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【巡り逢う人と物】
大きな星のマークがプリントされた灰色のパーカーを着こんだ
桜井 ラッセル
がきょろきょろと興味深そうにあちこちを眺めてフリーマーケット会場を歩いていた。
「星ヶ丘のフリマだけあって人の入りもすげーな~」
手作りの雑貨などを持ち込む者も多いようだが、衣類に古書、ゲームに民芸品のようなミサンガや勾玉といったアクセ類とスペースごとに売っているものは多種多様だ。
目移りしている中、ふとラッセルの視界に見覚えのある少年の姿が目に入って思わず駆け寄る。
「っと、逆巻!奇遇だな!」
「桜井?」
「ぬん?」
「一緒にいるのは同じクラスの……真辺だっけ?俺、桜井ラッセル。よろしくな」
先ほど一旦別れた天野と伸幸は偶然会場で鉢合わせしたのだが、丁度その直後にラッセルが二人の姿をみつけたようだった。
自分に何かそういうフェロモンのようなものがあるのではないかと頭を抱える天野の横で伸幸とラッセルが親交を深めている。
「桜井さんー…ぬん。さくくんと、くらっちだったらどっちがいい?」
「へ?んー、そうだな、さくくんの方がいいかな」
「やぁ、俺もそれがオススメだったんだ。よろしくねぇ、さくくん」
「ああ!あ、俺も二人に付いていっていい?」
屈託なく太陽のように笑うラッセルに伸幸はのほほんと「いいよー」と返し、天野の方は「好きにすれば?」と素っ気ない様子だが、とりあえずOKを出してくれたようで。
ラッセルはほっと胸をなでおろした。
「サンキュ。それで二人は何を探してるんだ?」
「俺は特にー。ただぶらぶらしてるだけだよー」
「僕は本だね。あとこの島特有の文化を感じられる物とか」
「二人ともらしいなぁ。俺は服とシルバーアクセがみてーんだよなぁ」
まさに三者三様。
しかしそれでも楽しげな雰囲気で回ることが出来たのは一重にラッセルの距離の取り方と盛り上げ方が上手だったからだろう。
そうやって三人で回っている中、ふと天野は一冊の本が気になって足を止めた。
「ん?どした?」
「いや、ちょっと気になる本があって。……桜井と真辺は先に行ってていいよ。後で追い付く」
「わかったー、じゃあまたあとでねー」
二人と離れ、一人になった天野はゆっくりと本ばかり置かれたスペースに歩み寄る。
店番をしているのは呼び込みもせずに読書している物静かなお爺さんだ。
妙に気になったのは若干日焼けした一冊の文庫本。
「それ」
「え?」
しゃがんで本を手に取ったところで不意に上から声が降ってくる。
驚いた天野が咄嗟に顔を上げると、そこ立っていたのはポニーテールと眼鏡、そしてどこか人を寄せ付けない凛とした冷たい眼差しが印象的な少女だった。
「小説じゃないわよ。この島の文化というか郷土史の研究日誌のようなものね」
「えっと……」
「ごめんなさい、普通の小説だと期待して買ったらがっかりすると思って」
少女、
西桐 歩美
は読んでいる本から視線に落としたまま声をかけた理由を説明する。
本が好きな彼女なりの親切心のようだ。
(ちょっとお節介だったかしら……)
表情や口調は変わらなくても内心歩美は自省していた。
しかしそれは杞憂だった。
天野にとってそれは有難い情報だったからだ。
「いや、ありがとう。丁度そういった本を探してたんだ」
「珍しいわね。まぁ、いいけど」
歩美がちらっと視線を天野の方を向ければ、天野もまた無表情に近い顔でじっと本のページに目を落としていた。
(これは……)
天野が見つめていたもの、それは本のページではなく、ページとページの間に挟まれていたメモだった。
メモに書かれた文字はどこか見覚えのある筆跡で。
「すみません、これ、お願いします」
「……なにか、運命の本にでも巡り合えたような顔をしてるわね」
本を買い求めた天野は先ほどよりどこか柔らかい印象になっていた。
不思議に思った歩美が相変わらず本を読んだまま声をかければ、天野は買い求めた文庫本の表紙を撫でた。
「運命なんて大仰なものではないけれど。でも……大切なものを見つけたんだ」
すれ違いざま、天野は短く「ありがとう」と残して雑踏の中へ消えた。
歩美は振り返ることもなく読んでいた本を閉じて、「どういたしまして」と呟く。
その呟きもまた雑踏に消され、確かに残ったのは手元にある『友の記憶』という名の小説だけだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月24日
参加申し込みの期限
2013年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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