this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
大きなイチョウの木の下で
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
17
つぎへ >>
喬はそれしかないと考えていた。そんな場面など見たくないが、現場はあまり人の来そうにない、小さな神社だ。夕方ということもある。だれにも発見されないまま、ずっとその状態だというのはひどすぎるだろうと思ったから、向かっているのだ。
「悪い方にばかり考えないで。私をやりこめたいわけじゃないんでしょう? そんなことをしたってどうにもならないって、あなたは分かっているはずよ。
それで? 中山くんは、何をしたいの?」
「知るかよ。おれに分かるのは『結果』だけだ。どこのだれが、なぜそうなるかも、過程も、分かってやしないんだ」
いらいらとしたその口調から、紫は喬がそのことに満足していないことを感じ取る。満足していたら、こんなふうになったりはしないはずだ。
「冷静になって。中山くんがどうしたいかは分かったわ。その『結果』を変えたいのね。なら、そのように動きましょう。その星神社へ行って、事前か事後か確認して、事前だったら『結果』を変えるためにできる最善を尽くすの。私も手を貸すわ」
「中山さんはさっき『結果』が分かるって言ったけど、まだ起きていないのなら、それはきっと変えることができる未来なんじゃないかな」
修は力づけようと言う。
「だから、うん、俺も手伝うよ」
ふたりの言葉に、喬はますます眉間のしわを深くした。胸の奥がざわざわする。
変えられる未来かも、とは正直考えたくない。これまで自分が何もできずにきたことを思い知らされるだけになるから。
もっとも、ほとんどの場合においてこんな事件性のある物ができることはなく、大抵はこの前のスノードームのように平凡な日常のワンシーンを切り取っただけの物にすぎないのだが。
じっと返答を待つふたりに、重い口を開いて何か言わんとしたときだ。
「中山さん?」
驚いたように彼の名前を呼ぶ声が後ろから聞こえてきた。
声の主は
結梨亜・カールシュテイン
だった。
背伸びをして、ひょこっと人波から顔を覗かせる。
「あ、やっぱり中山さんだ! こんな所で会うなんて奇遇ですねっ。お買い物ですか?」
道を渡って駆けてきた天真爛漫な結梨亜の曇りない笑顔を見ていると、どっと気疲れを自覚した気がして、喬は怒らせていた肩から力を抜いた。
「……めんどくせえ。勝手にしろ」
深々とため息をつき、気の抜けた声でそう言うと、さっさと歩き出す。
わけが分からないのは結梨亜だ。
「え? えっ?」
自分は一体どういう場に飛び込んでしまったのだろう? きょときょと喬と紫、修を順に見回す。
「あのね」
と修が説明をした。
「へー。それで皆さん星神社へ向かってるんですか。って、星神社ってどこにあるんです?」
聞いたことない、と問う目で見られて、喬は「寝子温泉の道のはずれ」と答える。
「まさかおまえ」
「私も行きます!」
訊かれる前に、先を奪うように結梨亜は意気込んで言った。
「私に何ができるかなんて分からないし、どこまでお役に立てるかも分かりませんけれど……」
「は!?」
何ができるか分からないのに来るのかよ? と喬は結梨亜をまじまじと見る。
しかし自分だって同じだ。何もできないかもしれないのに、向かおうとしてるじゃないか。
「……嫌な光景を、ただ見るだけになるかもしれねぇぞ」
紫や修はああ言ったが、現実的に見て、その可能性が一番高いと喬はまだ懸念を捨てきれずにいる。
「かまいません! こんな話を聞いたら、私、じっとしてなんていられません!」
結梨亜は即答した。
「それに、きっとそんなことにはならないですよ! これまでの『結果』は、喬さんの作った通りだったかもですけど、今回は中山さん、動いてるんですから。あ、私たちもですねっ。きっと大丈夫です!」
何の根拠もないのに、それ以外ないと信じていると分かる、曇りのない笑顔だった。
(まったく、こいつらときたら……)
子どもの死体を見つけることになるかもしれないと、クサってんのはおれだけか? そう思うと、何やら妙な気分になって、くつりと笑いがこみ上げた。
「あっ、今笑いましたね? ちょっと気持ちが軽くなったでしょ? もっと笑うといいですよ! 笑いって、そういう作用があるんです。笑って、暗い考えなんか吹き飛ばしちゃいましょう!
中山さんが恐れているような『結果』にはなりません。絶対です」
結梨亜の言葉に、喬は「ああ」と応えた。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
大きなイチョウの木の下で
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月12日
参加申し込みの期限
2016年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!