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無機質ワールドとオカシな戦士
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【ロマンシング カシ】
さて、その頃。
駅ビル『mushiki』前の広場では大勢の無機質警備隊に囲まれながら、オカシ革命団の戦士達が凄まじい大立ち回りを演じていた。
「くっ……。見かけが子供だからと言って油断するな、こいつら強いぞっ」
警備隊の隊長と思しき男が仲間達にそう呼びかける。
実際、オカシ戦士達の奮闘ぶりは目を瞠るものだった。
「お菓子……。そう。それは人類の希望。人類の光。無機質化なんて許されることじゃない……革命じゃーい!!」
ぎらり、と茶色い瞳に炎を煌めかせて、
本居 陽毬
は二挺の水飴鉄砲で周囲を取り囲むように動く無機質警備隊に牽制射撃を行った。
「む……。なんだこれはネバネバするぞ……!」
「動きにくいぞ……!」
無機質警備隊の面々が説明的文章的台詞を発しながら、水飴から逃れようともがく。
「……逃がさないよ。今だよっ、水守君!」
水飴鉄砲の狙いは警備隊に向けたまま、陽毬が相棒の
水守 流
に向かって叫ぶ。
「へいへい。めんどくせーけど……仕方ねぇか!」
陽毬の声に応じるように、流はぼさぼさの髪をかきながら前へ踏み込んだ。
彼が手にしているのは幅広の青い巨大なアイスバー。
「伝説の魔剣――アイスソードの威力、その身でとくと味わいやがれ!」
流の中ではアイスソードはそういう設定らしかった。
そんなアイスソードを振り回し、いやどちらかといえばアイスソードに振り回されながら、流は勢いまかせに、あたりにいた警備隊を一人、また一人となぎ倒していく。
すると、やがて隊長格と思しき男が、妖しい目つきになりながら一気に距離を詰めてきた。
「く……。ならば、その武器――殺してでも奪い取る!」
「う、うわ。な、なにをするきさまらー!」
流は奪われそうになった剣を取り返そうと男と揉みあいになる。状況はかなり危険なはずなのに、その台詞を言ったときの流の顔は何故かちょっと楽しそうだった。
と、そのときだった。
「あ」「あ」
ポキン、と小気味の良い音を立ててアイスソードが剣の真ん中あたりでポッキリと折れてしまった。
「あー! せっかくのソーダアイス味が……!」
剣を手にしていた流よりも先に、水飴鉄砲を乱射し続けていた陽毬の方がそう叫んでいた。
「……ちょっと食べたかったのに。いや、三秒以内に拾って食べればまだ大丈夫かも……」
軽く涙目になる陽毬の食い意地の張りっぷりに、感情を持たないはずの無機質隊隊長が少しだけ怯む。
「……いや、本居、諦めるにはまだ早いぜ?」
「え……?」
自慢の剣を折られてなお、いまだ戦う心は折られていない様子で、流は陽毬に、それからもう一人の仲間にパチンと片目を閉じて見せる。
「あ……」
そのときになって、陽毬はようやく『それ』に気づいた。折れたアイスソードの断面に刻印された『あたり』という意味深な三つの文字に。
刹那、キラリと空で何かが瞬いたかと思うと、次の瞬間には箒に乗った魔女のように、大きなお菓子の筒に横座りをした
回田 はつな
がその場に飛んでくる。
「――はいはーい、あたりマーク、承認ー。『あたり』が出た貴方には、団長の白沢先生からおまけのもう一本をプレゼントだよ~」
はつなが無線機に向かって何かを叫ぶと、またキラリと空が輝いた。
直後、空を斬り裂いて無寝子島の大地に突き刺さるのはもう一振りのアイスソード。
「……よし!」
流は地面に突き刺さったアイスソードを伝説の英雄さながらに引き抜くと、警備隊隊長に向けて正眼に構える。
「くっ……。なんて、羨まし――じゃなかった、姑息な真似を!」
隊長はおいしそうな輝きを放つアイスソードに魅せられ始めていた。これが魔剣アイスソードの恐ろしさである。ほんとかよ。
「もう一度叩き折ってくれる!」
「そうはさせないよ!」
アイスソードを狙う男の横っ面に、陽毬が再び水飴鉄砲を放つ。
「うわっ……。ま、前が見えな――」
「今だっ!」
その瞬間、流が一歩踏み込んで、男の口にアイスソードを突っ込んだ。
「う、うめえーーーーっ!」
口の中に広がる鮮やかなソーダ味に、隊長にかかっていた状態異常――無機質化が解けた。
「ナイスだよ、水守君!」
「おう。本居もアシストさんきゅーな。よし、このまま一気にビルの中へ――」
「ふははははははは! 残念ながら、そうは問屋が卸しませんよっ!」
「「!?」」
頭上から聞こえた声に、流と陽毬はハッとして顔をあげた。
「み、水守君、駅ビル二階のテラス部分に変な格好をした人がいるよ!?」
「あ、ああ……。な、なんなんだ、あいつは……」
二人の視線の先には、風に黒いマントをなびかせて二階のテラス部分の手すりの上に仁王立ちする怪しい男がいた。
「ふふ。私ですか? 私の名はクロセル。リッカルド氏の志に共感し、その理想を実現すべく立ち上がった者ですよ。とぉっ!」
男――
クロセル・ラインツァート
は、特撮ヒーローのような掛け声をあげると、普通に階段で降りるために廊下を走っていった。
「……」
「……」
流と陽毬はポカンとした表情のまま、しばし待ちぼうけをくらうことになったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月12日
参加申し込みの期限
2016年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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