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箱庭のノイズ
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【1】箱庭を調査する
ノイズがねこったーで仲間を募ってから数日後の午後のこと。
八神 修
と
椿 美咲紀
の二人は、旧市街のはずれにある例の店を訪れていた。
それより少し前、二人はこの近くの喫茶店にいた。
ノイズと、彼の呼びかけに応えて集まって来た者たちとの、顔合わせだ。
それぞれが、夢を見るようになったきっかけと、夢の内容を話した。
「……俺の見た少女と、外見が違うな」
他の者たちの話を聞いて、修は思わず首をひねったものだ。
彼が見た少女は、同じ寝子高一年の
七夜 あおい
に似ていた。
ちなみに、女性たちは皆、自分自身のように見えたと言い、男性たちは友人や従姉など身近な女性に似ていたと言った。
(大切な人の姿を取るのか。それとも、何かの概念なのか? なんにせよ、自由を奪うというのはよくないな)
全員の話を聞き終え、修は思ったものだ。
そののち一同は役割分担を決めて、今夜夢の中で会うことを約束し、解散したのだが――修は新聞部の取材も兼ねて、あの箱庭について調べてみようと考えたのだった。
というのも、集まった全員が旧市街のはずれ――あの店の近くを歩いていて奇妙な音を聞いて頭痛を覚えてから、夢を見るようになったと話したためだ。
「退廃的だけど綺麗な世界。ノイズのような音。人工的で無機質な世界……というか、あの箱庭ですよねー」
そんなふうに、夢の世界について告げた
屋敷野 梢
の言葉に納得した部分もあった。
彼からそれを聞いて、「それなら、私も一緒に行くのです」と美咲紀も同行することになった。
二人が店に入った時、店内には
雨寺 凛
の姿があった。
ショーウインドーの傍に立ち、箱庭を熱心に見下ろしている。
「雨寺」
気づいて、修が声をかけた。
「修くん、美咲紀ちゃん、二人でお買い物?」
尋ねる凛に、美咲紀が事情を話すと、彼女は目を輝かせた。
「その呼びかけ、私も見たよ。でも、ノイズさんが言ってた夢、見たことがなかったから、何もできないなって思って。けど、現実世界でなら協力できることもあるかもしれないから、一緒にいてもいい?」
「ああ」
修がうなずく。
そして彼は、店の奥のカウンターに向かうと、そこにいた店主に名乗って言った。
「新聞部の取材で、もし可能ならあの箱庭の製作者と話をしたいんだが、連絡を取ってもらえるだろうか?」
店主は苦笑と共に承知すると、カウンター奥の電話を手にした。ややあって、修の方へと受話器を差し出す。
それを受け取り、修は電話の相手に名乗ると、取材を申し込んだ。
電話の相手は、声から察するにごく若い女性のようだった。
『取材はかまいませんが、まず最初にお断りしておきたいのは、あの箱庭の本来の製作者は私の祖父であり、私はそれを製作途中で亡くなった祖父にかわって完成させただけだということです。ですから、質問によっては、答えられないこともあるかもしれません』
「……わかった」
幾分驚きながらも、修はうなずく。そして、取材を開始した。
「まず、この箱庭の設定の中に、少女の存在があるかどうか、訊きたい」
『それは、ありません。祖父は、この箱庭について発想の発端から外観についてや、どういった材料を使うのかなど、細かく書いたノートを残していますが、そこには少女についての記述は一つもなかったですから』
相手は即座に答えた。
「では、ノイズ……雑音の原因について、心当たりは?」
『雑音? あの箱庭から、何か音が出ているんですか?』
修に問われて、相手は怪訝な声を上げる。
「いや、正確に箱庭から出ているのかどうかは、わからないんだ。ただ、この店の近くでノイズを聞いたという人間が、けっこういてね」
『ああ……。それは、もしかしたら、台座に仕掛けたオルゴールの不具合のせいかもしれません』
相手は納得したようにうなずくと、語った。
製作者の設計で、台座の中にはオルゴールが組み込んであるのだが、ネジを巻いても鳴らないのだと。専門家にも見てもらったが、なぜ鳴らないのかは不明なままだったという。
ただ、製作者のノートの記述を守り、店主には一日に一度、ネジを巻いてくれるように頼んであるのだそうだ。
というのも、台座の中にはオルゴールを組む前にヒーリング効果のある魔法符を貼ってあり、その効果を増幅するためにオルゴールで音楽を流すのだとノートにはあったからだ。
もっとも、台座の中には魔法符らしいものは見当たらず、女性は祖父の妄想だったのかもしれないと思っているようだった。
ただ、できる限り製作者の意図に沿う形で箱庭を完成させたいと考え、店主にネジ巻きを頼んだのだという。
「――つまり、本当はなんらかの形でオルゴールは鳴っている、あるいは時おり雑音のような音を出している可能性がある……ということか」
話を聞いて、修は眉をひそめて考え込んだ。
だが、それ以外に彼らの参考になりそうな話はなく、修は礼を言って電話を切った。
店主にも改めて礼を言い、修は美咲紀と凛をふり返る。二人にも、今自分が聞いた話を告げた。
「オルゴールと魔法符ですか……。何か、神秘的な組み合わせなのです」
「音が鳴らないのに、雑音が聞こえるというのは、もしかしてモスキート音とかかなぁ」
美咲紀と凛が、それぞれ感想めいた呟きを漏らす。
モスキート音とは、周波数が高いため、年齢によって聞こえる人と聞こえない人のいる音のことだ。
「モスキート音か。それは、考えられなくもないな」
凛の言葉に、修がうなずく。
だが、どちらにしても、もうここで聞けることはなさそうだ。最後に、写真を撮ろうと修がデジカメを取り出しかけた時、美咲紀が店主に尋ねた。
「写真撮ってもいいですかぁ?」
店主が了解すると、美咲紀はさっそく写真を撮り始めた。修も店主に了解をもらって、デジカメを構える。
「ずいぶん、精密ですねぇ」
美咲紀は写真を撮りながら、感心したように呟いた。
やがて写真を撮り終え、修と美咲紀は店を出る。
凛も一緒に外に出たところで、キーンというような耳障りな音を聞いて、思わず両手で耳をふさいだ。
「雨寺さん、大丈夫なのですか?」
「つっ……!」
駆け寄る美咲紀に、凛はしばし顔をゆがめて立ち尽くす。音だけでなく、こめかみが強く痛んだ。
だが、しばらくすると、音と頭痛は同時に止んで、彼女は小さく息を吐き出し、顔を上げた。
「大丈夫。急に変な音がして、頭痛がしただけだよ」
「それって……」
「ああ……」
笑って答える凛に、美咲紀と修は思わず顔を見合わせたのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月08日
参加申し込みの期限
2016年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月15日 11時00分
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