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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【星幽塔】第二階層 ラッシュ・ザ・ストリーム
――行くよっ！
円と海、水道橋に舞い戻る。
体力は十分に回復。
此処から、終点――『星見の庭園』まで、一気に駆け抜けなければならない。
翆緑と亜麻色の髪が揺れ、走り出す少女たち。
天には星、地には水。
寝子島では見られない星座が夜を彩り、清涼な風が吹きわたる。
彼方で青白い光が塔楼を照らす。誰かが星の力を水路橋に注ぎ込んだか。
「これぞウォーターブリッジの死闘、ですね！」
片手に大剣を擬して走る梢。
どんな攻撃が飛んでくるか、油断はできない。
蝶化は最後の手段。
彼女の傍らを走る庚。
美咲紀たちの支援により、体力、気力ともに回復している。
まだ終点は見えない。
その『時』を迎えた瞬間、躊躇わないために、いまはただ走る。
同じく全力で走る利平、刀、歩。
先ほどの疲労はない。
『加速』の能力で、他の二人に先行する刀。
何もかも捨てて走る……そんな戦いは、今は封じる。
前衛で敵の攻撃を引き受ける。今の自分にできることだ。
それに続く、月、修、美咲紀。
投擲ナイフがひらめき、サイコガンの銃弾が飛び交う。
着実に――だが、急がなければいけない。
その時、修の瞳が、彼方の異変を捉える。
――来たな。
勢いに乗って前傾姿勢をとる海の、足場がぐらりと傾く。
踵を先に、足の裏をぺたりとつけるような走り。
円と同じ走りを実践していたのが良かった。
わずかにバランスを崩しただけの海。
背後を振り返ると、恐ろしい光景が広がった。
崩れる。
水路橋が。
まるで巨大な存在に、踏みにじられたように。
恐ろしい速度で、道が消失していく。
声を失う円。その足元の石も外れる。
支流は崩れ、本流の道も次々穴があけられる。
水道橋自体が、自重で崩壊しようとしているのか。
彼らを、拒もうとしているのか。
海は冷静に状況を判断。比較的無事そうな石に印をつける。
淡く発光する跡を見て、頷く。
後に続いてここを通る人たちが、目印にすればいい。
負けるものか！
意気軒昂、全力で走り続ける。
その時。
――おうい！
聞きなれた声が響いた。
忘れるはずのない、あの声。
自分たちの目印を目安にして、刀たちが走りこんでくる。
やっとのことで合流。海は感激に身を捩り、恐怖に凍り付く。
そこには、水路から音もなく這い出した水龍。
大口を開けて、ブレスの準備をしていた。
――その瞳に浮かぶのは、人間という存在への軽侮。
――水に弱い、人間という存在を、そいつは侮っていた。
咄嗟に反応したのは刀。
ろっこん発動、龍の前に躍り出る。
すぐさま隠れる水龍。
どおんという激しい音が鳴った。
世界が揺れて、軋む。
次いで、水龍の力、無数の水球が生み出される。
考える暇もない。一同は全力で走る！
――来たか。
先行する連中の姿を捉え、庚は盛り上がる戦意を抑えようとしない。
急がなければならない。慎重に水龍の動きを確認しつつ移動。
「ウナギじゃないですか」
大剣をかざして敵をやりすごし、梢が呟く。
確かに言いえて妙。本来の姿はどうかわからぬが、翼も鉤爪もないその姿は、ただの水生生物だ。
突如、水球が現れ、梢に激突した。
聞こえていたらしい。
鼻をさすりながら、梢は叫ぶ。
「あの水龍……いえ、ウナギ、今に見てなさいよー！」
――しつこいッ！
誰かの叫びがあがった。
修たちと合流する一同。
修のサイコガン、月の投擲ナイフは、中距離攻撃としては高性能を保持する。
這いあがっては攻撃を繰り返す龍に、幾度となく銃を向け、ナイフで狙う。
スライム、鴉の攻撃、水龍の威圧。
端に激突。
その時、一際広い通路が眼前に広がった。
此処を抜ければ、後はゴール。
水龍は咆哮をあげ、その全身を見せる。
このまま突撃し、一気に崩そうとするのか。
咄嗟に動いたのは、庚。
額に指を押し当てる。
傷痕が鋭い光を放ち、蒼い光が全身を包む。
ろっこん発動。
筋肉のタガが外れ、アドレナリンが疾走。
人間の常識を超えた動きが、それにより可能となる！
危険、とみなされたか、水球が殺到し、スライム、鴉が庚めがけて突っ込む！
その先で庚を見据える龍。
跳躍。足を取られた、バランスを崩す。
このままでは追う点は必至。
と、なれば――「あえて、『転ぶ』ッ！」
スライディングの体制のまま、一本の鋭い矢となる庚。
スライムを曳きつぶし、そのまま龍の頭部に一撃。
怒りに燃える龍に、月のナイフが突き刺さる。
反撃を試みる龍……。
その水龍が、不意に身を翻す。
水路を一目散に登っていく。
（だれかが、祭壇近くにたどり着いた…・・・）
一同は頷く。
すぐに合流しなければ。
こちらは相手の動きは、大分把握している。
あとは一刻を争う。走るんだ！
回廊を抜け、階段を上がれば、そこには――。
円と海、水道橋に舞い戻る。
体力は十分に回復。
