this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
豚は出荷よー!
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
商店街がある。
近年では各地でめっきり減ってしまった商店街だが、ここ寝子島の旧市街はその数少ない例外の一つと言えるだろう。正午に近い時間帯ということを差し引いても、なかなかの活気がある。
やや雑然とした、けれどレトロなどこか落ち着く風景。
その中で、人の波を掻い潜るようにしてビニール袋を抱えるように持ちながら歩く小学校低学年らしき小柄な少年がいた。
水 カジカ
だ。
「んと、お肉は買えたから……」
彼はおつかいで頼まれていた豚肉がしっかりと袋の中に入っていることを確認しながら彼は歩いて行く。あとは、なんだったっけ。あらかじめ準備しておいたお買い物メモを探そうとポケットに手を伸ばす。
唐突に、ぴぎぃ、という聞き慣れない鳴き声ときゃあという悲鳴が耳に入って来た。
「な、なんだこの豚! どうしてこんなところに……!? う、うわぁぁあああ!?」
「豚肉だ! 豚肉を持った人間どもがいるぞ!」「殺せ! 我らが同胞の仇を取れ!」「英霊の加護ぞあれ!」「とォつげきィ――!」「バンッザァアアアアアイ!」
「え、な、なに……なに……!?」
血気盛んな叫び声と困惑混じりの悲鳴が続けて聞こえてきて、混乱するカジカ。周囲の不安げにぎゅっとビニール袋を抱き、叫び声の聞こえた方を見る。
そこにいるものは大別して三種類。呆然と事態を眺める者。危機と見て逃げ出す者。そして暴れる豚どもであった。
「…………ええ?」
明らかに異常な事態を見て、困惑するように声を上げながらもカジカはわずかにあとじさる。ここはとにかく危険だ。そう直感できた。
「豚肉を持った少年を発見!」「ダメだァ!」「ダメだァ!」「ダメだァ!」「ダメだァ!」
およそカジカからしてみれば全く意味不明なことを叫びながら豚どもは一斉にこちらを向き、鏃型の陣形を組んで突撃してきた。
「えっ……え、えぇぇぇっ!?」
悲鳴にも似た困惑の声を上げながら、わけもわからずカジカはビニール袋を抱えたまま回れ右して逃げ出した。
走る。駆ける。とにかく逃げる! 普段から森の中を駆け回ってガードレールを越え、柵を飛び越し、塀をよじ登ってなんとか追い迫る豚たちを撒こうとする。しかし豚たちもさるもので連携巧みに時には想像もできないほどの身体能力で追いすがり、時には先回りして迫って来る。
「なんっ……で……!?」
目尻に涙を溜めて、恐慌状態で半泣きになりながらもカジカは走る。しかし豚との距離は徐々に、確実に縮まっていく。
そもそも逃げ切れるのか? 捕まったらどうなる? そんなことを考える余裕すらなく、カジカは逃げる。パシャリとシャッターが切られるカメラの音にも構わずに塀を曲がろうとしたところで、幾重もの金属音が後ろから響いてきた。
「っ、……?」
驚いて思わずカジカは立ち止まってしまう。だが、どうにもおかしいことに豚たちの奇声や蹄の音が聞こえてこないのだ。
おっかなびっくり、壁を盾にするように顔を出して今来た道を覗き見る。
そこでは、ツナギを着た男が3つの巨大な缶詰が暴れまわっているのを眺めていた。
「ちっ、やっぱこンなのじゃ暴れちまうか……」
男がそう呟いて缶詰を見つめると、ガシャンという甲高い金属音と共に缶詰が一回り大きくなった。いや、缶詰がさらに缶詰で覆われたのだ。
ガシャン。ガシャン。ガシャン。男が視線を向けるたびに、次々と缶詰は大きくなっていく。カジカが呆然と事態を見ている内に、ついにはドラム缶ほどの大きさになった缶詰たちはぴくりとも動かなくなった。
注視した対象の缶詰にされた状態を想像し、実際にその状態にする、缶詰のすゝめ。それが男――
鷲見 貫司
のろっこんだった。
「うーん、出荷準備って感じか。……よう、坊主。さっきは酷い目に遭ってたな」
振り返って、貫司は意外に人懐こそうにカジカへと笑いかけた。
「名前は?」
「か、カジカ……」
壁に身を隠すのをやめておっかなびっくりカジカが答えると、貫司はふぅンと首を傾げた。
「つなぎのおにーちゃんは……?」
「ああ、俺? 俺は貫司。この辺には、まあ絵の資料集めに来たンだ」
そう行って貫司は首から下げたカメラをひょういと持ち上げて示す。
「豚に追われてるお前を見て、あんまりにも面白いもんだから一枚パシャッと撮っちまったけど、いや明らかにフツウじゃねえよなーって思ってな」
お前半泣きだったし、と貫司は小声で付け足すが、カジカの耳には届いていなかったようで小鳥のように首を傾げるだけだ。
「で、なにがあったンだ?」
「んっと、それが……」
今までのあらましをつっかえつっかえながらも身振り手振りを交えてカジカが説明するのを、ふんふんと意味を咀嚼するように頷きながら貫司は聞く。
「豚相手にここまで走って逃げてきたのか! へぇっ、カジカくんは足速いンだな」
感心したように声を上げる貫司の反応を見て、カジカはうつむきがちにはにかみ笑いをした。
あ、そうだ。貫司が呟いた。口元には、良いことを思いついたと言わんばかりのいい笑顔。
「カジカくん、良かったらまたアイツラ集めてきてくれねえか?」
「えっ……」
またあの豚たちに追い掛け回されるのか。照れ笑いをしていたカジカの顔がくもる。幼い少年にとって、豚たちに延々と追尾されるのははっきりとした恐怖体験だったのであろう。
「大丈夫。ちゃーんとお兄ちゃんが封じておくからさ。カジカくんは俺のところまでアイツら連れてきてくれるだけでいい」
しかし貫司にはそんなことどうでも良かった。な、良いだろ? とカジカの肩に手を回す貫司。
「で、でも……」
「平気だって。カジカくん足速いし。頼むよ、協力してくれねえかな?」
「う、うぅ……。わかり、ました……」
頼まれてしまうと断りにくいのか、不承不承といった様子でカジカは頷いた。
「よっし。それじゃあ作戦はだな……」
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
豚は出荷よー!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月20日
参加申し込みの期限
2016年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!