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寝子島高校
ある日の出来事。-1月-
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それは、授業が始まる前のことだった。
「は、はわわわわわわ……!?」
椿 美咲紀
は、思わず素っ頓狂な声を上げて勢いよく立ち上がる。
ないのだ。
ノートの残りページ数が。
その数、実に二ページ――見開き分と、前回の余白が少し。
一回の授業を乗りきれるかどうか、かなり危うい。しかも運の悪いことに、次は美咲紀の好きな科目でもあった。確実に、たくさん書き込む。なお、書き込む内容は授業内容ではない。掛け算的妄想だ。好きな科目というのは、板書をしなくてもテストに影響の出ない範囲で得意な科目というだけで、決して真面目に授業を受けるというわけではない。
というわけで、大ピンチである。このままでは、大好きな妄想が形にならない。いくらでも溢れてくるこのリビドーを書き留めておかないと、忘れてしまうかもしれない。それは大層もったいないことだ。
授業が始まるまで、あと五分。
美咲紀は購買部まで、走る。
購買部には、偶然にも
八神 修
がいた。修とは同じ部活で、高校に入る前からの付き合いだ。偶然会えたことを喜びながら、修がなぜここにいるのかを美咲紀は問う。
「ノートがもう書き込めなくなってな。新しい物を買いに来た」
「はわ~、偶然なのです。私もノートを買いに来たのですよ。それにしても、うむむぅ……悩みますねぇ」
悩む、というのはノートの柄のことだった。購買部の品揃えは豊富で、シンプルな大学ノートから可愛らしいものまでなんでも取り揃えている。修は、大学ノートを手にしていた。
「迷ってるならこれにしたらどうだ?」
「ほえ~、可愛いですね。SDの動物さん柄、見ていて和むのです。……あっ、しかも期間限定じゃないですか~。なおさらこれにします~」
にこにこと相好を崩し、買おうとした時だった。
「「えっ、期間限定?」」
という二重音声が横から聞こえたのは。
振り向くと、同じクラスの御幸が立っていた。隣には、日向と清十郎も立っている。
「あ。御幸ちゃんたちもいたのね!」
「いたよー! 今さっき来たところ!」
「上村が腹減ったんだと」
「菱屋は食わなくていいのか」
「おれは……おれも買っとこ。で、期間限定ってどれ」
「どれどれ?」
どうやら先ほど『期間限定』という言葉に反応したのは、御幸と日向のようだった。そういえば日向は新商品や期間限定が好きで、思い起こせば何度かお菓子をもらったことがあった。御幸もそこそこミーハーなので、つい反応してしまった、といったところだろう。
「このノートの話だ」
と、美咲紀の代わりに言葉を巻きとったのは修だった。すると日向は途端に興味をなくしたように「めし買お」と清十郎の隣に並ぶ。変わり身の早さに、美咲紀も修も御幸も苦笑するしかない。
「そっか~このノート新商品なんだね! 可愛いなあ、私も買っちゃおうかな? ちょうどそろそろなくなりかけてたし」
「緒方もノートが切れかけていたのか。変な縁で結ばれているな、ここは」
「あ、じゃあ二人も? ならせっかくだし、みんなでお揃いにしようよ」
「いや、俺は」
「シューくんとお揃い! いいですねぇ~、御幸ちゃんともお揃いだし、三人でお揃い、素敵だと思います~」
「……大学ノート以外は使わない予定だったんだがな」
と言いつつ、ファンシーなノートにも手を伸ばしてくれる辺り、修はやっぱり優しい。御幸もそう思ったのか、美咲紀と顔を見合わせて笑った。
「ところで二人はそれ、お昼ご飯?」
カレーパンやらぶどうパンを買い込む清十郎と日向に美咲紀が尋ねると、「今食う」ときっぱり返された。
「まだ三時限目の前だぞ」
「腹減らないか? この時間」
「きみは燃費が悪いんだな……」
「部活やってるからな。それでかもしれない」
「ああ。なるほど」
修と清十郎が話す傍ら、日向が買ったクリームパンを美咲紀はじっと見る。
「……やらねーぞ」
「我慢できるよ! 私、朝ごはんガッツリ食べてるから。……だから、お昼まで我慢しないと体重が……」
「わかる、わかるよ美咲紀ちゃん……!」
「わかってくれる!? 御幸ちゃん……!」
「おい上村、女子が変な団結してる」
「なんでだろうな」
「女子とはそういうものだ」
「詳しいなおまえ」
「美咲紀とは付き合いが長いからな。ああ、そういえば名乗り遅れた。八神修だ、よろしく頼む」
「菱屋日向」
「上村清十郎」
「あ! 自己紹介してる! ってことはもう仲良しさんだね? じゃあじゃあ、提案があります!」
ふと思いついたことを、美咲紀はビシッと挙手して言う。
「今度動物園に行きましょう!」
「唐突だなおい」
「え、動物さん好きじゃないですか?」
「嫌いじゃないけど好きでもない」
「菱屋さんはドライですね~。上村さんは?」
「パンダが……な。いいな」
「パンダですか~。いいですね、あのだる~んとした感じ」
「あと熊な」
「上村はスケールがでかい動物が好きなんだな。さすがにうちでも網羅しきれないよ。緒方はどうだ? 好きな動物はあるか?」
「私? いっぱいいるよー、柴犬可愛いし、にゃんこの素敵フォルムも捨てがたいでしょ? ハムちゃんのクリッとした目もいいよね~!」
「ふむ、趣味が合いそうだ。うちには犬も猫もハムもいるからな」
「え! 本当? すごいなー、あっそれ写メ? 見せて見せて!」
と、ついつい盛り上がってしまっていると、いつの間にか男子二人は既に廊下の先を歩いていた。
「あーっまた先行く! ごめんね、これから雪遊びしに行くの! 動物園、いつか行けたらいいね! じゃあねー!」
元気よく御幸が手を振ったところで、予冷が鳴った。
「なんというか」
「ん? なんですか、シューくん」
「3組は変わった奴が多いな」
「いいクラスですよ?」
「それはわかる。……さ、そろそろ授業だ。教室に戻ろう」
「はーい」
「ああその前に、美咲紀」
「?」
「廊下は走るなよ。間に合うんだから」
「はーいっ。シューくんも走っちゃダメですからねっ。じゃあ、また今度動物園での話しましょう! では!」
「ああ。また」
かくして美咲紀は無事にノートは買え、修たちと動物園に行くという約束を取り付けることに成功したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
灰島懐音
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月25日
参加申し込みの期限
2016年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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