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せんせいといっしょ:桐島先生編
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そんな衝撃的な告白が起こる前、むしろ質問前、勉強前。
更には
桐島 義弘
先生がこの食堂に来る前から、一人ずっと食堂にいた者が居た。
いつからいたのか。どれだけ時間が経ったのか、本人も解っていないし、深く気にしては居ない。
笹暮 真秋
は普段から重い瞼を少しだけ開いた。ほんの、少しだけ。
「……」
今まで聞いていたのは音。居たのは食堂と言うよりも夢現の世界だ。
窓際の席は心地よく、良い眠気も誘う。
いつも抱いているか、肩に乗せているぬいぐるみは、傍らに寄り添っている。
義弘が来た時も、あの先生なら騒がしくはしないだろう、何より眠いと眠っていた強者。
しかしそんな彼がふと視線を移した時から気になっていたものがあった。
5秒で眠れる真秋だが、気になってしまうとなかなか眠りには戻れないもので。
そしてその、眠りにも戻れない程に気になるものとは、
――尻。
いや、訂正しよう。ズボンの破け目の方である。
(気になって仕方ないし……そろそろ行こうかな)
真秋がやっと立ち上がった時、それは始まった。
「あ、あの……きっ、桐島先生!」
あ。なんか邪魔しちゃいけない雰囲気。
悟った真秋は、机に腕を置き、突っ伏しながら話を聞いていた。
(気になるなぁ……アレ)
もちろん、尻のアレである。
様子見かな、と尻だけ見つめて居た真秋だが、しかしチャンスは直ぐに訪れた!
「……ズボン、破けてます」
「っ……!!!!!!!!!」
告白であることに間違いはなかった。
ただ普段からお世話になっている義弘に
上條 暦
が告げたものは別の告白。
雰囲気的に別の物が来るかと思いきや、現実は現実でしかなかったようだ。
暦は告白した後の乙女のように、言い切った感じで、まだ赤い顔のまま目を瞑っている。
「あ……先生、やっぱ、りっ」
勅使河原 悠
は事項が確定すると、急に恥ずかしくなったのか、視線を逸らし始め、別の端に居た
旅鴉 月詠
はスケッチに夢中だ。
故にいたたまれない可哀想な先生に差し伸べられる救いの手は無かったのである。
仕方ないと真秋は席を立ち、言葉の出ない義弘の傍に寄った。
「……先生、ズボン脱いで」
「な、何を……っ!」
さらなる動揺。追い打ちである。
「……違うよ、縫うだけ」
携帯してるソーイングセットをひらひらさせてみせる。
眠そうな外見からやる気は感じられない、物を見せれば目的くらいは伝わるだろう……多分。
「お前は……笹暮か」
遅刻・居眠り・サボりの常習犯と生活態度が悪く、普段から先生たちの中では、いわゆるブラックリストである。
変な文字のTシャツも目印として、よく見かけられるとか。
ちなみに今日の文字は、
「……しり、ぶぎょう」
>> 尻奉行!!! <<
つい音読してしまうような、意味不明なものだ。
しかも大分タイムリーなもので、義弘は口にしたことを後悔したけれど。
「……先生、早く脱いで」
真秋は別の意味で躊躇いがない。視線は急かすばかりだ。
このままでは剥ぎ取られる、と義弘は別の危機を悟った。
笹暮 真秋
vs
桐島 義弘
両者一歩も引かない。しかし埒もあかない。
真秋の出した妥協案は『ズボンを剥ぐ代わりに、自分のジャージを貸す』こと。
それ以上が譲られることはなかった。
先程、傍らに寄り添っていたぬいぐるみを頭に乗せて、真秋は器用な手つきでちくちくと破れ目を塞いでいく。
見事な手つきで縫われていく自らのズボンを、義弘はじっと見ていた。
今のこの状況はなんだろうか。
どうしてこうなった。
ただ、確かなのは、ズボンの破れが事実であったことと、生徒にズボンを剥がれ、それを縫われていることだ。
小さく小さく項垂れてもう一度思う。
――どうしてこうなった。
「あ……あの、すみま、せんっ」
悠がそっと真秋に話しかける。普段の彼女からすれば珍しい行動なのだけど。
しかし、そのズボンをみて悠は思っていたのである。
机を開けてしまったこと、秘密を公にしてしまったこと。
今ならあの時の償いが出来るかもしれない、そう思ったのだ
「なに……?」
変わらない表情、彼は眠気が混じっているだけなのだが、悠からはとても、とても怖く見えていた。
「あの……私、もお手伝いして……いい、ですかっ?」
若干声は裏返ってしまったけれど。
携帯ソーイングセットを握りしめ、辿々しく申し出をする。
真秋には彼女が申し出る理由はわからない。けれど真剣な様子に、
「……いいよ」
そっとズボンを渡して、ぬいぐるみを頭から下ろして抱きしめた。
「……あ、そこはキツめに縫っておいたほうがいいかも」
見ながら思ったことはズバズバと指摘していく真秋。
「あ、は……はいっ」
布をまっすぐに見て、助言は素直に受け取ってちくちく。ちくちく。
少しずつ、破れ目は綺麗になっていく。
「桐島先生……」
「……なんだ、上條」
「ご迷惑だったでしょうか?」
「いや、真摯なのは悪い事ではないだろう」
目は逸らしたままだったが、申し訳なさそうに隣に立つ、暦に義弘はそう告げた。
そう、彼女は真剣に教えてくれただけなのだから。
かといって、目を見て淡々と告げるには今の状況は余りに情けない。
「せめて、耳打ちなどが良かったでしょうか」
「……もう、気にする必要はない」
真秋と悠を見守る傍ら、その話題に触れられないように、内心は必死だっのは内緒の話である。
「あの、桐島、先生……これ」
終わりましたと、ズボンを差し出す悠。
「本格的に、直すなら……白沢先生のところへ行って縫ってもらうのがいいと……おもい、ます」
「あぁ……すまん、十分だ」
少しだけ困ったように受け取り、義弘は今も反応に困っている。
「笹暮、」
「……ん?」
ぽすっと放られたジャージ。
「世話になった」
短く淡々とした言葉。けれど、礼には違いなかった。
「……ズボン破けちゃうとか、先生面白いよね」
「放っておけ」
ふいっと、顔を背ける先生。
いつもの様に厳しく叱る勢いはなく、何だか新鮮な姿を垣間見たのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月23日
参加申し込みの期限
2013年04月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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