四季も巡り、いよいよ本格的に冬が厳しくなってきました。
雪も降り、積もった白銀が窓から見渡せます。
そんな中、ここ、1年3組の三人は、顔を突き合わせてある相談をしていました。
「どうする。マジでやっか」
口火を切ったのは
菱屋 日向(ひしや ひなた)でした。
「これだけ積もってるんだよ! やるしかないよ!」
それに乗っかるのは、紅一点である
緒方 御幸(おがた みゆき)です。
「せーじも……って、何してんの?」
目をキラキラと輝かせてある算段をしている二人に対し、
上村 清十郎(かみむら せいじゅうろう)はじっ、と窓の外を見つめていました。
「あの雲ドーナツみたいで美味そう」
「え、全然ドーナツに見えねー。どう見ても綿飴だろ」
「それでもいいな……腹減った」
「腹減ってるだけじゃねーか」
「俺購買行こ」
「え、授業始まるよ?」
おもむろに席を立つ清十郎に、御幸が慌てたように声をかけます。
「お前らだって授業抜け出す話し合いしてたじゃん」
どうやら、ぼんやりしているように見えてちゃっかり話は聞いていたようでした。
「じゃ、購買寄ってから行くべ。何買う」
「カレーパンだな、気分的に」
「おれもなんか買いたくなってきた。新商品売ってねーかな」
「ちょっと待って男子動き出し早い。わたしも行くんだから待ってよ!」
――と、いうわけで。
三人は休み時間中に教室を抜け出したのでした。
積もった雪で、雪遊びをするために。
さてそんな、思わず外に出たくなってしまうほど雪が積もったこんな日に、あなたは何をしているでしょうか?
らっかみでは初めまして、ご存じの方はお久しぶりです。
灰島懐音(はいじま かいね)と申します。
日常系シナリオを担当させていただけることとなりましたので、初シナリオ、「ある日の出来事。-1月-」をお届けいたします。
少しでもみなさまに楽しんでいただければ幸いです。
ガイドがオリジナルキャラクター無双ですが、無理に絡む必要はございませんので悪しからず。
みなさまの好きなことをしてくださいませ。
ガイドの時間軸は、二時限目と三時限目の間を想定しております。
その時間帯の休み時間購買に行けば、彼らに会えるでしょう。
あるいは、同じようにサボって遊んだり、サボりを注意したり、絡むとしたらそのような感じでしょうか。
三人は購買に寄った後、中庭にて楽しい楽しい雪遊びタイムに突入するようです。
絡んでいただくのはとても嬉しいし楽しいので、もしよろしければ、どうぞ。
なお、ガイドで出てきたオリジナルキャラの情報は下記の通りです。
■緒方御幸(1年3組 女 帰宅部/保健委員 170cm)
ムードメーカー。基本的に明るく誰とでも話ができるコミュ力の高い子。日英ハーフ。身長が高いことを気にしている。
とある図書委員に一目惚れしている。本人は隠しているつもりだが周囲にはバレバレ。
上村清十郎とは中学校3年生の頃からの付き合い。
からむ難易度:易
■菱屋日向(1年3組 男 帰宅部 165cm)
あまり物事を考えない、単細胞タイプ。
仲の良い相手以外にはかなりのジャイアニズムを発揮。乱暴者でケンカっ早い、いわゆるヤンキー。髪を赤く染めている。
ミーハーで、新商品があるとついつい手にとってしまう(が、甘いモノが嫌いなので女子にあげていたりする。そのためこんな性格の割に女子からの好感度が高い)。
優等生(というかいい子ちゃん)が嫌いだが、付き合いやすい人は嫌いじゃない。
からむ難易度:関係次第(友達なら易、他人なら難)
■上村清十郎(1年3組 男 剣道部 183cm)
つかみどころのない性格で、日向に言わせれば「不思議野郎」。
どうでもいいことに真剣になるという、精神年齢が低いところがある(横断歩道の白い部分しか踏んじゃダメ、とか)。
わりと自分の世界に生きているため、突然素っ頓狂なことを言い出すことが多い。
寡黙で目つきが悪いためよく怖がられるが、悪いヤツではない。
からむ難易度:ユーザー様のキャラ次第(不思議ちゃんについてこれるなら易、まっとうな人の場合会話が成立しない可能性も)
NPCとは、最初からお友達だった、という設定でも問題ありません。
初めましてからでももちろん大丈夫です。
それでは、みなさまのご参加、お待ちしております。