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無機質ワールドとオカシな戦士
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【突撃! 最上階のリッカルド!】
優木 遥斗
は真面目で、不器用な男だった。
(……苦手、だ。女の子の涙は)
最上階へと走る道すがら、ついさっき見逃してしまった少女のことを思い出しつつ、遥斗は胸中にそう呟いていた。
(……別に命令違反をしたわけじゃない。俺の仕事は町長を守ること、だ)
どこか言い訳じみた呟きを胸中で繰り返しながら、遥斗はリッカルドの部屋へ急ぐ。
途中で、混乱で誰もいなくなったパン屋に寄って、粒餡のあんパンと牛乳を買って、走りながら食べる。ちなみにちゃんとレジにお金を置いていくあたりが真面目である。
(なんだか、無性に粒餡が食べたくなった)
遥斗は食欲魔人である。底無しの食欲が彼の原動力であり、行動理念である。ただし、タバスコ入り水鉄砲を食らっても、無機質化が解けないほどの極度の味音痴でもあったが。
(腹が減っては、戦ができない)
味音痴でも腹は減るし、味音痴でも腹が満たされれば戦はできるのである。
遥斗は驚くべき速度で最上階まで駆けあがると、リッカルドの部屋にいの一番で駆け込み、「今、戻りました」と一礼した。
「ええ。よく戻ってきてくれました。素晴らしい速さでしたよ。優木くん。じきに革命団がここにやってきます。あなたには精一杯戦って――」
と、そのとき。
「リッカルドー!テメエはここでぶっ飛ばす!」
扉をバタンと開けて、ニョッキー(イチゴ)を背負った
御剣 刀
が革命団のメンバーとして最初にリッカルドの部屋にやってきた。
「隊長、下がっていてください」
遥斗は隊長をかばうように一歩前へ出て、愛用の無機質竹刀を正眼に構える。
「む……。お前も剣を使うのか。どっかで見た事あるような気もするが――とにかくそこをどけ!」
「ここをどくわけにはいかない。これが、俺の仕事だからな」
「……!」
遥斗が無機質竹刀を振りかぶって、刀に襲い掛かる。
反撃の暇など与えず、一太刀で無機質化するつもりだった。何故なら、それが自分に与えられた仕事だから。
だが、
ガキン、と甲高い音が最上階の廊下に響き、遥斗の剣が刀の身体を捉えるよりも早くにピンクのニョッキーに行く手を阻まれる。
「……なるほど、リッカルドも一応それなりに腕の立つやつを雇ってるわけか」
無機質竹刀を受け止めるニョッキーの向こう側で、刀が不敵に笑う。
それを見て、遥斗も無表情な顔の口の端を少しだけ曲げる。
遥斗は食欲魔人であり、おいしいものが食べられそうだからリッカルドに雇われている。別にリッカルドに恩を感じているわけでもない。
それでも、
(仕事には、やり甲斐がある方がいい)
遥斗はそのように思い、眼前の好敵手の会心の一撃をくわえるべく、もう一度大きく竹刀を振りかぶった。
* * *
リッカルドの部屋に剣戟の音が響く。
現在、
御剣 刀
と
優木 遥斗
が互角の戦いを見せている。
ほかには誰もいない。トランシーバーで増援を呼んでいるようだが、すでに無機質化を解かれていたり、あるいは小豆の《誘惑》にとらわれていたりで、一向に数が増える気配がない。
「く……。警備隊は何をやっているのです! 誰が君達に高い給料を支払っていると思っているのですか!」
リッカルドは悪い人間の顔をして言ったが、実際、警備隊の給料はそんなに高くない。ぶっちゃけブラック企業である。
そこに一人、また一人とオカシ戦士達がやってくる。
「お、ここがボスの部屋か」
「いたよ、水守君。あいつがラスボスね!」
次に入ってきた二人は駅ビル広場で
クロセル・ラインツァート
と戦って(?)いた
水守 流
と
本居 陽毬
だった。
「おい、町長さん。物は相談なんだが、ここいらで一つ騙されたと思って俺のアイスソードを食べてみないか? そうすりゃ、お菓子の良さが理解できるって」
「ふ……。何を馬鹿げたことを。お菓子は悪です。絶対悪です。ただ『甘い』とか『辛い』とか『しょっぱい』とかその場しのぎの快楽のために人を堕落せしめるオカシの存在を私は許すわけには――」
「それは違うよ! お菓子はただ美味しいだけじゃない! そう、お菓子には思い出がいっぱいなんだよ。
誰かと一緒に美味しいお菓子を食べた時の楽しさ。
褒められてご褒美に貰ったおやつの特別な美味しさとか。
食べたときに、私たちはその時の色々な記憶を鮮やかに思い出すんだ。
サプリメントだなんで無機質なものじゃ、そういうものは味わえないよね!」
「む……!」
凄い勢いでまくしたてる陽毬に、リッカルドが気圧されている。
そこにガシャンとガラスの割れる音が響き、部屋の中にまた一本のアイスソードが突っ込んできた。
「お、こいつも当たりだったのか?」
思わずアイスソードを確認する流。
と、そこに、お菓子の筒に乗った
回田 はつな
とそれに同乗する
恵御納 夏朝
が窓ガラスから中へ侵入する。
「うひ~! 今のはサービスだよー! 窓ガラスをガシャンと割って侵入! 一度やってみたかったんだよねー!」
はつながそう言いながら、魔法の筒から飛び降りる。降りた瞬間、彼女の周辺に鮮やかな色の花びらが顕現し、窓の外から吹き抜ける風に美しく舞う。はつなのろっこん、《物言う落花》の力だ。
「本居さん、さっきの言葉、盗聴したトランシーバーから聞かせてもらったよ。君の言う通りだ。だから、僕もお菓子のために戦う。このシュネーバルランチャーで!」
夏朝がランチャーを構えて、シュネーバルをリッカルドにバラまく。一つでも口に入れば、リッカルドを正気に戻せるかもしれない。
しかし、
「ちっ……。言ってもわからぬ馬鹿ばかりか。かくなるうえはこの私がっ……!」
リッカルドは俊敏な動きでシュネーバルをかわすと、バサリと上半身の服を脱ぎ捨てた。
((なんで脱いだし!))
と、誰もが思ったが、それもまた一つのお約束である。
「こんなこともあろうかと、ダイエット後も鍛え続けたこの身体!」
リッカルドは誰も聞いていないのに、ノリノリでそんな台詞を歌い上げる。
だが、事実、上半身裸になったリッカルドの肉体は鋼のように鍛え上げられていた。
そして、
「ここで貴様等を血祭りにあげてくれるわ!」
そんなリッカルドが獣のような咆哮をあげることで、最終決戦の第二ラウンドが始まろうとしていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月12日
参加申し込みの期限
2016年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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