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\ オーバータイム!/
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【主役は遅れてやってくる】
「遅いなぁ……」
古着のTシャツにゲーセンでゲットしたぬいぐるみ、アリスのお茶会モチーフの柄が可愛らしいカトラリーセットなど色々揃えて出店しているスペース。
そこに座る猫島寝具店の一人息子・
猫島 寝太郎
は一緒に出店する約束をしたのに昼にさしかかっても姿を現さない
大山田 団十郎
にやきもきしていた。
ついにしびれを切らして携帯を鳴らしたのは十数分程前。
しかし呼び出し音が鳴り続けるだけで応答がない。
「……寝坊か、やはり寝坊なんですか」
がくりと肩を落とす寝太郎だったが……。
「やべ、寝坊した」
その予感は見事的中していた。
団十郎が目を覚ましたのはフリーマーケットの会場から1時間半以上が経過した11時45分。
今から家を飛び出しても会場に着くのは確実に昼を過ぎるだろう。
着信履歴には寝太郎の名前が並んでいる。
「あ、ネタロー?わり、今から出るわ」
「やっぱりー!」
男物のオーバーサイズのシャツに腕を通しながら悪びれずに電話をかけ直せば、向こう側から寝太郎の悲痛な叫びが聞こえてくる。
それを遮るように通話を切って、鏡で最低限の身だしなみをチェックする。
ろっこんのせいで顔は忘れられると言っても名前と格好は記憶に残ってしまうから、なんてきちんとした理由ではない。
団十郎は見た目も中身も男らしくてガサツな部分も多いが、曲がりなりにも女である。
ただ単にそういうことだ。
「っしゃ、行くか!」
詫びに飲みものや軽食でも持っていこうと考えながら団十郎は家を飛び出した。
「はー……」
予想はしていたがまさか本当に寝坊して遅刻とは、と得も言われぬ脱力感が寝太郎を襲う。
今回のフリーマーケット参加も元は団十郎が発案者だ。
『おい、おもしろそーだから参加してみようぜ。あ、申請とか頼んだ!』
……本当に発案しただけで後は全部寝太郎に任せきりだったが。
しかし今更くよくよしてもしょうがないし、団十郎のそういった性格も寝太郎は嫌いじゃなかった。
とにもかくにも今は一人で店番するしかないのだ。
「いらっしゃーい。良かったら見て行ってよ~」
気持ちを切り替え、のんびり道行くお客さんに声を掛ける。
ちょっとお洒落な値札は星ヶ丘という場所を意識してのものだ。
それが功を奏してか、ブランド品でもない普通のTシャツも手にとって貰えることが多い。
「あ、猫島君だー!」
「あれー、湯浅さんも来てたんだ?こんにちは、なにか良い物あった?」
お釣りの小銭を整理していた寝太郎のスペースに現れたふりふりピンクの甘ロリータ服に身を包んだ少女。
それは寝太郎と同じ保健委員の
湯浅 月子
だった。
「えへへ、この服見て☆さっき買ったんだ。可愛いでしょ?」
「すごく可愛いし似合ってるよ」
へらっと緩い笑顔で答える寝太郎の前で月子はくるんと一回転してみせる。
ひらりふわりと花びらのように揺れるスカートは確かに月子によく似合っていた。
「ところで猫島君は一人で参加してるの?」
「えーと、いや、実はね……」
寝太郎が苦笑して頬を掻きつつ事情を説明すると月子は笑顔でぱんと両手を叩いた。
「じゃあその人が来るまで月子が手伝ってあげるよ!」
ちょっと感動しつつ、寝太郎は月子の申し出を快く受け入れる。
やはり一人より二人いた方が心強いし、何より楽しい。
そうして2人で店番をしているところにようやく団十郎が姿を現した。
「大山田さん、おはよう」
「ああ、おはよう。隣にいるのは……」
「5組の湯浅月子だよ。月子のことは月子って呼んでね☆」
「俺は7組の大山田団十郎だ」
「ふぅん、じゃあ団ちゃんだね!」
「おう。しかし月子はなんかすげぇ服着てるな?ロリ服って奴か?」
遅刻したとは思えない団十郎の溶け込み具合に寝太郎は思わず笑ってしまう。
そして話の流れは寝太郎の予想していなかった方向へ行くことになる。
「団ちゃんも興味ある?こういうの。じゃあ一緒に着てみない?」
「いいのか?」
「うん☆月子もう一着買ったんだー、黒い奴だけどね」
そうして公園のトイレで月子が渡してくれた衣装に着替えて出てきた団十郎は驚くほどに……。
「ピッチピチだな」
「まさにはちきれんばかりの魅力……?」
「きゃ~、可愛い☆」
大柄な団十郎に月子サイズの服がぴったりなわけはなく、ヘソ出しパンチラ(ただしボクサーパンツ)のピチピチギリギリヘソ出しフリルスタイルの完成だ。
しかし団十郎は満更ではないらしく、堂々とした様子で月子が買った他のアイテムを興味深そうに見せて貰っている。
「お、コレなんかネタローに似合いそうじゃね?」
「うんうん、絶対可愛いよー!」
「!?」
団十郎が見つけて月子が後押ししたアイテムはロリ服の必需品、フリル満載のヘッドドレスにケープ。
まさか自分にも被害が及ぶとは想像していなかった寝太郎だが、為す術もなくそのまま飾り付けられてしまったのはいうまでもない。
「それにしても結構売れたんだなー。そういえばこれ、詫びとして買ってきた軽食なんだけどどうよ?」
ひとしきり騒いだ後スペースに残っている品物の数の少なさに感心しつつ団十郎が紙袋を差し出す。
なんだか小洒落た紙袋の中にはこれまた小洒落たサンドイッチがいくつか。
更にそれとは別にペットボトルの紅茶も何本か持ってきてくれたようだ。
「ありがとう、大山田さん」
「そうだ、折角だしコレに移しかえようぜ」
そう言って団十郎が指さしたのはお洒落なティーセット。
そこにペットボトルの紅茶を注ぎ、なんちゃってお茶会の始まりだ。
「あ、湯浅さん、今日はありがとう。良かったらお礼にこのティーセット持って行ってよ」
「いいの?嬉しいー♪あ、月子もね、その服団ちゃんにあげる!だって今の団ちゃんお姫様みたいだもん」
「そうか?」
「あはは……」
ピッチピチの黒いゴスロリ服を身に纏ってティーカップに口をつける、なんとなく品があるようで猛々しい団十郎姫の様子に寝太郎は緩く笑うしかなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月24日
参加申し込みの期限
2013年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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