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大きなイチョウの木の下で
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一方、外に出た修は、表通りできょろきょろと辺りを見渡した。ここは大通りというわけでなく、その側路だ。あまり人通りの少ない通りのおかげで、喬の赤い髪は目立った。とはいえ、かなり先を行っていて、今にも人混みに見失いそうだ。
密架との会話を早く切り上げてよかったかもしれない。あれ以上長引かせていたらきっと見つけることはできなかっただろう。修はほっとしつつ、彼が大通りに出る前にと、喬の名前を呼びながら駆け寄った。
「なんだ? おまえ」
呼び声に気づいて振り返った喬は、近づく修に怪訝そうな顔を向ける。そうなるのも無理はない。喬にとって修は、数カ月前に開いた教室の、たくさんいた生徒のうちのひとりでしかない。しかも口をきいたこともないとなれば、覚えろというのが無理な話だ。
「中山さん、あの……」
気難しくて、いつも眉間にしわを寄せて不機嫌そうなのはスノードーム教室でも分かっていたことだが、今の彼はあのときの数倍機嫌が悪そうだ。普段は相手の苗字を呼び捨てにする修だったが、気圧されて無難に「さん付け」をする。
険のある目つきでじろじろと見られ――余談ながら、喬本人の目つきが悪いのは生来で、本人ににらんでいるつもりはまったくない――、とっつきにくさを感じながらも話を切り出そうとした修は、喬が女性と話していたことに遅れて気づいた。喬に隠れていて見えなかったのだ。
話の邪魔をしてしまったのだろうか――
仙藤 紫
は修が一瞬浮かべた表情から彼が状況に気づいたことを悟ると、気にしないようにとの視線を修に向けて、あらためて喬を見上げた。
「このまま立ち話も何だから、とりあえず、道すがら話しましょう」
「……ついて来るつもりか?」
紫の言葉は提案ではなかった。むしろ喬の方こそついて来いと言わんばかりの態度を見ていかにもな渋面を浮かべる喬に、紫はくすりと小さく笑む。
「急ぐのでしょう? ここで押し問答をしている暇はないんじゃないかしら?」
たしかに。
すっかり主導権を取られていることに小さくため息をつくと、喬は紫の脇を通って歩き出した。
修には話がさっぱり見えなかったが。
「あのっ、俺も一緒に行っていいかなっ」
大急ぎ、そう申し出た。
は? と驚いた目で喬が肩越しに振り返り、何か言おうとした瞬間。
「言い合いをしている暇はない。でしょう?」
またもや紫が先を奪うようにそう言った。
(なんでおれの周りにいる女どもはこう強気なんだろう?)
喬は内心頭を抱える。
(密架といい、こいつといい、どうしておれの考えなどおかまいなしで、勝手に話を進めようとするんだ?)
そんなことを考えながら黙々と歩く喬の思いも知らずに、紫は話を続けようとする。
「それで、何が起きると中山くんは考えているの?」
「……そんなの、おれが知るかよ」
「え? でも」
「気付いたら変な人形をつくってたってだけだ」
紫は少し考え込む。
「そういうことはよくあるの?」
「頻繁じゃない」
「場所が星神社というのはたしか?」
「参考にしたのがそこだからな。まったく知らない場所ってことはない」
ぶっきらぼうに、言葉少なに返す喬は紫の目から見てもかなり不機嫌だった。
自分から話そうとはせず、こちらを見もしない。紫や修のことを邪魔と思っていて、無視しようと考えているのはあきらかだ。
紫はショルダーバッグを持つ手を強めた。
「何をそんなに腹を立てているの」
「なんだと?」
「私が悪いわけではないでしょう。あなたの力になろうとしているのよ、八つ当たりしないで」
きっぱりと言い切る紫に、喬はカッときて何かを言い返そうとした。しかし次の瞬間には思い直したようで、言葉を発しないまま閉じる。そしてあらぬ方向を見、苦虫を噛みつぶすような表情をしたあと、目を紫へ戻した。
「おれは、こういうのは嫌なんだよ。おれは、おれの考えでつくってるはずなんだ。テーマを決め、構図を決め、材料を選んで、形にする。なのに、たまにこういうことが起きる。あとになって、あれはおれのアイデアじゃないと知るんだ。おれがしたのはただの模倣だとな。
クソみたいな気分になるんだよ、分かるか?」
ああそういうこと、と紫は喬に聞こえない声でひとりごちる。
「ええと。
つまり、中山さんには未来予知の能力があるってことか?」
黙って後ろをついて歩き、ふたりの会話に耳をそばだてていた修が、ここで口を開いた。
「そんなもんじゃない」喬は即座に否定した。「これがただの模倣だとおれが気づくのは、いつだってその場面が出来上がったあとだ」
よほど嫌なのだろう、言葉を吐き捨てた。
「だけど今回は事前に気づくことができたというわけね。だから中山くんは星神社へ向かっている」
考えながら、整理するように紫は言う。
「どうかな。案外事後かもしれないぞ。子どもが血まみれで倒れている、その現場を発見するだけかもな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月12日
参加申し込みの期限
2016年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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