フリーマーケットに行こう｜リアクション

フリーマーケットに行こう

【フリーマーケットの夜】

「皆、新しい家族を紹介するぞ。それに今日は色々買ってきたんだ」

修は帰宅すると同居する動物達に今日引き取ることにした仔猫と、戦利品を披露する。
馴染むまでに時間がかかるかと思いきや、さほど時間はかからずに猫達は今日買ってきたぬいぐるみを使って仲良く遊び始めた。
その様子に安堵しつつ、修は猫のアップリケのついた袋を『彼女』に渡すかどうか悩む夜を過ごすことになる。

「はぁ……。どうするかなぁ、コレ」

ところかわって。

星ヶ丘寮にあるアトリエで月詠は店番をしている間に描きあげた素描をぺたぺたと壁に貼り付けていた。
楽しそうな人、どれを買おうか悩んで首を捻っている人、思いがけない物と出会って嬉しそうな人、思い出の品を感慨深そうに見送る人。
それらを眺めながら今日のフリーマーケットから得たインスピレーションを呼び起こす。
沢山の人と沢山の想いが詰まった品物が自由に行き交う場所。

「汝、自由を謳歌すべし」

それは旅鴉家に伝わる家訓であり、今日という日に相応しい言葉でもあった。
改めてその言葉の意味するところを考えながら月詠は新しい絵を描き始める。

文字通りのフリーマーケット。
貴方は何を買えましたか？
貴方は何を売りましたか？
それは物？
それとも形のないもの？
それは貴方の新しい宝物？

それを知っているのはフリーマーケットに参加した貴方だけ。

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あとがき

担当マスター：本条小鹿
ファンレターはマスターページから！

フリーマーケットに参加して下さった皆様ありがとうございました！
クリエイティブな方々が多く、皆様が作ったものを想像しながら書くのが楽しかったです。
またリアクション執筆中は購入者の方々と同じ視点でフリーマーケットを回っている気分でした。
皆様が送って下さったアクションは全て素晴らしかったのですが、私の力不足でアクションを反映しきれなかったところもあります。
今回描写出来なかった皆様の魅力は次の機会にお伝えできたらと思いますので、また皆様と関われる日をお待ちしております。
それでは皆様これからも楽しい寝子島ライフをお送り下さいませ。

フリーマーケットで血痕付きと髪の毛入りの本を買ってしまったことのある本条小鹿でした。

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