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大きなイチョウの木の下で
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修は説得を試みる。
「あなたの願いは孝明君の幸せのはず、だから止めてほしい。孝明くんはもう満井家の子だから長田家とは関係ない。だから呪いの対象じゃない」
(対象じゃないというのは血縁的には詭弁だが……ダメモトだ。呪いのシステムは本人にも変えれないかもしれない。だから対象から外れると定義し直すんだ)
「それに……もうあなたは十分苦しんだじゃないか。ごめんね、ごめんね、と。
つらかっただろ……もう楽になっていいんだよ……」
そして反応を待ったが、影はまるでセロハンでできた人形のように、ただゆらゆらと輪郭を揺らせるだけだ。
「おいクソババア」
刀が木刀を突きつける。
「てめえがだれであれ何であれ、こいつに手を出すのは許さねえ。死人はとっとと死んでろ、黄泉路をさまよってんじゃねえよ。ここ
(現世)
は生きているやつらが事を成す舞台だ、終わったやつが未練たらしく関わるな、邪魔だ」
たたきつけるように言ったが、これに対してもさしたる反応は返ってこなかった。もしふたりの言葉に表情を変えていたとしても、人影の内側は底なしの奈落のように真っ暗で、いくら目を凝らしたところで到底何も見通せない。
ときおり
『たかちゃん……』
との、声とも波紋ともつかない響きが鼓膜を震わせるのみだ。
しかし書かれた文字を読んでいるようにその声はうすっぺらく、感情はこもっていなかった。
(さてどうする)
木刀を構え、用心深く相手の動きを注視して、顔色に出さないよう努めながら考える。
(怨霊相手に物理攻撃がどこまで効果あるか……あの速度には
加速
で対処できるから、危険なほど距離を詰められることはないだろうが……)
じりじりとあせりの色を濃くしていたとき。
「憑代だ」
心を読んだように、後ろから蔵人が言う。
「あれが丑の刻参りで生まれた怨霊なら、憑代である人形を壊せば――」
「あいつを消せる!」
閃いて、先を奪って明るい声で言う修に同意するように、蔵人もうなずく。
「かもしれない。憶測で、分からないけどね。弱めるだけかもしれないし、暴走するリスクも……。でも、可能性はある」
今は可能性でも十分だ。
だがそうすると、ここが無防備になってしまう。
多少なりとも怨霊に対抗できそうな力を持つのは刀と修だけだ。どちらかがここに残って怨霊の相手をするべきかと、視線を合わせたときだ。
ひゅっと風を切る音がして、怨霊と彼らの間を分かつように何かが走り抜けた。
木の幹に突き刺さったそれは、矢だ。
矢の飛んできた方を見ると、紫が破魔弓を手に立っていた。
話の途中、いつの間にか姿を消していた紫は、神社の神主の元へ行き、事情を話して一式を借りてきていたのだ。
破魔矢は、それだけでは弓で引いても飛ばない。破魔矢に鏃
(やじり)
を付けたものを鏑矢
(かぶらや)
と言い、その点紫に抜かりはなかった。
「ここは私が引き受けたわ。ただし、矢の数には限りがあるから、そんなにはもたない」
鏑矢をつがえ、その先端を怨霊へと向ける。
「さあ行って!」
同時に放たれた矢が肩の影を散らしたのを見て、刀と修は走った。まっすぐ前方、怨霊を迂回してその後ろの林へ向かって。
怨霊は、左右に分かれた修と刀、どちらを攻撃するか迷ったのか、ふたりは楽にすり抜けられ、林のなかに入ることができた。あるいはやはり怨霊の標的は孝明のみで、それ以外の者には無反応なのかもしれなかったが。
怨霊という、およそ現実的でない存在を前に、しかも視界が不明瞭ながらも紫は冷静に対処し、破魔弓をかまえて矢を放つ。怨霊の方も先の接触で、この矢が危険な物であると認識してか、すぐに転移をしてあちらこちらと位置を変える。
その様子を横目に、孝明は瑠樹に言った。
「瑠樹くん、危ないからぼくから離れて」
「孝明お兄さんこそ、だよぉ。あのお姉さんの目的って、お兄さんなんでしょぉ?」
瑠樹は自然と孝明を守るように両手を広げて前に立っていた。そのまま後ろへ後退すると孝明も下がらざるを得ないことを知っているように、じりじりとあとずさりをする。
「だめだ、瑠樹くん。ぼくは――」
「おい」
と、それまで無言で傍観者に徹していた楓が口を開いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月12日
参加申し込みの期限
2016年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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