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箱庭のノイズ
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【3】少女はどこに
やがて。
梢とサキリ、ノイズの三人は、目的のビルの傍へと到着していた。
幸いにも彼らは、ここに来るまでガラスの蝶に襲われていない。
というのも、梢はろっこん『胡蝶の詩』を発動して自分や周囲のものを蝶化させて紛れることで、蝶たちに居場所を察知されることを免れていたからだ。
一度は近くを飛行する数匹の蝶を、ろっこんで普通の蝶にすることさえ試みていた。
そのうち半分は蝶化に成功したものの、残ったガラスの蝶が何を感じたのか、こちらに更に接近する気配を見せたため、あきらめてその場を素早く立ち去ったのだったけれど。
一方、サキリの方はろっこん『斬空赤刃』による瞬間移動で近づいて来る蝶をやり過ごしていた。
だが、彼らの幸運もそこまでだった。
まるで待ち伏せていたかのように、高層ビルの影から大量のガラスの蝶が現れて、三人に襲いかかって来たのだ。
「やっぱり出たか」
小さく舌打ちしてサキリは、片手にナイフ、片手にラケットを構えた。
ナイフは横にして面を使った平打ちの攻撃で、軽い衝撃波を発生させる。それによって彼は、蝶たちを次々と薙ぎ払った。
更に、ろっこんによる短距離の高速連続転移で蝶たちを翻弄し、新しく得た進化能力で強力な破壊力を付与された赤く輝く刃の攻撃を繰り出す。
しかも彼は、その攻撃を免れた蝶たちを、ラケットを使って叩き落として行く。
梢の方も、虫取り網をふり回し、鱗粉を浴びないよう気をつけながら応戦していた。
ノイズも用意のハエ叩きを手に、蝶たちを叩き落として奮闘している。
「すまない、遅れたライ麦畑のキャッチャ、まもる参上! 大丈夫か?」
そこに、そんな謎の言葉と共に現れたのは、半ば蜘蛛、半ば人間のような姿の少年だった。ろっこん『クモ男』で変身した、
鎌八 まもる
である。
愛馬のアンバーと共に、カウボーイスタイルの服装に手袋、首にしたバンダナをマスクがわりにした姿でこの夢にやって来た彼は、少女を探す班の一人だった。
「うるさい音だな。アンバー、おまえは大丈夫か?」
夢に入ってすぐ、あたりに響くノイズに顔をしかめ、愛馬を気遣いながらも、彼は周囲を見回したものだ。
そこは、あの高層ビルの近くだった。
蝶たちの姿は見えなかったが、彼は愛馬の背を撫でながら考える。
(蝶たちが人間だけを狙っているのか、動くものを狙ってるのかはわからん。もし少女の奪還が人にしかできないと考えているなら、人しか狙わないのかもしれないしな。なんにしろ、アンバーのことも、気をつけておかないとな)
小さくうなずくと、彼はとりあえず少女を探そうと動き出した。
「オレには、ポニテのあのコに似てるように見えてな。どうしても、助けてやりたいんだ」
昼間、喫茶店で言った言葉は、嘘ではない。だから、迷わず少女を探す役を引き受けた。
蝶対策にろっこんで蜘蛛になって、愛馬と共に高層ビルのすぐ傍まで移動した。目につきにくそうな路地を選んで愛馬を待たせ、半分人間の姿に戻って、吐き出した蜘蛛の糸を使って高層ビルの壁を登った。その途中、仲間たちが蝶と戦っているのをみつけたのだ。
現れるなり彼は、糸を次々と吐き出して、蝶たちをからめ取って行く。
彼の登場で、サキリ、梢、ノイズの三人もたちまち勢いを盛り返した。
やがてその場に群れていた蝶たちは、全て殲滅された。
「なんとか全部、倒したのですー」
「ああ、そのようだ」
額の汗を拭って言う梢に、ナイフをポケットにしまいながら、サキリがうなずく。
「加勢、ありがとう。おかげで、助かったよ」
ハエ叩きを収めながら、ノイズがまもるに礼を言った。
「たいしたことじゃない。それより、鍵は見つかりそうか?」
「まだわからないが……とりあえず、このビルが怪しそうだと調べに来たんだ」
尋ねるまもるに、サキリが答える。
「そうか。気をつけろ。オレは、引き続き少女を探す」
うなずいて言うとまもるは、「アンバー!!」と叫ぶなり、口笛を吹いた。途端、蹄の音と共に彼の愛馬が姿を現す。まもるはその鞍に飛び乗るなり、馬腹を蹴った。アンバーは土煙と共に、去っていく。
それを見送り、三人もまたビルの入口へと歩き出した。
そのころ、
桜 月
と
御剣 刀
の二人もまた、少女を探して歩いていた。
彼らがいるのは、比較的低いビルが集まったあたりで、どのビルも傷みが激しく今にも崩れ落ちそうなものばかりだった。
「最近、夢見が悪くて困ってた。この夢を終わらせるために、私は呼びかけに応えたんだ」
昼間、喫茶店でそう告げた月は、思った以上に不気味な周囲の光景に、内心不安を覚えていた。
(鮮明になったせいか、一人で見ていた時よりも気味の悪い場所だな。……ちょっと、早まったかな)
周囲を見回し、彼女は小さく身を震わせる。
「それにしても、廃墟だよな。これ、誰の心象風景だ?」
刀がふいに、ぼそりと呟いた。
雑音のせいで聞き取りにくかったが、近くにいたため、月の耳にもそれは届いた。
「心象風景か。面白いことを、考えるんだな」
月は、内心の不安を表に出さないよう、平静を装って言う。むろん、普段より大きな声で。
「だが、この場合は普通の夢じゃない。皆が同じ夢を見ているんだ。……昼間、屋敷野さんが言ってたじゃないか。夢の風景は、あの箱庭だと。私もそう思う。それに、夕方、八神さんからメールをもらわなかったか?」
「そういえば……」
問われて刀も、思い出す。
昼間、箱庭について調べるため、美咲紀と共に例の店に寄った修から夕方、結果を知らせるメールが来ていたことを。
「そうか……。襲って来る蝶がガラスなのも、あの箱庭がなんらかの原因になってると考えれば、平仄は合う……か」
メールの内容を思い出し、刀は呟いた。
その彼に、月は言う。
「ところで、このまま闇雲に歩き回っていても、しかたがないだろう。探す場所を絞らないか? 私は、少女は一番高いビルの最上階か地下にいるんじゃないかと思うんだ」
「どうしてだ?」
「捕らわれのお姫様は、一際高い塔に閉じ込められているというのは、お約束だろう?」
問われて月は、冗談めかして返した。
「ここは夢の中だ。お約束に従ってみるのは、ありじゃないか?」
「……でも、夢に出て来た少女の周りの景色は、建物の中じゃなかったように思う」
しばし考え、刀は言う。
「夢で少女がいたのと同じ景色を、探す方がいいんじゃないかな」
「……わかった」
小さく唇を噛んで考え込んだものの、ややあって月はうなずいた。
そんなわけで、二人は再び歩き出す。
月は、ろっこん『月影の死神(グリムリーパー)』で影を呼び出し、護衛よろしく従えている。
その彼らの前に、ガラスの蝶の群れが立ちふさがった。
月は、影を自分の前に壁のように広げて立たせ、蝶たちがふり撒く鱗粉を防ぐ。更に、影の腕で蝶たちを次々と払いのけて行く。
その隙を見計らい、刀は月の手を取ると、ろっこん『加速』を発動し、蝶の群れをふり切って走り出した。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月08日
参加申し込みの期限
2016年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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