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入江 みつび
の視界いっぱいに、一面の青が広がっていた。
青には白が混ざっていて、きらきらと光っている。綺麗だ、と彼女はぼんやりと眺めている内に、それが海面であることに気が付いた。
鈍い泡の立つ音と共に、自分の口元から海面へと泡が昇っていく。つまりここは海中なのだな、とみつびは自然と理解した。
不思議と水中であっても、苦しくもなければ寒くもない。心地良いとさえ言えるような感覚に包まれていた。
かまぼこ食べたっけ、と漠然と自身のろっこんの条件を思い返すが、なかなかパッと出てこない。
ゆらゆらと海中を漂っている内に、不意に海面の輝きが大きな影によって遮られた。反射的に身構える。海中の巨大な生物は脅威だ。
わずかな水流の変化を肌で感じながらも、巨大な影を見つめる。距離はだいぶ離れているはずなのに、それでもなお大きく、その全貌は掴み切れない。
「え……っ?」
巨影を眺め渡すと、細く長大な首が見えた。思わず、みつびは身体を乗り出す。
ネッシーだ、と呟くように口を動かすのと同時に、彼女は巨大な影へと泳ぎだしていた。
ゆっくりと海中を進むそれの近くに行くと、それは長い首をもたげてみつびの方へ向いた。
「やあこんにちは、みつびちゃん」
「ネッシーが喋った!」
言ってから水の中で自分もネッシーも喋れていることに気づき、みつびはまた驚いた。それは愉快げに頭を微かに揺らす。
「ネッシーじゃないよ。ぼくはフタバスズキリュウって言うんだ」
「もしかして、あたしの守護霊だったり?」
「残念だけどぼくはまだ生きている。守護霊ではないね」
そう言って、またネッシーは面白そうに頭を揺らした。そう、と少し残念そうにみつびが肩を落とす。
「ごめんね、期待を裏切っちゃったかな?」
「ううん、良いんだ。それよりも、フタバスズキリュウのことを教えて! あたし、守ってもらってばかりなのに、あなたたちのことを全然知らないんだ」
「そういうことなら喜んで。掴まってよ、ぼくらの巣に連れて行ってあげる」
促されるがままにみつびがその首に両腕を回すと、フタバスズキリュウ――フタバと言うらしい――はその巨体を揺らして海中を進んでみつびを連れて行く。海底奥深くまで潜ったかと思うと、暗い洞穴に進んでいく。一体どこに向かっているのかと疑問に思い始めた頃、ようやく海上に出た。
「ここは……洞窟?」
周囲を見渡すと、地下に形成されたぽっかりと開いた洞窟のようだった。恐らく、このあまりにも巨大な地底湖と海とが繋がっていたのだろう。
「ここがぼくたちの巣だ。おーい」
フタバが湖面へと呼びかけると、ざば、と何かが浮上して来た。フタバよりも三、四回りほど小さな首長竜と、フタバよりももっと大きな首長竜。それぞれ小さいほうがプレシオ、大きい方がエラスという名だとフタバは紹介する。
「両方ともネッシーなんだ?」
「違う違う、それぞれプレシオサウルス、エラスモサウルスっていう立派な種族名があるよ」
苦笑するような、困ったような口調でフタバは首を横に振った。
それから、みつびは三匹と地底湖を泳いだり、その背に乗って雑談に興じたりして仲を深めていった。
みつびはフタバたちが拾って来たという漂流物のギターを簡単に修繕し、弾き語りを始めた。ギターはメチャクチャな調子外れな音を出す。それでも無理矢理に節を取って歌って見せたら、これが意外に好評を博した。きっと彼らには不協和音でさえ愉快げなものに聞こえるほど娯楽というものを知らないのだろう。
「……そういえば、今何時かな」
ふと思い出したようにみつびが聞くと、フタバたちは顔を見合わせて首を傾げた。
「多分夕方頃……じゃないかな?」
地底湖だからかそれとも人間でないためか、あるいはその両方か、彼らは時間感覚が大雑把なようだった。
「……帰らないと」
「えっ、いきなりどうしたの、みつび?」
やにわに立ち上がるみつびにフタバは首を傾げる。みつびは自分の能力のことを大雑把に教え、いつ能力が切れるかわからないため、早く帰る必要があることを伝えた。
「嫌だ、もっといてよ、みつび」
「ごめんね。でも、もう帰らなくちゃいけないんだ」
なんとか引き留めようと海竜たちは鼻先をみつびの身体に擦り付けるが、みつびは残念そうな顔をしながらそれを手で突き放した。
「きっと大丈夫。また会えるよ」
「……本当に?」
「うん、本当。だから次に会ったら、またたくさんお話ししようね」
「……うん、約束!」
悲しげに、けれど希望を瞳に湛えて海竜は頷き、頭を垂れてみつびに乗るように促した。
潜水し、来た時のように海底のトンネルを進んでいく。
光はどんどんと失われていき、やがて真っ暗闇となり――。
目を覚ますと、そこはいつもの自分の部屋だった。
「帰って、来れたんだ……?」
ベッドから起き上がりながら呟く。それとも夢かとは口にしなかった。
カーテンを開けると、ガラス越しに冷気がうっすらと肌を撫でた。その冷気からなんとなくあの海の中を連想して、みつびはうんと頷いた。
「きっとまた会えるね」
今度はどんなことを話そうか。そんなことを考えながら、みつびは旅から日常へと戻っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月15日
参加申し込みの期限
2016年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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