大寒波！ハムスターの進撃！！｜リアクション

大寒波！ハムスターの進撃！！

　【今日は、快晴平日なり】

　空間が繋がった、その平和を確認して、刀は一旦、刃引き刀を置きに家に戻って来た。

「あー寒かった。でも、これで大丈夫だ。
　今から学校か～……はい、遅刻確定。仕方ないね」

　そう、忘れているメンバーも多かったが今日は平日。学校は始まったばかり。
　刀は諦めた様子で時計を見て──しばし、沈黙した。

　時計が、家を出る前の時間に戻っている……今から出掛ければ間に合うかも知れない。
　ただでさえ、もれいび周りは神魂影響で授業が疎かになりがちだ。このチャンスで単位を落とす訳にはいかない──刀は、急いでバッグを持って学校に向かい走り出した。

　仙藤紫は、ハムスターの波に呑まれ、心身ともにズタボロになって家に帰って来た。
「杜の湯で身体を暖めたいわ……」
　今は、寒波も無ければハムスターもいない。学校に行く時間も間に合う。
　しかし、ここまでもみくちゃにされて、服も髪もぐしゃぐしゃである。
　特に美しい髪がしっちゃかめっちゃかであるのには、こんな状態で学校に行けよう訳もない。

　学校は完全ボイコット。優雅にお湯を浴びてこよう──紫は改めて心に決めて、まだ眩暈の抜けない体で“社の湯”へと出掛けて行った。

　無事に学校が終わった放課後、八神修がメールを送っていた後木真央、椿美咲紀、常闇月が、学校校門前で待ち合わせていた。
「修ちゃん！　夕ご飯をおごってくれるのは本当なのだ？　メールが来てびっくりしたのだもしそうなら魚料理が食べたいのだ！」

「事件の後の打ち上げも悪くないだろう？　魚料理と聞くとサンマさんを思い出すな……」
「…そんな、修ちゃんもサンマさんをっ！？やっぱりハムハム的美食に目覚めたのだっ！？　……さすがサンマの精霊サンマさんなのだパネェ魅力に溢れてるのだ……じゅるり」
「美味しそうですね」
「今日の害獣と同じ趣向なのが落ち着かないですが、サンマさんに罪はありませんなのです！　沢山頂きましょう！」

　こうして事件は無事、解決した。

　寝子島には、再び滅多な事では氷点下を超える事の無い、安心の冬が訪れたのである……

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あとがき

担当マスター：冬眠
ファンレターはマスターページから！

この度は、ご参加頂きました皆様、ここまで読んで頂きました皆様、誠に有難う御座います。この度ＭＳをつとめさせて頂きました冬眠と申します。

今回はハムスターに古高ドイツ語で『hamustra』──『強欲で大食い』という意味合いを知り、サンマさんのブラックボックスが見えてしまうのではないかと言う位に、ハムスターをかじらせたかったのですが、
おめでとう御座います。無事にモニュメント破壊、サンマさん防衛成功と相成りました。有難う御座います！

そして、ハムスターの対応についても様々で、どのアクションもとてもキャラクター様らしいと納得をさせて頂きました。執筆させて頂いていて書く皆様の対処の差がとても楽しかったです。
『ねず』は純日本というイメージですが、今回の『ハムスター』は危険な外来種のイメージです。次にハムを出すときには、より凶悪にしようと決意させて頂きました次第で御座います。

それでは、またご縁が御座いましたら是非ともお会い出来ます事を願いまして……

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