「あーちゃんおなかすいたぁ! 歩けないよぉ!」
「……そういわれてもなぁ」
とある雨の日。うっかり雨に濡れてろっこんが発動した
牛瀬 巧は、偶然にも空腹によりろっこんが発動してしまった
白沢 絢子と遭遇していた。
中庭に落し物をしたのが運のつき。巧はふぅ、とため息を吐いて『あーちゃん』と化した絢子を椅子に座らせる。そして自分の懐をさぐってお金や食べ物を探すがこんなときに限って自分の手元に何も無い。
「どないせぇと……」
「お兄ちゃん、あーちゃんおなかすいたよぉ……」
がっくりと肩を落とす巧に対し、しょんぼりした様子で空腹を訴える絢子。突然現れた他校生と幼稚園児にざわつく生徒達の視線に晒されつつ、巧は「ホンマめんどいことになったな」ともう一度ため息を吐いた。
「きゃあっ!」
その頃、廊下では
大橋 尚が派手にすっ転び、手に持っていた資料を床にぶちまける。お守りにしていたお見合相手の写真(スマホの待ち受け画像)をうっかり見てしまったので彼女のろっこんが発動してしまったようだ。
「大丈夫、ですか?」
「は、はい! ありがとうございますっ」
通りがかった
五十嵐 尚輝が散らばった資料を拾い集め、手助けする。立ち上がろうとする彼女を手伝う尚輝の頭から、ぴよぴよと鳥の声。どうやらろっこんが発動しているようだ。
『あぁ、神魂の所為で特定の人間のろっこんが、発動しっぱなしになっちまってるな』
テオが気だるい声でそう言った。
『多分、放課後になれば解除できるだろ。ま、がんばれよ』
テオはそれだけいうと一方的に通信をきる。
ということは、巧と絢子は放課後まで変身後の姿であり、尚はドジを連発し、尚輝の頭で鳥は鳴き続ける事になる。因みに4人とも5時間目も授業を受け持っており、尚輝を除き授業に支障が出てしまうだろう。
おまけに運が悪い事に絢子が受け持つ家庭科は、本日調理実習でケーキを作る事になっているため6時間目も授業だ。彼女だけでも解除させる必要があるかもしれない。
はい、菊華です。
ろっこん持ち先生ズのろっこんが同時に発動……。
三学期早々、ちょいとカオスな午後でございます。
概要
神魂の所為で五十嵐先生、牛瀬先生、大橋先生、白沢先生のろっこんが発動しっぱなしという状態です。
白沢先生は基本、空腹でなくなれば元に戻ります。
ですが、今回はどんなにお腹が満たされても元に戻らないようです。
牛瀬先生の場合は普段ならば一定時間が経過すれば元に戻ります。
ですが今回はその「一定時間」が「放課後」まで延びてしまっているようです。
大橋先生の場合、1度ろっこんが発動すればそれでお仕舞いです。本来なら。
ですが今回は連続してミスをしてしまう、という具合です。
五十嵐先生の場合、トラブルを察知したら鳥が鳴きます。
今回は神魂の影響で、放課後まで鳥がぴよぴよ言っています。
このシナリオでは
・ろっこんが発動しっぱなしになってしまった先生方のフォローをする
・トラブルを眺める
・困っている相手に恩を売っておく
・いっそのこと悪戯してしまう
など楽しめるかと思います。
※PL情報
このシナリオはあくまで『コメディ』路線でいきます。
肩の力を抜いて楽しんでいただけると幸いです。
参考資料:先生方のシナリオ当日の予定(昼休み以降)
五十嵐先生
五時間目:化学の授業 六時間目:職員室でデスクワーク
放課後:化学室
牛瀬先生
五時間目:生物の授業 六時間目:生物室で宿題のチェック
放課後:部活動
PL情報
牛瀬先生は、髪型を変え学ランから衣服を変えて変装(?)しています。
その姿で授業や部活を乗り切ろうと考えているようです。
大橋先生
五時間目:職員室で資料作り 六時間目:世界史の授業
放課後:予定があり早めに帰宅
白沢先生
五時間目・六時間目:調理実習
放課後:デスクワーク
それでは、よろしくお願いします。