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箱庭のノイズ
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【4】止まったノイズと、鍵の在処
一方。
「これが、ねこったーでノイズさんが言ってた夢なのかな……」
周囲の雑音に顔をしかめながら、凛はあたりを見回して呟いていた。
「雨寺さんも、来たのですね」
その彼女を見つけて駆け寄って来たのは、美咲紀だった。ポンチョを羽織り、ゴーグルとマスクをしている。修と、
千歳飴 楓子
の二人も一緒だ。
「うん。二人と別れたあと、やっぱり協力したいと思って、ノイズさんに連絡したんだ。お店の前で変な音も聞いたし、夢、見られるかもしれないとも思って」
うなずくと凛は、大きな声で彼らに告げる。そのまま顔をしかめて、続けた。
「ところで、まずはこのノイズをなんとかしたいなぁ。雑音の嵐って、けっこうきつい……耳が痛くなるよねぇ」
「ああ。俺たちも、そのために音の発生源を探していたんだ」
修がうなずく。
「楓子たちは、ノイズを止める班なのだ」
「集まった仲間たちと、それぞれ役割分担して探索しているのです」
それへ楓子と美咲紀がそれぞれ、補足するように告げた。
「じゃあ、私も一緒に行っていい? 今考えたんだけど……あえてノイズに耳を傾けたら、発生源を特定できるかもしれないかなぁって」
「むろんだ。人数は多い方がいい」
凛の言葉に、修がうなずいて美咲紀と楓子をふり返る。
「私も賛成なのです」
「異議なしだ」
二人がうなずくのを見やって、修も改めて凛にうなずく。
こうして四人は、凛を先頭に歩き出した。
やがて彼らがたどり着いたのは、ビル群のはずれにある完全に崩れた建物だった。
「音は、ここから流れ出しているみたいだねぇ」
凛が、建物を見やって言う。
「よし、なんとかしてこの中に――」
修が言いかけた時だ。
建物の影から、蝶の群れが現れ、四人に襲いかかって来た。
ここに来るまでも蝶の群れと遭遇していたが、この群れはそれらに較べてかなり数が多い。
楓子が、ポケットから取り出した財布から、小銭を蝶の群れめがけて投げる。
ろっこん『課金は蜜』が発動し、小銭は蜂蜜へと変化した。
蜂蜜が当たった蝶は、そのまま地面に落ちて行く。そこへ、他の蝶たちが一斉に集まって行くのは、蜂蜜の匂いに引き寄せられてのことだろう。
楓子は、それに勢いを得て、小銭をつかんでは投げることを繰り返した。
一方、凛も右耳に触れて、ろっこん『加虐的虚偽声楽』を発動する。
彼女の喉から発せられたのは、マイクのハウリングのような音だった。それは衝撃波と化して、蝶の群れへと叩きつけられる。
その間に、修と美咲紀は建物の入り口に駆け寄った。
そこは、崩れた瓦礫によってふさがれてしまっている。
修が精神を集中し、息を止めてその瓦礫に触れた。
ろっこん『分解』が発動し、入口をふさぐ瓦礫はあっという間に粉々になった。
「行くぞ」
「ええ!」
うなずいて美咲紀が、背後をふり返る。
「雨寺さん、千歳飴さん! こっちなのです!」
「今行くよ!」
叫び返して凛は、蝶たちを衝撃波で吹き飛ばし、走り出した。楓子も、小銭を群れて来る蝶たちに投げつけ、即座にそのあとを追う。
修と美咲紀は、入口を入ったところで、二人を待っていた。
「上に行くのは無理だ。階段が完全に崩れている。だが、地下へは行けそうだ」
「……音は、地下からだと思うよ」
修の言葉に、凛はしばし音源を探るように耳を澄ませたあと、答える。
そこで彼らは、そのまま地下へと向かった。
地下へ降りたところで、再び蝶の群れに出くわす。
「あ。お金が尽きた……。誰か貸してくれないか……?」
財布を覗き込んで尋ねる楓子に、美咲紀がポケットから出て来た財布を差し出した。
「ありがとう。あとでちゃんと返すから、安心してくれ」
言ってそれを受け取ると、楓子は再びろっこんを発動させる。
凛も同じく、ろっこんを発動させて、蝶たちに衝撃波を浴びせ始める。
その隙に、修と美咲紀は地下の廊下を、ノイズの発生源を求めて走る。
やがて二人は、廊下の突き当りに鉄の扉を見つけて開けた。
途端、鼓膜が破れそうなほどの大音声でノイズが響き渡った。
二人は思わず耳をふさぎ、顔をゆがめてその場に立ち尽くす。
音は、見えない圧力となって二人を押し返そうとしているかのようでもあった。
その音の中心にあるのは、部屋の隅のテーブルの上に置かれた首から上だけの人形だった。真っ黒に焼けただれ、元の顔さえわからない人形の首。
