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ヒーローズ! ~ハイパー・ロッコーン大戦~
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筋肉と覇気の鎧を纏った
尾鎌 蛇那伊
は、退くことを知らぬ眼差しをしている。
(どうしてこんなことに……僕はただ、僕の手の届く限りの命を助けたかっただけなのに)
予想外の戦況に、
日暮 ねむる
は拳銃のグリップをきつく握り締めた。
戦闘向けの能力持ちでないねむるにだって、目の前の男がいかに強敵かはよく分かる。
蛇那伊の纏う覇気は、重圧に息が苦しくなるほど肥大化していた。
それでも、ねむるが祈るような気持ちで拳銃を構えようとしたその瞬間、
「やれやれ、今回の依頼主はトラブルを引き寄せる性質なのかな」
棘のあるようなことを言いながらも、すっと歩み出るは
サキリ・デイジーカッター
。
サキリはねむるから、護衛の仕事を請け負っている。ならば。
(降り掛かる火の粉は全て振り払う。相手が何者だろうと関係ない)
滑らかな動きでナイフをホルスターに仕舞い、サキリもまた口にラムネ菓子を放り込んだ。
強力なモレイビーを相手取っているが故の『切り札』発動の準備。
再び抜き放ったナイフを構えて脳裏に空間を切り裂けば、サキリは既に蛇那伊の背後だ。
2本の刃が十字に交差し、凄まじい威力の赤い斬光が放たれる。
それは、破壊の権化かと思われるほどの力を纏っていたが、
「っ、……!」
「ふ……っくく……強者との戦いは、やはり心が湧き立つものだな!」
蛇那伊はサキリの切り札――『赤き神魂の刃』をギリとその腕に受け止めた。
2つの力は真っ正面からぶつかり合い――その圧で辺りの瓦礫がざわめくように揺れる。
衣服を風圧にたなびかせながら、
北原 みゆき
はきゅっと唇を噛んだ。
(今……私に、できることは)
覚悟を決めた顔で、サキリから受け取ったラムネ菓子を口の中に噛み砕くみゆき。
「これは……」
ねむるが見守る前で、みゆきの姿が変化していく。
やがてそこには、彼女の凛とした胸の内をそのまま映したような、凛々しい女騎士の姿があった。
「私は……私の名は、ノーラ・ブランネージュ!」
手にした剣に青白い光を纏わせて、みゆき――女騎士ノーラは蛇那伊の元へと駆ける。
光の剣が、蛇那伊へと真っ直ぐに振り下ろされるも、
「ふむ、良い目だな。悪くない」
その一撃は、蛇那伊のもう1本の腕に、そしてそれが纏う覇気に阻まれた。
「くっ……!」
押し負けてたたらを踏むノーラだったが、その時、サキリの赤い目と視線がかち合って。
その意を解して、ノーラは眼差しだけで諾と応じる。
途端、サキリはひとたび身を引いて、再度蛇那伊へと斬り掛かった。
「む? 先ほどの技は使わんのか?」
やや拍子抜けしたような蛇那伊の問いに、サキリは答えない。
代わりのように、2本のナイフの斬撃を、流れるような動きで蛇那伊へと繰り出し続ける。
「見事だが……先の技ほどの衝撃はないな」
一つ息を吐いて、蛇那伊はサキリへと渾身の一撃を叩き込もうとし、
「――!?」
しかし、その拳は、サキリを大きく逸れて近くのビルへと叩きつけられた。
サキリの口の端が、僅かに吊り上がる。
彼が実行したのは、ノーラのロッコーンを熟知しているが故の作戦。
サキリが『赤き神魂の刃』を発動しなかったのにも、意味がある。
敢えて切り札を使わないことで、ノーラの能力が己に対して発動するのを避けたのだ。
蛇那伊の拳は、ビルに確りとめり込んでしまっている。
その一撃が、猛者を仕留めんとする全身全霊の一撃であったのが仇となった。
「ぐ……!」
ビルは今や、いつ崩れてもおかしくない状態だ。
力任せに、拳を引き抜く蛇那伊。
瞬間――幾らもの亀裂を走らせたビルが、ガラリと音を立てて崩壊を始めた。
「危ない、店が……!」
ねむるの口から、悲鳴じみた声が上がる。
