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COMBUSTION - 寝子島発火騒動
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◆
鍵が壊れる音とともに、倉庫正面の扉が勢い良く全開された。
倉庫街の明かりを背に、そこに立つのは『ザ・ストレイト/バーストトランス』こと
風雲児 轟
。
倉庫の中に漂う既に不穏な――鼻をつく燃料の匂いに、轟はギリ、と歯を噛みしめる。
「こいつはマズイぜ……!」
こそこそ身を隠している場合ではない。懐中電灯を手に、位置がバレるのは重々承知で轟はかけ出した。
轟の後に続く格好で、他の面々も倉庫内に次々突入していく。
◆
「ひでーな、マジで燃やす気かよ……」
油の匂いに、倉庫内に入った天懸は顔をしかめる。
建物だけならともかく――いや、それももちろんアウトだが――人質を、犯人グループとやらは本気で燃やすつもりだったのか。
右耳を爪で傷つけて、『アンハッピーバード』を発動。
手近なダンボールの山を、とりあえず片っ端からガラスに変えて進んでいく。
そうしてダンボールの迷路を抜け、柱の並びが見える辺りまで来たところで、呼び止められた。
「ちょうどいいとこに! そこの君! ちょっと来て!」
そこに居るのは、彼にとっては初対面である璃音。
何で自分をという疑問は、すぐそばで横になっている
三宅 ゆり
を見ればどうでもよくなった。
「三宅!? おいあんた、こいつ大丈夫なのか?」
「意識がないみたいで。あんた体格いいし、この子任せたいの! お願いできる?」
意識がない人を抱えるというのはなかなかの大仕事。天懸なら大柄で筋肉質だし、璃音よりも遥かに適任なのは議論の余地がない。
ぐったりとしたゆりの身体を、天懸はしっかりと担ぎ上げた。
「わかった。他に人質は?」
「まだ何人か居るけど――あ、来た来た!」
華菜子に先導される形で、エヴァや碧南、それに小学生の男子と女子が走ってくるのが見えた。
◆
そんな人質組を、ライター片手に追いかける影が一つ。
「クソガキども! 逃がしゃしねえぞ!」
サブリーダーである。カチッ、とライターに火がつく音。途端、その火はずっと大きく激しいソレへと姿を変えた。
その火を手当たり次第に放とうとした彼の前に、仮面を着けた影がふらりと現れる。
「イソノー、焼肉しようぜー、お前ら肉なー」
小馬鹿にしたような声とともに、その主――斗南は小さな炎をサブリーダーに浴びせかけた。
ライターの火が形を変え、その炎を受け止める。
「お前、俺と同じ力を……?」
いらだち半分、警戒心半分の視線を向けてくるサブリーダー。
彼の問いには答えず、斗南は『イグニッションハート』の炎を手のひらに浮かべた。炎に照らされた仮面越しに、あざ笑うような声。
「お前も火の扱いに自信があるんだろ? だったら、少し勝負してみないか?」
出力を絞った炎を、いくつもサブリーダーに小刻みに投げつける。
自分との『勝負』に勝たなければ、人質のところには向かえない――そう告げるように。
「……そうかよ、だったらお前からバーベキューにしてやるよッ!!」
サブリーダーが咆哮し、ライターの炎が激しく燃え盛る。
渦巻く炎が、斗南目掛けて迸った。
(短気らしいとは聞いてたけど、思った以上だな。誘導するどころじゃないか)
炎の壁を作り上げ、斗南はこれを防御。
肌が熱でひりつくの感じながら、サブリーダーめがけて小型の火球を連続して放つ。
あらぬ所への飛び火をさけるため、狙う範囲も火力も最小限。
しかし、放つ速度は最大限に。
矢継ぎ早に繰り出される炎は、弾幕ならぬ炎幕となってサブリーダーを包み込む。
「ほらほらどうした、ライター頼みじゃ所詮そんなものか?」
さらに口撃も余念なく。
「うるせぇ!」
サブリーダーが吼え、轟とライターの炎が炎幕を吹き散らす。
その熱が、仮面越しにすら斗南の視界を焼いた。
すぐさま牽制の火球を放ち、追撃を阻む――が、一時的に塞がった視界では狙いは狙いは定まらない。
ましてや、周囲に配慮していては。
サブリーダーが、獰猛に笑う気配があった。ライターの炎が、ひときわ大きく膨れ上がる。
その時、斗南は見た。
天井へと伸びる炎の上を、一羽の蝶が飛んでいることに。
膨れ上がった炎を前に、ふっと不敵な笑みを漏らす斗南。
「それが本気?」
言い捨てて、サブリーダーを囲うように炎を放つ。
「お前こそ、こんなもんが本気かよ!」
あざ笑うように吼え、サブリーダーの炎が一層激しく噴き上がろうとした――その時。
影が落ちた。
「――あ?」
間の抜けた声とともに見上げれば、そこにはまっすぐに落ちてくるバッグが一つ。
反射的に炎をぶつけようとするが、
「ああ、それ燃やすと引火しますよ」
斗南の炎の陰から顔を出した梢が小悪魔、いやいっそ悪魔的な笑みで告げる。
その言葉に、飛び退いて逃げようとするサブリーダー。しかし、彼の周囲は斗南の炎に囲まれている。
仮面の奥に炎とは対称的な冷笑をたたえ、斗南はサブリーダーに告げた。
「まあ、相手が僕一人と油断したそっちが悪い」
直後、サブリーダーにバッグが直撃。
あえなく、倉庫の床に倒れ伏すのだった。
