this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
アローン ザ ワールド
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
14
つぎへ >>
横断歩道の真ん中、立ち止まる。
信号が青から赤に変わっても、道路を走って来る車は一台としてない。
潮の香含んだ風が色素の無い白銀の髪を揺らして過ぎる。風になびく己の髪を深紅の瞳に一瞥し、
旅鴉 月詠
は道に停まった数台の車を眺めた。
赤信号に車を停め、何事かを目にして慌てて車外に出たような。
車内から人が消えた途端、ナニカが間髪入れず車という車を停車させてしまったかのような。
「ありえない事などない」
信条とする言葉のひとつを潮風に放ち、月詠はスケッチブックを入れた鞄を片手に静かすぎる星ヶ丘の街を見回す。
街の静寂に気付き、鞄ひとつを手に散歩に出たのが太陽が空を明るく照らす頃。道で動きを停めている車の少なさから見て、街の異変はおそらくは早朝、太陽の昇り始め。
(神魂)
原因を思い定めてしまえば、焦りは何もない。いつになるかは分からぬけれど、きっと元には戻れるだろう。
人の姿も気配も、更には猫の子いっぴき見当たらぬ世界を見渡し、月詠はちらりと首を傾げる。
たったひとりの世界に焦りはない。恐怖もない。
(周囲の様子から鑑みて)
ひとりきりで散歩をするうち、例えば停車した車のような、生活の痕跡が道のあちこちに散見できた。ここは、『生物だけ忽然と消えた世界』。
(であるならば)
のどかな散歩のように、誰も居ない世界をのんびりと歩を進めつつ、月詠は思考する。
(ここでやった事が)
(戻った世界に反映されるかもしれないな)
静かすぎる道を辿った先、明るい朝の光の中にあってもまだ煌々と光を灯したままのコンビニを見つけた。深紅の瞳を瞬かせ、コンビニ店内へと足を向ける。
来客を知らせるチャイムばかりが、空の店内に軽快に鳴り響く。
(物言わぬモノ達は雄弁に語る、か)
例えば今ここで持ち出したモノは、現実の世界に戻った時にもやはり持ち出されたままとなるのだろうか。
品物を補充したところで店員は『消えた』のか、豊富に並ぶ商品のうちからおにぎりとお茶を手に取る。誰もいないレジに代金を置き、外に出て、ふと思う。
(元に戻った時に道とかのど真ん中に奇妙なオブジェがドーンと立ってたらさぞ皆驚くだろうなー)
(やらないけど)
スケッチブックを入れた鞄の中におにぎりとお茶を放り込み、あてもなくふらふらと歩く。人がいない。猫もいない。下手をすれば虫さえも。
道を彩る生垣の山茶花の花を指先でつつく。青々とした葉を摘まみ、葉裏や土に這う虫の一匹もいないか確かめる。いない。
風の音の中、遠い波の音が紛れている。
誰も居ない空を仰ぐ。空っぽだろう周囲の家々を見遣る。
例えば、絵画や彫刻の製作中は一人でありたいと思うこともあるけれど。
(完成品を見てくれるギャラリーが全くいないとはいうものは哀しいものだ)
淡々と思う。
そう思えるのは、世界が元に戻ると、元の世界に戻ることができるという自信があるがゆえのこと。
そのうち戻れるというのであれば、
(何かしてみようかな)
思いつくまま、道の真ん中に足を止める。鞄からスケッチブックを引っ張り出して開く。パラパラと頁をめくり、自身のろっこんによって紙に封印した画材一式を確認する。
(せっかく人目憚らないものな)
一式のうちにペンキやスプレーを見つけ、月詠は淡く笑んだ。
目についた適当な橋の下に潜り込む。思った通り、橋柱には不良たちがスプレーで描いたのだろう毒々しい落書き。
「全く以ってセンスがないね」
可愛げのない髑髏や歪んだデッサンのモンスターらしきものを言下に切り捨てつつ、画材を封じた紙を破る。そうすれば、ろっこんによって封印された品々が元の通りに現れる。
コンビニおにぎりを食べながら、これから描く絵の構想を練る。
(浜マンボウとかどうだろう?)
猫やサンマさんもいい。
服を汚さないようにと常々羽織っている白衣の裾を軽くはたく。まずは元の落書きを消すための下塗りから始めよう。
乾かしては塗っての繰り返し作業になる。時間はかかるだろうが、
(なに、時間は沢山ある)
暗くなる頃には完成させて、家に帰ろう。
(もし絵が残ってた時には)
誰かが見て癒されてくれるだろうか。
(そうだといい)
深紅の瞳に己の絵を映し、月詠はただひとり、黙々と描き続ける。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
アローン ザ ワールド
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月23日
参加申し込みの期限
2016年03月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!