店の地下室に、多くの民間人が身を寄せていることを思ってだ。と、その時。
「ここは私に任せてくださいなのですよ!」
力強い声が、辺りに朗々と響き渡った。
駆けつけたのは、
椿 美咲紀
。彼女はすぐに、ラムネ菓子を口に放り込む。
「私は! 世に迷惑行為しまくりの『アーク』に対抗するのです!」
彼女が選んだその為の手段は、民間人を助けること。
俄かにあたたかな光を帯びた美咲紀の姿が、植物の精霊を思わせる姿に変化していく。
淡い緑と白のグラデーションが美しいドレスが纏うは、アイビーの蔓だ。
神秘的にさえ映る植物の姫君は、身に纏った蔓に触れる。
「お願い、力を貸して!」
自身が触れている蔓性植物を自在に操るロッコーン――『緑の抱擁』を持つ美咲紀。
ラムネ菓子の力でより柔軟になったその能力の元、しゅるり、蔓はビルを目指す。
そして、増殖した蔓は、崩れ行くビルを見る間に優しく抱き締めた。
その様子はまるで、蔓自体が美咲紀と同じ意思を持っているよう。
「私の力は、傷つく人達を助ける為に! 皆さん、今のうちになかに居る人達を!」
美咲紀にとって、守ること・救うことは、任務さえ超えた当然のことだ。
(敵だから傷つけ殺してもいいなんて考えでは、『アーク』と同じになっちゃいます)
彼女には彼女の、確固たる信念があるからこそ。
美咲紀は、強力な能力を僅かの躊躇いもなく行使し続ける。
間もなく、ねむる達の呼び掛けで、喫茶店の中に居た民間人は全て救出された。
「ぷ、はあ……!」
それを見届けて、能力を解除しその場にへたり込む美咲紀。
蔓が支えとなったお陰で、ねむるの店にさしたる被害はなかったのも僥倖だ。
ほっと息を吐いて、ねむるは自分と同じく怪我人を支えているサキリへと笑みを向ける。
「ありがとう、デイジーカッター。助かったよ」
「『護衛』の仕事を受けてしまったからね。当然の仕事をこなしたまでだよ」
だから礼は要らないと、サキリは淡々として言った。
こちらもねむるの手助けを終えたノーラは、美咲紀へと礼を述べた後で、
「……どうして、私達を攻撃しなかったの?」
緑の眼差しと共に、湧いた疑問を蛇那伊へと投げる。
蛇那伊は、当然だと言わんばかりに堂々として言った。
「俺にも武人としての矜持がある。一般人を巻き込むほど悪趣味ではない」
地下室のことを知らなかったとはいえ、事態を引き起こしてしまったという意識もあるのかもしれない。
ともかくも、ようやっと一息つけたことで、ねむるはほうと表情を緩める。
「大事にならなくてよかった。皆、本当に……」
「全部モレイビーのせいだ!!」
不意に、地下室に避難していたまだ幼い少年が、怒りを爆発させたような声で叫んだ。
或いは驚きに目を見開いて、或いは常と変わらぬ落ち着き払った眼差しで。
一同は、少年の方へと顔を向ける。
「眼帯のお姉ちゃんがテレビで言ってたんだ! モレイビーが全部悪いんだって!」
民間人の中に、少年を咎める者は誰もいなかった。
殺気とさえ言っていいものを纏った、不穏なざわめきが辺りを支配する。
ねむるが支えていた男性が、その手を半ば乱暴に振り払った。
「俺達も地下室のテレビで見た。全員が見た。今こそ俺達は、立ち上がるべきだって」
「そんな……」
「あんたらには感謝してる。だから今手を出すことはしねぇが、近く敵同士になるだろう」
今よりも更に大きく凄惨な戦いが、間もなく起ころうとしている。
(そんな、ことって……)
不吉な予感に、ねむるは口の中を鉄の味がするほどに噛み締めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月26日
参加申し込みの期限
2016年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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