此処から、終点――『星見の庭園』まで、一気に駆け抜けなければならない。
翆緑と亜麻色の髪が揺れ、走り出す少女たち。
天には星、地には水。
寝子島では見られない星座が夜を彩り、清涼な風が吹きわたる。
彼方で青白い光が塔楼を照らす。誰かが星の力を水路橋に注ぎ込んだか。
「これぞウォーターブリッジの死闘、ですね！」
片手に大剣を擬して走る梢。
どんな攻撃が飛んでくるか、油断はできない。
蝶化は最後の手段。
彼女の傍らを走る庚。
美咲紀たちの支援により、体力、気力ともに回復している。
まだ終点は見えない。
その『時』を迎えた瞬間、躊躇わないために、いまはただ走る。
同じく全力で走る利平、刀、歩。
先ほどの疲労はない。
『加速』の能力で、他の二人に先行する刀。
何もかも捨てて走る……そんな戦いは、今は封じる。
前衛で敵の攻撃を引き受ける。今の自分にできることだ。
それに続く、月、修、美咲紀。
投擲ナイフがひらめき、サイコガンの銃弾が飛び交う。
着実に――だが、急がなければいけない。
その時、修の瞳が、彼方の異変を捉える。
――来たな。
勢いに乗って前傾姿勢をとる海の、足場がぐらりと傾く。
踵を先に、足の裏をぺたりとつけるような走り。
円と同じ走りを実践していたのが良かった。
わずかにバランスを崩しただけの海。
背後を振り返ると、恐ろしい光景が広がった。
崩れる。
水路橋が。
まるで巨大な存在に、踏みにじられたように。
恐ろしい速度で、道が消失していく。
声を失う円。その足元の石も外れる。
支流は崩れ、本流の道も次々穴があけられる。
水道橋自体が、自重で崩壊しようとしているのか。
彼らを、拒もうとしているのか。
海は冷静に状況を判断。比較的無事そうな石に印をつける。
淡く発光する跡を見て、頷く。
後に続いてここを通る人たちが、目印にすればいい。
負けるものか！
意気軒昂、全力で走り続ける。
その時。
――おうい！
聞きなれた声が響いた。
忘れるはずのない、あの声。
自分たちの目印を目安にして、刀たちが走りこんでくる。
やっとのことで合流。海は感激に身を捩り、恐怖に凍り付く。
そこには、水路から音もなく這い出した水龍。
大口を開けて、ブレスの準備をしていた。
――その瞳に浮かぶのは、人間という存在への軽侮。
――水に弱い、人間という存在を、そいつは侮っていた。
咄嗟に反応したのは刀。
ろっこん発動、龍の前に躍り出る。
すぐさま隠れる水龍。
どおんという激しい音が鳴った。
世界が揺れて、軋む。
次いで、水龍の力、無数の水球が生み出される。
考える暇もない。一同は全力で走る！
――来たか。
先行する連中の姿を捉え、庚は盛り上がる戦意を抑えようとしない。
急がなければならない。慎重に水龍の動きを確認しつつ移動。
「ウナギじゃないですか」
大剣をかざして敵をやりすごし、梢が呟く。
確かに言いえて妙。本来の姿はどうかわからぬが、翼も鉤爪もないその姿は、ただの水生生物だ。
突如、水球が現れ、梢に激突した。
聞こえていたらしい。
鼻をさすりながら、梢は叫ぶ。
「あの水龍……いえ、ウナギ、今に見てなさいよー！」
――しつこいッ！
誰かの叫びがあがった。
修たちと合流する一同。
修のサイコガン、月の投擲ナイフは、中距離攻撃としては高性能を保持する。
這いあがっては攻撃を繰り返す龍に、幾度となく銃を向け、ナイフで狙う。
スライム、鴉の攻撃、水龍の威圧。
端に激突。
その時、一際広い通路が眼前に広がった。
此処を抜ければ、後はゴール。
水龍は咆哮をあげ、その全身を見せる。
このまま突撃し、一気に崩そうとするのか。
咄嗟に動いたのは、庚。
額に指を押し当てる。
傷痕が鋭い光を放ち、蒼い光が全身を包む。
ろっこん発動。
筋肉のタガが外れ、アドレナリンが疾走。
人間の常識を超えた動きが、それにより可能となる！
危険、とみなされたか、水球が殺到し、スライム、鴉が庚めがけて突っ込む！
その先で庚を見据える龍。
跳躍。足を取られた、バランスを崩す。
このままでは追う点は必至。
と、なれば――「あえて、『転ぶ』ッ！」
スライディングの体制のまま、一本の鋭い矢となる庚。
スライムを曳きつぶし、そのまま龍の頭部に一撃。
怒りに燃える龍に、月のナイフが突き刺さる。
反撃を試みる龍……。
その水龍が、不意に身を翻す。
水路を一目散に登っていく。
（だれかが、祭壇近くにたどり着いた…・・・）
一同は頷く。
すぐに合流しなければ。
こちらは相手の動きは、大分把握している。
あとは一刻を争う。走るんだ！
回廊を抜け、階段を上がれば、そこには――。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年06月28日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年07月05日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年07月05日 11時00分
