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大悪魔『カンシャック』(4)
「うおおおりゃあああッ!!」
空気の足場を蹴り、羽ばたきながら叩き込む、春彦の渾身の一撃。
続くアダムが物言わぬまま拳を突き込み、インパクトと同時に着火。無色の炎は業火となってカンシャックを苛む。
「ぐああああッ!? てめェら、くッそがァァァ……!!」
怒り心頭の大悪魔、憤怒に任せての連打は、
「誰も、傷つけさせないよっ!!」
「残念だったすね」
若菜、蒼志のダブルバリアがブロック。結界の強度以上を誇る剛力も、交代で対応することで、バリアを再展開する時間を稼ぐことができた。
「見ててくれ、よーた……!」
「うんうん、気を付けるんだよぅあやとー」
陽太の粘土細工たちが取り巻きを翻弄している間に、彩斗も突撃。棒切れを振り回し、すぱーん! 横っ面をかっ飛ばす。
仰け反りつつも繰り出された強烈な反撃に、バリアが砕け、
「ぐえっ!?」
「きゃ……っ!?」
春彦やアダム、若菜や蒼志が弾き飛ばされ、地や壁に叩きつけられる。
が、怯まず、隙を逃さず。飛びかかるのは
黒き剣歯虎
、叡知。
(セイギのキバが鳴るぜッ!!)
「痛っでェッ!?」
カンシャックの太い腕にがっちりと、鋭い牙が食い込み動きを止めたところで……勝負はここに、決したと言っても良かっただろう。
「……決めさせてもらいます!」
ぎらり、記士郎の瞳が輝いて。
大地を蹴り、翼を一打ち。下方から上空へ高速で飛翔し、勢いの全てを乗せた……アッパーカット!!
「ぐッ、あ……!!」
口から血飛沫を吹き、仰け反り吹き飛んだ大悪魔は、ゆっくりと落下し。
やがて……ずずん。重々しい音を響かせて、地へと堕ちた。
敗北は決定的であったにも関わらず、大悪魔としてのプライドか、カンシャックはそれを認めようとしなかった。
「くッそ、この俺がァ……ここまで追い込まれるたァな、しかしまだ、負けちゃいねェぞ……俺ァまだ……!」
「いーや、あんたはもう負けてるよ。とっとと認めちゃどうだい?」
「だっ、誰だてめェは……!」
ずずい、ずずん。ここ、魔界においてもその存在感ときたら、並では無かった。
魔王と呼ばれし者……
桜崎 巴
!
「決着が着いたところで、どうだい? あんた、あたしの配下にならないかい?」
「ああん? 何言ってやがる、俺ァ自分より弱ェヤツの下に付くつもりはねェ……」
「だからあんた、今負けたんだろう? 弱いから」
「ぐッ」
ずずい。ずずん! 足を踏み出し迫る巴、そのえもいわれぬプレッシャーに、大悪魔は思わず仰け反る。
「べ……別に、てめェに負けたわけじゃねェ! 大体てめェは、何もしてねェじゃねェか!」
「あ~ん? あたしはちゃーんと、戦ってたさ。『環境ダメージ』を利用してねぇ……」
ぱちり。巴が指を鳴らすと、彼女の背後にぞろぞろと現れる、仲間たち。
「か、カンシャックぅ……オラ、負けちまったどォ……ぶひぃん!」
「げっ、オー・グイン!?」
這いつくばっているのは同じく大悪魔、オー・グイン。その背中には、悠々と足を組んでくつろぐ、
「はぁい♪」
桃川 圭花
の姿があった。
さらには、
「なっ、エローチカ、てめェもか!?」
「ごめ~ん! あたし、堕ちちゃった……♪」
何やら、ぽっ! と頬を赤く染めた大悪魔エローチカと、
「君ほどの美人となら、魔界観光も悪くは無いな」
「……僕の秘密を、話さないと……確信できるまでは。離しませんよ……?」
彼女を挟みこむようにして立つ、
志波 高久
、
浅葱 あやめ
。
「いやはや、揃いも揃って負けましたなぁ? とっとと降参するのが利口ではありませんかな、ヒョッヒョ」
「何笑ってんだ、ジジィーーー!?」
朗らかに笑う、ペッテン・シー。隣では
加瀬 礼二
、
斉田 珠喪
が深みのある微笑を浮かべ、
「さて、これでもまだやりますか? もちろん、俺は構いませんよ。互いの魂を賭けて、もう一度死線を楽しむのも、悪くはありません。フフフ」
「そなたに、その気概があるかのう? 大悪魔殿?」
もはや取り巻きたちも、そのほとんどがノックアウト。カンシャックに味方は無く、多勢に無勢は明白だ。
ずずい。鼻先を近づけ、ニヤーリ! 挑発的に、巴は告げた。
「環境ダメージ=他のヤツの攻撃を利用して、あたしはあんたに勝ったわけだ。つまりあたしは、あんたより強い!」
「そ、そんなバカなァ……」
「どうすんだい? 今なら、こいつらがあんたをボコボコにする前に、あたしが止めてやっても良いよ。あたしの配下になるってんならねぇ……」
ずい、ずずい! 迫る巴。
しかし、彼は最後の大悪魔。追い込まれつつもキッと睨み返し、叫んだ姿はどこまでも硬派、高潔であった。無謀にも。
「断るッ! 冗談じゃねェ、何でこの俺がてめェらの子分なんぞに……」
「そうかい、じゃ仕方ない。あんたたち、やっちまいな」
ぱちり、と再び指を鳴らせば……にっこり! 目を細めて良い笑顔を浮かべたのは、陽太。
「いやー。いくら悪魔になって、ちょっーと心が荒んじゃってるとしても……死んで詫びろ! なーんて、言わないけどさ」
まずはひとつカンシャックをびくつかせたものの、その直後に彼の口から飛び出したのは、ある意味では死よりもよほど恐ろしい、惨たらしい処刑宣言であった。
「みんなそれぞれ、結構痛い思いしてるからねぃ。ただで済ます気は無いから……ハゲて詫びて☆」
「えっ」
途端、ひょいひょいと大悪魔の頭に乗っかった、ウー君、パド君、ドリー氏。それぞれに、ぐぐっ! 髪の毛を引っつかみ、
「お、おい、まさかてめェ……!? わ、分かった、なる! 配下になる、だからやめ……」
「ダメ、ハゲて☆」
無情にも全力、一気に引っ張った。
ブチブチブチブチ、ブチィィィィィィ!!
「ぎゃあああァァァ……!!」
あっという間に、逆モヒカンと化した大悪魔。
その肩をぽむっと叩いて、彩斗はつぶやいた。微笑みながら。
「長い友達をうしなった、な……」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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