修は音に負けまいと、必死に足を踏ん張り、目を開けた。
意識を集中し、息を止め、睨むようにその人形の首を見据える。
瞬間、ろっこんが発動した。
首は、粉々に分解され、そして――音は止まった。
群れて来る蝶を広げた折り畳み傘で薙ぎ払いながら、なんとか前に進もうとしていた夏朝は、ふと違和感を覚えて動きを止めた。
その近くで、ナイフを手に蝶を叩き落とし、切り払いしていたさゆるもまた、小さく息を飲んで足を止める。
耳の奥がまだ、じんじんと音の余韻に鳴っている気がした。
けれども。
「音、止んだね」
「ええ……」
夏朝に言われて、さゆるもうなずく。
そう、あのうるさく鳴り響いていた雑音が、止んでいた。
ノイズのない世界は、驚くほど静かで、なんだか息さえひそめたくなる。
その静けさの中に、どこからともなく声が降って来た。
「鍵は、街の中心の一番高いビルの屋上にある」
声はまるで、はずみのついたボールのようにあたりに反響し、何度も何度もこだまする。
二人は、思わず顔を見合わせた。
声の主が何者かはわからない。
だが今は、それに従ってみるほかはなかった。
二人は、まるでその声に反応するかのように、また群れて来始めた蝶たちを薙ぎ払い、切り払いながらビルの外に出た。
「あれ……」
さゆるが思わず目を見張って指さしたのは、ビル群の上空に浮かぶ巨大な矢印だった。
「たぶん、八神君だと思う。あの矢印、粉々になった瓦礫で出来てるみたいだし……八神君がろっこんで分解した瓦礫を使ってるんだと思う」
そちらを見上げて夏朝が言う。
「きっと、問題のビルはあの方角にあるよ。行こう」
「ええ」
さゆるも納得してうなずく。
二人は、矢印の示す方向へと走り出した。
やがて上空に何度も浮かぶ瓦礫の矢印に導かれ、夏朝とさゆるがたどり着いたのは、ビル群の中に一際高くそびえる高層ビルだった。
周囲は緑の蔓草におおわれ、まるで巨大な木のようにも見える。
ビルの前には、修と美咲紀、凛、楓子の四人がすでに来て待っていた。
あの声は、彼ら四人にも聞こえたようだ。
そこに、月と刀もやって来る。
夢で少女がいたのと同じ景色を探して歩き回っていた二人の元にも、あの不思議な声は届いたのだった。
「これだけ外を探しても見つからないのなら、建物の中を探してみてもいいと私は思うんだが」
声を聞いて月が改めて提案するのへ、「そうだな……。わかった」と刀も了承し、二人でここに向かった。
が、迷うことなく来られたのは、宙に浮かぶ巨大な矢印のおかげだった。
「あの矢印、八神だよな。おかげで、迷わずに来られた。ありがとう」
刀が修に声をかけ、礼を言う。
「いや。……それより、ビルの屋上へ急ごう」
かぶりをふって言うと、修は先頭に立ってビルの入口へと向かった。他の者たちも、そのあとに続く。
ビルの入口は、蔓草によっておおわれていたのを誰かが切り開いて通ったらしい跡があった。
「サキリ君と屋敷野さんじゃないかな。二人も、鍵を探していたはずだから」
それを見て言ったのは、夏朝だ。
「ああ」
修は、その場にサキリと梢、ノイズ、まもるの四人がいないことを確認し、うなずく。
エレベーターは使えないので、屋上までは階段で昇るしかなかった。
五階まで昇ったところで、彼らはサキリと梢、ノイズの三人に出会った。
どうやら彼らも、あの声を聞いて屋上を目指していたようだ。
そのあとは、全員で力を合わせて屋上に向かった。
襲って来る蝶はそれぞれがろっこんを駆使して打ち払い、道をふさぐ瓦礫は夏朝が『重く軽く』で軽くしてどかしたり、修が『分解』したりして先に進んだ。
こうして彼らは、ようやく屋上へとたどり着いた。
屋上への扉は、錆びてはいたがあっさりと開いた。
広々とした屋上の中央に、巨大な植物が一つ、長い茎を天に向けて伸ばしていた。
茎の先には、巨大な卵型の蕾が一つ、ついている。
「あの中に入っているの、鍵じゃないですかー?」
その蕾をさして、梢が言った。
たしかに、固く閉じた蕾の花弁を通して、中に何かあるらしい影が見える。
彼らは、植物に歩み寄ると、それを囲むようにして蕾が開くのを待った。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月08日
参加申し込みの期限
2016年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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