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奇妙な昼休み~先生、ろっこん発動しっぱなしです~
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承:5時間目に囀る鳥は
――5時間目。
(あれで、うまく行くのかな……)
七緒 璃音
は己の席に座り、事の成り行きを見守る事になった。目の前には彼女と
八神 修
に化粧を施してもらった巧がいる。
「あんな、今日はちょいと問題を出すで。教科書とか使ってええから各自調べて提出すること。ほな、黒板に問題書くで」
そう言って、巧は黒板に問題を書き続ける。生徒達は、巧からの出題をじっ、とみていた。
「ワシはちぃーっと腹ん調子が悪い。これから保健室ち行って相談してくる。問題が解けたらノート提出。出来たところまででええ。次の授業に返却するさかい、堪忍な?」
問題を書きながら説明し、最後に提出の時間を言う。巧は全ての問題を書き終えると、授業が終わる頃もう一度くる、と言って保健室へ向かった。
(まぁ、無駄な混乱は省けるかも)
七緒は頷くと、出された12の問題にチャレンジしてみる事にした。
――理科室。
一方、こちらではちょうど化学の授業が行われていた。黒板の前では、化学担当教諭である
五十嵐 尚輝
が、今日行う実験についての説明をしていた。
(眠い)
あくびをかみ殺しながらも、がんばって授業を受けているのは
優木 遥斗
である。傍らの
御巫 時子
は、小鳥の声が聞こえる為か、とても楽しそうに授業を受けている。
「眠くならないのか?」
「えぇ。とても楽しいですから」
あまりにも眠たくて、遥斗は傍らの時子に問いかける。時子は穏やかな笑顔でそう答え、真面目にノートをとっていく。
確かに化学は嫌いではないし、尚輝の静かな話し方も慣れた上嫌いではない。だが、小鳥の囀りが妙に心地良いのである。雨音に混じる小鳥の声。そして、尚輝の静かな語りからなる絶妙なハーモニーによって遥斗は眠たくなってたまらなかった。
(鳥の声?!)
そこで、はっ、と我に帰る。辺りを見るも、鳥は居ない。実を言うとろっこんが発動している故に尚輝の頭からは小鳥が顔を出しているのだが、遥斗は『ひと』である。現象が今、目の前で起こっている事に気付いていなかった。
「眠すぎて幻聴が聞こえるんだろうか? ピヨピヨ囀っているように聞こえる……」
眠い目をこすりながらも、どうにか堪えてノートをとる。だが、たまに文字はミミズの這ったような具合に見え、時子は思わずくすり、と笑った。
(あとで、ノートをお貸しした方がいいかもしれませんね)
再びうとうとし始めた遥斗の様子に苦笑しながらも、時子は優しい眼差しで遥斗を見守った。
説明が終り、実験が開始される。遥斗は必要な道具をとりに行き、班の仲間と共に準備を整えた。だが、眠いものは眠い。その為、妙にぴりぴりしているようにも見えた。気になった時子が心配そうに問いかける。
「大丈夫ですか……?」
「あぁ、大丈夫、だ。問題ない」
遥斗は頷き、ぱんぱん、と顔を叩く。そして、目の前の実験道具を見た。今回は薬品を使う実験である。故に、意識が徐々にはっきりとしてきた。慎重に扱わなくてはならない物だからだろうか。
(薬品を混ぜる実験か。小さなスポイトや小さじで薬品を測るのが苦手だが、これで眠くならないで済むな)
ありがたい、と思いながら先生の説明を思い出し、試験管を手にする。そして駒込ピペットを使って少しずつ薬品を入れていく。
(少しずつ、少しずつ……)
真剣に、集中しておこなっていた遥斗だったが、ここでピヨピヨという鳥の声を聞く。今日は良く鳥の声を聞くなぁ、と思っていたその時、時子が声をかける。
「あのっ、遥斗さん、入れすぎです……」
「えっ?!」
時子に指摘され、試験管を見たら色が変わっていた。そこまでなら普通の反応だが、妙に変なにおいの煙が出てくる。これはまずいのでは?! とその班のメンバーがあたふたしていると、尚輝がふらり、とやってくる。
「……そちらの試験管は、薬の入れすぎによる失敗ですね。反応が終われば煙はなくなるので……放置しておいてください。ただし……反応中は熱を発するので……手を触れないで下さいね」
試験管の1つを見て説明する尚輝。その頭の上では小鳥がピヨピヨと囀っている。それに気付いてしまった遥斗は、思わず2度見した。
(……鳥?)
小鳥は相変わらずピヨピヨと愛らしい声で囀っている。だが、尚輝はとくに気にした様子も無く実験について説明してくれていた。
それらを注意深く聞くものの、やはり気になる小鳥の声。これが『ろっこん』による物という事を『ひと』である遥斗は知らないし、
尚輝も頭に鳥がいる、という現状に気付いていない事も知らないのである。
(五十嵐先生本人が、気付いていない訳はないだろう。……多分、聞いてはいけない事なんだな)
そういう事にして、遥斗はもう一度実験にチャレンジする事にした。小鳥の声は気になるし、小鳥は可愛い。だが、先ほどの失敗は繰り返したくない。遥斗は先ほどよりも、真剣に薬品を試験管に注ぎ、実験を行うのであった。
(小鳥さん、楽しそうですね……)
遥斗が色々と考えているその横で、時子は己のろっこん『鳥の囀り』を使っていた。小鳥は遥斗へ「がんばれ!」とか「集中集中!」とか、エールを送っている。それを聞いているのは時子だけである。
(遥斗さんを、応援していらしたのですね……)
時子は、思わずくすっ、と笑ってしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月03日
参加申し込みの期限
2016年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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