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北海道札幌市は一月ともなると平均気温を零下を下回るほどに寒い。
城山 水樹
がはあと吐息すると、白い息が浮かんで霧散した。
「寒い?」
水樹の恋人、
ヒュー・ヒューバート
が水樹の顔を覗き込むようにして伺う。ううん、と水樹は頭を横に振った。
「平気よ、これぐらい」
水樹が強がりを言ったのは、時として高校生と間違われることもある童顔なヒューに心配かけたくなかったのだろう。
まだクリスマスの装飾が残る札幌市の中心から外れ、南南西へ。二人はとある山のロープウェイ乗り場に向かっていた。
除雪が進んだ道路の端にはまだ雪が積もっている。坂道を登る途中、ふと二人の片手がぶつかり合う。おや、と水樹がヒューを見ると、彼はにこりと微笑んだ。人気が少ないとは言え、外であることもあって相応に距離は開いていたはずが、いつの間にかに縮まっていたらしい。
「手、繋いで良いかな」
あるいは、雪に良くない思い出がある彼は安心したいのかもしれない。水樹はぼんやりとそんなことを感じ取って、ええと頷いて手を取った。分厚い手袋越しでは温かさは伝わりようがなかったが、それでも手を握っている感触だけで充分だ。
お互いに歩調を合わせた足取りが、手を繋ぐこの時間を止めようとしているかのように遅くなる。普段なら苛立ってしまうほどゆっくりとしたこの時間も、今この場この時だけは特別に大切にしたいと水樹は思えた。
乗り場に辿り着き、ロープウェイで頂上へ向かう。ゴンドラの中は風が凌げる分、寒くはなかった。一息つくように水樹がシートに座ると、ヒューは水樹とその対面のシートを見比べるようにまごつく。
「どうしたのよ、座らないの?」
「君の近くにいるか、君の顔が見えるところにいるか、迷っちゃって」
はにかむように笑いながら言うヒューの言葉に、水樹はなんて恥ずかしいことを言い出すんだと思いがけず赤面する。
はあ、と溜息一つ。彼女はヒューの手首を掴んでぐいと引っ張り、自分の隣に座らせる。ゴンドラが僅かに揺れて、ヒューが驚いたように水樹を見た。水樹もヒューを見た。
「これで近くであたしのこと、見ていられるでしょ?」
「……名案だけど、次は君のことを感じていたくなった」
「欲張り者」
微笑み合い、そのまま二人は唇を重ねた。
頂上に到達すると、日は沈みかけて辺りは程よく暗くなっていた。
展望台は闇色の濃い茜に染まっていて、人影は少ない。
「さすが日本三大夜景の一つ。夜景でなくても、札幌を一望できるのは壮観だね」
「気に入ってくれたなら一生懸命調べた甲斐があったわ」
「ああ、君と一緒に見に来られて良かった」
肩を寄せあいながら眼前に広がる景色を見て、二人は感嘆の吐息を漏らす。
「でも思ったよりも人が少なくてラッキーだったね」
「ああうん、それは……」
ちらりと景色の一点を水樹が見やり、その視線をヒューが追う。大通公園の辺りに、白い巨影がいくつも見える。単なる雪の山ではなく、人為的に成形されたものだ。
「ああ……。今日は雪まつりだったのか」
巨大な雪像を眺めながら、ぽつりとヒューが呟く。ええ、と水樹は頷いた。
「でも今日はここでお話して過ごすの」
「……いい女だよ、まったく」
「ふふっ、どうもありがとう」
吐息するヒューとくすくすと笑う水樹。ヒューは少し考えた後、うんと頷いた。
「行こうか、雪まつり」
「行こうって……。だってあなた苦手じゃない、雪が」
「でも君は行きたいんだろう? なら行こう」
「そりゃ、行きたいけど……。でも、ヒューに無理をさせてまで……」
「行きたいのに行かないって無理をしているのは君で、最初に無理をしたのも君だよ。なら、次に無理をするのはこっちの番だ」
さあ、と言ってヒューは水樹の手を取る。水樹は顔を見せないようにうつむいて、「バカ」と呟いた。
帰りのロープウェイへ向かう途中、水樹はヒューへと笑顔を向けて言った。
「いい男ね、まったく」
「ははっ、どうもありがとう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月15日
参加申し込みの期限
2016年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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