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無機質ワールドとオカシな戦士
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【集う戦士達】
北原 みゆき
はいまだデパ地下に残っていた。
「ふぅ。これでだいたい渡し終わったかしら?」
みゆきは少し満足そうに額の汗を拭った。
八神 修
と
常闇 月
の協力を経て、デパ地下を解放してから、みゆきはたくさんのオカシ戦士達にネコサブレを渡してきた。
(きっとあの人達なら世界を元通りにしてくれるはず)
みゆきは、彼らの顔を一人一人思い出しながら、街が元通りになるように静かに祈り続けることにした。
(それにしても、本当に色んな戦士達がいたわ)
戦士の中には少年だけでなく、みゆきと同い年かそれ以下の少女達もいた。
たとえば、
恵御納 夏朝
と
回田 はつな
。
『うひー。すごく可愛いねぇ。こんなかわいいオカシを独り占めするなんて、やっぱり町長は私の綿飴バズーカでお仕置きだねー』
『うん。すごく可愛い。こんな可愛いものを独り占めにする町長……許すまじ』
夏朝は駅ビル前広場での戦いが終わった頃に、補給要員であるはつなの魔法の筒に乗って、この場まで駆けつけていた。
二人はネコサブレをポケットに突っ込むと、リッカルドに奇襲をかける相談をしながら去っていった。
(高校生だけじゃない。中学生の女の子いたわ)
みゆきは次に
八葉 るちる
のことを思い出している。
彼女は中学生ながらに、お菓子三銃士の一員を務め、デパ地下を解放したみゆきにある依頼をしてきた。
『るちるさんには、リッカルドさんを改心させるいい手があるのです。是非、協力して欲しいのです』
『ウチからもお願いするのに! 囮になってくれたマキナさんのためにもこの戦い負けられないのに!』
二人は真剣な顔で、みゆきにそう語りかけてきた。
(凄い発想よね。一応、用意はできたけれど……うまく行くかしら?)
みゆきにはもはや成り行きを見守ることしかできそうになかった。
と、そのときである。
「え、足音……?」
みゆきは新たなオカシ戦士が来てくれたのだろうか、と巨大な扉の外を覗き込んだ。
「……っ」
息を詰まらせた。
こちらに近づいているのは、オカシ戦士ではなく警備隊の制服を身につけた無機質な竹刀を持った少年――
優木 遥斗
だった。
(か、隠れなきゃ……!)
みゆきは慌ててどこかに隠れようとして――転んでしまった。
「……なんの音だ――!?」
当然、物音に気づいた遥斗が走って近づいてきて、みゆきの存在に気づいてしまった。
「あ……」
みゆきの喉からそんな声が漏れる。
彼女の両の手には、細身のアイスソーダが握られていた。
が、それは恐怖にすくんで、まるで動かなかった。
「……」
遥斗は無言のまま、こちらに近づいてきた。
「……っ」
みゆきは思わず目を閉じた。
瞼を閉じた瞬間、涙がこぼれ落ちて膝を叩く感覚があって、みゆきは他人事のように自分は泣いているのだと感じていた。
と、そのとき。
『……あ、聞こえた。聞こえた。はいはーい。無機質化されたみなさん、こんにちは☆ 私達は甘味系ユニット『あんどーなっつ』の
小倉 もなか
と――』
『え? あっ、あたしは、
澪乃 澄佳
だよぉ』
という華やかな声が駅ビル中のスピーカーから響き渡った。
「……なん、だ?」
遥斗はスピーカーを見上げて、そう呟く。
表情はあまり変わらないが彼なりに結構驚いているようだった。
『突然ですけど、このビルの放送設備は私達『あんドーナッツ』がジャックしちゃいました。こんな簡単にジャックされちゃう時点で、無機質警備隊ってなんかアレなんじゃない? っていう感じがしません? ね、先輩?』
『う、うん。難しいことはよくわかんないけど、あたしはお菓子のない世界なんて絶対にイヤだなぁ』
『というわけで、私達は世界にお菓子を取り戻すために総力を挙げて戦うことをここに宣言します! 集え、同士達! 敵は最上階のリッカルド'sROOMにあり!』
『おお! 澄佳ちゃん、なんだかラジオで喋っているプロの人みたいだよぉ!』
『え? えへへ、そんなことないですよぉ! 以上、お相手は『あんドーナッツ』の――』
『
澪乃 澄佳
と』
『
小倉 もなか
でしたっ!』
途中から、完全にラジオになっていたが、二人の目論みは成功していた。
もなかがラジオで名乗った瞬間に、このビル内にいる多くの警備隊隊員達はろっこん《小豆の誘惑》により、粒餡を含んだお菓子を食べたい欲求に駆られることで、無機質警備隊としての士気がガタ落ちになるはずである。
(……すごい。なんて大胆な作戦なの。さすがオカシ戦士達。これなら、ここで私が無機質化されても、いつかきっと世界は――)
みゆきは、ほっとすると同時に、これから自分も無機質化されるかもしれないという恐怖を思うとまたポロポロと涙が零れはじめてきた。
そのときだった。
『……優木くん。放送は聞きましたね。地下の確認はほどほどにし、すぐに私の部屋に戻ってきてください。じきに彼らがここに集まり、最終決戦となるでしょう』
遥斗の身につけていたトランシーバーから、そんなリッカルド・中沢の声が聞こえてきた。
それに、
「……はい。地下には、
もう誰もいません
でした。すぐに、そちらに向かいます」
とだけ答えて、遥斗はみゆきに背中を向けた。
(え……?)
その思いも寄らない行動に、みゆきは目を瞬かせる。
と、そこで、遥斗は一度だけみゆきを振り返り、
「……もう泣くな」
とだけ言い残して、そのまま通路を全力で走っていった。
「……見逃して、くれたの?」
みゆきは数秒遅れてから、その事実に気づいて、ほっと放念の息を吐いた。
どうやら助かった、らしい。
とはいえ、もはやみゆきにはリッカルドのもとへ走って戦う気力は残されていなかった。
(役者は揃ったみたいね。あとは、頼んだわ……。オカシ戦士達)
みゆきは小さく呟くと、革命団のオカシ戦士達の勝利のために小さく祈りのポーズをとった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月12日
参加申し込みの期限
2016年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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