲まなかったのだ。そんな子夜に、朱蘭が絡む。
「遠慮せずグイッと飲めよー」
肩に腕を回されて、一緒に酔おうと誘う朱蘭を一瞥し、子夜はくいとコップを傾けた。
「……なるほど、確かにただの水なのに……身体が不思議と火照ってくるね」
それは子夜にとって初めての感覚だった。
決して悪い感じではない。
むしろ、身の内からにじむ心地よさがある。
「不思議なものだね……」
立ち上がろうとして、ふらりと傾く。そのまま子夜の身体は朱蘭の腕の中に凭れ込んだ。
「ん……これは、なるほど、足元もこんなに不注意になるものなのだね……済まないね」
「気にすんなよー。こういうときはお互い様だぜー」
そこにえへへーと笑いながら美咲紀がやってきた。
「私にももう一杯くださいなのですー」
「おー、飲め飲めー」
とくとく、と気味のよい音を立てて注がれるろっこん水。
「おいしー! お水だから問題ないのですー。ほわほわ気持ち良いのですー」
美咲紀は子夜と反対側に座り、朱蘭に寄りかかるようにしながらちょっぴり座った目をして得意げに言った。
「このカメラで、私達がちゃんと勉強していたという揺るがぬ証拠は残してあるのですよ! これで、実態がどうなったとしてもちゃんと勉強していた事になるのです! どーです? 見事な理論武装でしょう!」
「おー、りろんぶしょーだぜー!」
朱蘭はそろそろろれつが回っていない。
「武将……? それは曹操とか劉備とかそういうのか……?」
子夜も、まったく顔には出ていないが、思考がジャンプしまくっている。美咲紀は笑った。
「劉備×孔明か、孔明×劉備か、それが問題なのですよー」
もうさっぱり会話が成り立っていないが、本人たちは楽しいようなのでいいのだろう。
「そうじゃな、関公も忘れてはならんじゃろう」
いつの間にかこの会話に
猫屋敷 宝
まで交じっている。宴会の匂いを嗅ぎつけたのだろうが、あまりにそこにいるのが自然すぎて誰も気にしていないようだ。
枕投げはさらに大規模になり、いまや部屋にいるほとんどの者が参戦していた。茂だけでなく貴子まで枕を掴んでおり、もはや修だけが勉強しているような有様である。
枕はもちろん、修だけを選んで避けたりはしない。流れ弾が当たることはしょっちゅうである。
カオスになっても勉強集中。枕が飛んでも集中。枕がぶつかっても集中。
それが八神修という男である。
だが、さすがに辞書が飛んできたときにはその額に静かに青筋を立てて立ち上がった。
「誰だ、これ投げたのは!」
そんなこと言われたってわからない。戦場は乱戦、そんな質問に答える余裕もないのである。
「日暮! 手を貸せ! 陣地を形成する!」
参戦を決めた修はきりっと号令を出した。そこからはもう二段投げやフェイント攻撃等織り交ぜての猛攻である。修の猫たちまでこの騒ぎに突入し、やんやにゃんにゃの大騒ぎ。
「伊賀、北風先輩も、浴衣いいですね。似合ってますよ」
戦いのさなかでも修はさらりと女子を褒めることを忘れない。
「シュー君、よそ見禁物です!」
美咲紀の投げた枕が、修の脳天にヒットした。
「やったな。頼む、日暮!」
修の指令を受け、死角から飛び出してきたねむるの攻撃に、今度は美咲紀が倒れる。
投げて、当たって、大いに笑って。
「勉強もいいがこんな時間も大事だよ、子どもたち」
宝はにこにこ目を細めながら、本物の酒を傾け続けていた。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月14日
参加申し込みの期限
2016年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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