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大きなイチョウの木の下で
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思い沈む孝明の顔に、それまで黙って話を聞いていた蔵人が、遅ればせ、ぴんときた。
「きみ、名前は?」
「……長田、孝明……」
蔵人は靖史を振り返った。
「やっさん……こりゃ、マジもんの祟りってやつか」
彼らに聞こえないよう、ひそひそ声で話す。靖史も小さくうなずいて同意した。
(とすると、会いたい女の幽霊というのは、母親か)
孝明の様子だと、相手が母親とは分かっていなさそうだが……。
丑の刻参りが行われた神社。母親が首吊り自殺をした場所に来る息子。彼を殺そうとする幽霊。釘を打つ音。
どうもやばい気がする。やはりこれは強く言ってても、ここから遠ざけた方がいいのではないかと、思案したときだ。
そこにがやがやと、別の集団が上がってきた。
「んっ? 先客がいるみたいだな!」
石段の最上段からひょこっと頭を覗かせた修が狭い境内を見通して言う。同時に喬のポケットで携帯が鳴った。
出ると、それは虹子だった。
「なんで番号――」
「密架さんからお聞きしましたの」そう言われると思ったとばかりに虹子は言葉をかぶせてくる。
「簡潔に、用件だけ、お話ししますわ。香奈枝さんにお話をお伺いしましたの。そして孝明くんはまだ家に戻られていないとのことです」
「孝明?」
「香奈枝さんがご心配なさっている甥子さんのお名前ですわ。
中山さまが今どちらにいらっしゃるか、私には分かりかねますが……もしかすると、もしかするかもしれませんわね?」
「……おまえ、何が言いたい」
耳のすぐそばで虹子の含み笑いがかすかに聞こえた。
「特には。ただ、私勘がいい方ですの。ですから中山さまが今どちらにいらっしゃるか、想像もついておりますわ。
そう、私もそちらに向かった方がよろしいかしら?」
「来るな」
いら立った口調で言い捨て、携帯を切る。ポケットに突っ込み、喬はあらためてそこにいる先客たちを見た。
懸念していたように少年がいたことに、胸がずしりと重くなる。ただし、ふたりだ。どちらが孝明少年だろうかと見つめていると少年たちが身構える素振りを見せる。それを見て、結梨亜が間に入った。
「ちょっとちょっと。中山さん、子どもたちがおびえてますよ。ただでさえ目つきが険しいんですから、にらんじゃだめです」
「……にらんでない」
と答える喬は無視して、結梨亜は子どもたちに向き直った。あきらかに年長の方の少年に見当をつけて、視線が同じ高さになるようしゃがんで言う。
「こんにちは。あなたが香奈枝さんの甥子さんですか?」
やさしそうな笑顔に、孝明は少し用心をといてうなずく。
「長田 孝明、です。おばさんのお知り合いの方、ですか……?」
「帰れ」
結梨亜が答えるより早く、喬が言った。
「おまえが何をする気か知らねえが、そんなもんは関係ない」
「中山さん、またそんな――」
「
ここ
じゃだめだ。おまえは
ここ
にいるべきじゃない」
孝明が怖がるからと注意しようとした結梨亜を無視して喬は続ける。
「どうして?」
怖い人だとおびえながらも、勇気を出して問う孝明の言葉に、結梨亜が答えようと再度口を開いたとき。
「孝明くん、いるかい?」
呼びながらやって来たのは
鴻上 彰尋
だった。
「彰尋さん」
だれだと思うより早く、孝明がほっとした声で彼を呼んだ。そんな孝明を彰尋の方もすぐに見つけて、彼の元へ走り寄る。
孝明の周囲にいる者たちに軽く会釈をしてあいさつをすませた彰尋は、孝明へと話しかけた。
「やっぱりここだったか。そうじゃないかと思った。
昨夜、またうなされたそうだね。昨日の今日で、香奈枝さんが心配している。さあ、家に帰ろう」
「…………」
無言でうつむく孝明を見てさらに促そうと口を開いた彰尋だったが、その瞬間閃きが走って言葉を止めた。
「何かあるのか?」
孝明はぽつりぽつり、先に刀や蔵人たちにしたのと同じことを話す。満井家と知り合いで4年前彼の母親が首吊り自殺をしたことも覚えている彰尋には、孝明の話す女の霊についても思いあたるものがあり、事の飲み込みは早かった。
「……俺は反対だ」
4年前、何が起きたか知っている。だからこそ、対決など最悪の状況だと分かる。
孝明はその女性に腹を立てている。憎んでいるかもしれない。自分を殺そうとしているのだから当然だろうが、もしその女性が自分の母親だと知ったら、衝撃はそのまま孝明自身を傷つけることになる。
自分は母に憎まれていたのだとか、自分は母を憎んでいるのだとか、思ってほしくない。
満井夫妻とのあたたかな家族生活のためにもそんなこと、させてはいけないのだ。
「そんなこと、おまえがする必要はない。
帰るんだ」
「でも彰尋さん!」
「いいから!」
多少強引になっても仕方ない。この場から引き離すことが先決だと、孝明の腕を掴んだとき。
どこかから日没を告げる鐘の音が、風に乗ってかすかに聞こえてきた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月12日
参加申し込みの期限
2016年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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