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【大義は我にあり?】
そして。
「ふっ、ふははははっ! 待たせてしまったね……!」
しばらくした後、おそらく全力でテラスから階段で地上まで降りてきた
クロセル・ラインツァート
が、肩でぜぇぜぇ息をしながら、
水守 流
と
本居 陽毬
にそんな言葉を投げかけてきた。
「……ああ、うん。本当に待った。凄く待った。なあ、本居?」
「……うん。このただ待っているだけの何もできない時間のやるせなさってないよね」
ややうんざりとした口調で問う
水守 流
に、
本居 陽毬
も似たような表情で腕時計に目を落しながら答える。
こんな変なオッサン無視して進めばいいのに、それができないのは良い人な証左の、そんな二人である。
「ふ、ふははははっ! 正義のヒーローは遅れて登場するのがお約束ですからねっ!」
他方、クロセルはまるで悪びれる様子もなく、そんなことを言ってのけた。
「……って、ちょっと待ちなさいよ! なんて、お菓子を世界から無くそうとするあなた達が正義なのよっ!」
それに陽毬が猛反発する様子を見せる。
色気より食い気な彼女にとって、お菓子の無い世界など悪にほかならないのかもしれない。
「ああ、そうだな。お菓子が食えない世界なんて、俺もまっぴらごめんだな」
流も、概ね、陽毬の考えに同意する。陽毬ほどの熱はないものの、やはりお菓子はあった方がいいと流も思う。
「ふっ……。貴方達は何もわかっていませんね」
クロセルがやれやれと頭を振って、肩をすくめた。
「そもそも、貴方達はお菓子があることのメリットとデメリットを比較したことがあるのですか?」
「へ……?」
陽毬が目を丸くする。
お菓子が存在するデメリットなど、彼女は考えたこともなかった。
「なるほど。確かにお菓子は美味しい。ですが、よく考えてごらんなさい。別にお菓子でなくても、世の中には美味しい食べ物がたくさんあるはずです」
「む、確かに」
「……って、おいおい。論破されてどーすんだよ、本居っ! だいたい菓子には菓子にしかない美味さがあるだろーが」
思わず納得しかける陽毬に、思わず流が口を挟む。
「はっ……。いけないいけない。あやうく騙されるところだったわ。そうよ、それがお菓子が存在しなくていい理由にはならないじゃないっ!」
陽毬は声を荒げて、クロセルにそう問いかける。
しかし、クロセルも引かない。
「いいえ、なります。確かにお菓子にはお菓子の魅力があるかもしれませんが、それ以上に、お菓子は我々に様々なデメリットをもたらすのです。そうたとえばダイエットとかダイエットとか」
「……!?」
一瞬、陽毬の顔が引き攣った。ちら、と自分のウエストに目をやる。
「……だ、大丈夫だぞ、本居! 別にお前は全然太ってないぞ!」
「……そ、そうだよね!」
流の言葉に、どこか自分に言い聞かせるように頷く陽毬。
クロセルはそんな二人を見て、ひそかに口の端を曲げる。
(ふふ。やはり若い。私の言葉にすでに迷いを生じ始めている)
あと一押しだ、と思い、クロセルはさらに言葉を続ける。
「それにお菓子は無駄に値段が高いものも多い。ひとときの享楽に身を委ねて、現実から目を背けるのは文化的な人間のすることではありません。お菓子は我々を堕落させる悪魔の果実なんです。我々は目を覚ますべきなんです」
「う、うう……。なんだか向こうの言ってることも間違ってはないような気がしてきたよ……」
「ま、負けるな、本居っ。お前、お菓子好きなんだろっ」
二人の声に勢いがなくなってくる。
(ここらが決め時ですね)
クロセルが勝利を確信したときだった。
「おーい、クロセル!」
「「「え?」」」
どこからともなく一人の少年の声が聞こえてきて、三人は思わずハッとそちらを見た。
三人の視線先には、ピンクのチョコプレッツェル――通称、ニョッキー(イチゴ)の剣を持つ
御剣 刀
の姿があった。
「お茶の間のヒーロー、クロセル! 大変だ、あんなところに黄金色のお菓子が置いてあるぞ!」
「な・ん・で・す・っ・て・!」
刹那、クロセルの目の色が変わった。
クロセルはもはや目の前の二人には興味を失ったといわんばかりに踵を返して、刀が「あっち」と指差す方向に向かって行った。
「え、ちょっとっ! 正義の話はどうなったのよ!」
陽毬がそう呼びかけたとき、ゴトン、という音がして、クロセルの服の袖から何かが落ちた。
「……あ」
そのとき、それまで余裕綽々だったクロセルの顔に焦りが生まれた。
彼の袖の下から落ちたのはきらきらと輝く黄金色のお菓子(婉曲表現)だった。
「「…………」」
流と陽毬の絶対零度の視線がクロセルに突き刺さった。
どう見ても買収です。本当にありがとうございました。
「ふっ……。お茶の間に茶菓子は必要不可欠っ! さらばだ!」
意味不明な捨て台詞を残し、
クロセル・ラインツァート
はどこかへ去っていった。もちろん落した黄金色のお菓子(比喩表現)はちゃんと拾って。
「よし! あとはさっさと最上階に急ぐだけだ!」
刀は刀で、やることだけやって、さっさと入口の方へ向かってしまった。
流と陽毬はそんなクロセルと刀の去っていく姿を呆然と見つめ、
「はっ……! こんなことしている場合じゃなかった! 私達も最上階へ急ごう、水守君!」
「お、おうっ!」
かくして、二人もまた慌てて駅ビル内部へ向かっていったのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月12日
参加申し込みの期限
2016年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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