……火は、消火器を使ってなんとか鎮火させた。
◆
「くっそ、こいつらなんでこんな手慣れてるんだよ!」
苛立たしげな悪態を吐いたのは、スカジャンの男。バールのようなものをぎりりと握りしめ、人質たちに先回りせんと駆ける。
ダンボールの山の陰から、ふらりとその行く手を阻む影。
「――スカジャンを発見しました。時間を稼ぐので、応援よろしくお願いします」
自身もまた突入していた、礼二である。
切れ長の目に挑発するような色を宿して、ふっとスカジャンに笑いかける。
人質の安全を確保できるまでは、彼らを近づけるわけにはいかない。
「っ、邪魔だ!!」
スカジャンは、鞘に納めるかのようにバールのようなものを背中に納め――直後、抜き放つ。
瞬間、倉庫の床を踏み抜かんばかりの勢いで踏み込むスカジャン。
次の刹那、礼二の眼前で軌跡を描くバールのようなもの。
「っ!」
その鋭利な先端が、額の皮を削り取る。一筋、赤い糸が伝い落ちた。
(発動合図が露骨で助かりましたねぇ)
おかげで反応が間に合った。下手をすれば、頭をかち割られていたところだ。
非戦闘型のもれいびである礼二には、そう長い間対処できる相手ではない。
故に――手近なダンボールの山を、蹴り崩した。
「うおっ!?」
どざどざと降り注ぐダンボールの雨に、スカジャンがたたらを踏んで狼狽える。
「本格的な対処はお任せしますよ」
『応援』にそう告げて、礼二はすぐにも踵を返した。
「この、洒落臭えことしやがって――!?」
スカジャンの得物が唸りとともに振りぬかれ、ダンボールを弾き飛ばす。
だがその時、スカジャンの目の前に居たのは礼二ではない。
ギラリと輝く二振りのナイフ――
サキリ・デイジーカッター
だった。
バールを大きく振りぬいた姿勢からでは、受けも避けも間に合わない。
ナイフの峰が、閃きとともにスカジャンの腹に食らいついた。
よろめくスカジャンの足元に、刈り取るが如き蹴りが走る。
飛び退くスカジャン。ついでとばかり、サキリの頭上にバールのようなものを振り下ろす。
硬質な手応えが、それを阻んだ。
バールのようなものを受け止めたのは、
御剣 刀
が添えるように構えた木刀。外側に力を加え、軌道を逸らすようにしてそのまま受け流す。
「助太刀無用、とか言うなよ」
「人質の安全もかかってるんだ、そんなこと言わないさ」
やり取りは、それで十分。手合わせをした者同士、互いの実力も戦い方も理解はしているから。
ナイフのような、あるいは抜身の刀のような四つの視線がスカジャンを穿つ。
たじろいだのも刹那、スカジャンは荒々しく得物を振り回す。無軌道に振られたソレは、虚しく空を切るばかり。
左から、刀の木刀が一撃。
右から、サキリのナイフが二撃。
続けざま、腰を狙い放たれるサギリの蹴り。だがスカジャンの得物がこれを弾く。
「っ……!」
サギリの膝から爪先へ、痺れるような痛み。
腹を狙う、返す得物の一撃。受け止めるのは、ナイフの十字架。
火花を散らせて弾かれた得物は、しかしその勢いのまま刀へ向かう。
踏み込みかけていた刀は、足を大きく床に叩きつけて急制動。眼下を掠める手首を狙うように、柄を振り下ろす。
すんでのところで腕を退くスカジャン。続けざま、肩から体を崩すが如く踏み込んだ。
刀は一歩、いや半歩身体を斜め前に逃がしてこれをいなし――そのまま、サキリと入れ替わるが如く前へ跳ぶ。
スカジャンが振り向きざまに走らせた得物を、振り切ったその一瞬を狙い済ましてサキリが蹴り上げる。
途切れることなく、ナイフの峰がスカジャンの腹に打ち込まれた。
よろめくスカジャンは――蹴り上げられた得物を、そのまま自身の背へと回した。
ぞわ、と。
刀とサキリの、首筋の産毛が総毛立つ。
得物が、
――撃鉄を落とす。
――空間を切り裂く。
振りぬかれたその時、二人の姿はそこにない。
『斬空舞踏』にて、サキリはスカジャンの得物の先端に。
人一人の体重を支えることなどできず、得物とそれを握る腕ごとスカジャンの身体が沈んだ。
そうして下がった無防備なその頭を、
「これで――」
サキリの蹴りとナイフの峰が打ち据える。
蹴りの勢いでよろめくスカジャン――その軌道上には、『加速』した刀の木刀。
地面を踏みしめ、雑巾を絞るよう捻りった身体。
それが元に戻ろうとする力に、スカジャンを斬らんとする力を乗せて。
狙うは首、意識を刈り取る!
「――終わりだ」
鈍い打撃音。
スカジャンの身体がもろに吹っ飛び、ダンボールの山に突っ込む。
崩れ落ちるダンボールに呑まれて動かなくなったスカジャンに、サキリが吐き捨てるように言い放つ。
「君達はろっこんの力を手に入れて、無敵にでもなったつもりかい? ……とんでもない自惚れだよ」
今度同じことをすれば容赦なく切り刻んでやる、と。その瞳は語っていた。
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月05日
参加申し込みの期限
2016年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月12日 11時00分
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