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- 00月00日生 00歳
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豚は出荷よー！
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某日。旧市街、九夜山近辺にて。
そこには、大量の豚がいた。
「ぶひー」「ぶひっぶひーっ」「ぴぎぃいぃぃいっ」「やんやん？」「あやまって？」「おほーっ」「くそげ」「はあまじはあ」「ねぇねぇ」「なになに？」「くそげ」「そっかー」「出荷よー」「そんなー」……。
人語を解す豚たちは旧市街を駆けていく。その数は余りにも多く、大規模なデモ隊、あるいはスーパーのタイムセールの人混みもかくやと言えるほどだ。
豚の行進は凄まじい。九夜山から下山して旧市街の一部、商店街を主に練り回っているようで、その行進に巻き込まれて怪我をする寝子島住民もいるほどだ。この豚の台風とも言うべき災害を危険と見て雨戸まで閉じてやり過ごそうとする店も少なくない。
しかもこの行進の厄介なところが、スーパーや肉屋などの豚肉を取り扱っている場所や、ゲームセンターやゲームソフト販売店などのゲームを取り扱っている場所で豚たちは暴れ回るという点だ。
「『同志の仇』だとか、『豚肉を食す者を誅せ』とか……そう言いながら豚たちが襲いかかってきたんだ……」
とは、肉屋の店主の談であり、
「『くそげ』とか『あやまって？』とか言いながら豚たちが店を荒らしていくんだ……」
と嘆くゲームセンターの店長は空を仰ぐ。
「ぶひーっひっひっひっ」
豚の行進の中心点で、豚たちの上に乗った王冠を被った一際大きな豚がいる。彼の名はスース・スクローファ・ドメスティクス。ランドレースと大ヨークシャーの血を受け継いだ父を持ち、デュロックとハンプシャーの血を継承した母から生まれた由緒正しき豚さんであった。
「我ら豚は永く人間たちによって捕らわれ、飼い慣らされ、そして屠られてまるで家畜のように食われて来た！ しかし！ スースは、我々はもう家畜ではない！ 自由な自然に生きる動物なのだ！」
ぷぎぃ、とスースは高らかに吠える。
「逆襲の時来たれり！ さあ、同志諸君。殺された今は亡き英雄たちの仇を取るのだ！ そしてこの世のありとあらゆるクソゲを排除するのだー！」
●
「……という事件が今、起こっている」
塀の上に座りながら、もれいびたちの心に直接話しかけるのはテオドロス・バルツァである。
「あのスースとか言う豚は神魂の影響を受けているのははまず確実だろう。おそらくはその力で下っ端の豚たちを操っている。下っ端の豚どもは30匹ほど。基本的にはスースの護衛として行列に加わっているが、肉屋やゲーム屋を見てはこの行列から5匹ずつ切り離して分隊として行動させているようだな。スース含め、下っ端たちの基本攻撃は突進で、まともにくらえばそれなりに痛い。が、スースさえ倒してしまえば下っ端は元の豚に戻るはずだぜ」
テオは呆れたように一つ吐息を吐くと、気だるそうに塀の上で伏せてしまった。
「……日常を壊そうとしている存在であることには違いないが、程度が低いし下らん。お前たちでどうにかしろ」
クソゲーと豚肉に過剰に反応するようだから、それで釣って各個撃破するだとか罠を張るとかな、とテオ。
「ああ、元に戻った豚たちはお前たちで処分してくれて構わない。飼育してた奴らも、問題を起こした豚たちをもう一度飼いたいとは思わんだろうしな」
そうとだけ言うと、テオはふわ、とあくびをしてそれっきり心に直接語りかけることはしなかった。言うべきことは言った。そういうことなのだろう。
そこには、大量の豚がいた。
「ぶひー」「ぶひっぶひーっ」「ぴぎぃいぃぃいっ」「やんやん？」「あやまって？」「おほーっ」「くそげ」「はあまじはあ」「ねぇねぇ」「なになに？」「くそげ」「そっかー」「出荷よー」「そんなー」……。
人語を解す豚たちは旧市街を駆けていく。その数は余りにも多く、大規模なデモ隊、あるいはスーパーのタイムセールの人混みもかくやと言えるほどだ。
豚の行進は凄まじい。九夜山から下山して旧市街の一部、商店街を主に練り回っているようで、その行進に巻き込まれて怪我をする寝子島住民もいるほどだ。この豚の台風とも言うべき災害を危険と見て雨戸まで閉じてやり過ごそうとする店も少なくない。
しかもこの行進の厄介なところが、スーパーや肉屋などの豚肉を取り扱っている場所や、ゲームセンターやゲームソフト販売店などのゲームを取り扱っている場所で豚たちは暴れ回るという点だ。
「『同志の仇』だとか、『豚肉を食す者を誅せ』とか……そう言いながら豚たちが襲いかかってきたんだ……」
とは、肉屋の店主の談であり、
「『くそげ』とか『あやまって？』とか言いながら豚たちが店を荒らしていくんだ……」
と嘆くゲームセンターの店長は空を仰ぐ。
「ぶひーっひっひっひっ」
豚の行進の中心点で、豚たちの上に乗った王冠を被った一際大きな豚がいる。彼の名はスース・スクローファ・ドメスティクス。ランドレースと大ヨークシャーの血を受け継いだ父を持ち、デュロックとハンプシャーの血を継承した母から生まれた由緒正しき豚さんであった。
「我ら豚は永く人間たちによって捕らわれ、飼い慣らされ、そして屠られてまるで家畜のように食われて来た！ しかし！ スースは、我々はもう家畜ではない！ 自由な自然に生きる動物なのだ！」
ぷぎぃ、とスースは高らかに吠える。
「逆襲の時来たれり！ さあ、同志諸君。殺された今は亡き英雄たちの仇を取るのだ！ そしてこの世のありとあらゆるクソゲを排除するのだー！」
●
「……という事件が今、起こっている」
塀の上に座りながら、もれいびたちの心に直接話しかけるのはテオドロス・バルツァである。
「あのスースとか言う豚は神魂の影響を受けているのははまず確実だろう。おそらくはその力で下っ端の豚たちを操っている。下っ端の豚どもは30匹ほど。基本的にはスースの護衛として行列に加わっているが、肉屋やゲーム屋を見てはこの行列から5匹ずつ切り離して分隊として行動させているようだな。スース含め、下っ端たちの基本攻撃は突進で、まともにくらえばそれなりに痛い。が、スースさえ倒してしまえば下っ端は元の豚に戻るはずだぜ」
テオは呆れたように一つ吐息を吐くと、気だるそうに塀の上で伏せてしまった。
「……日常を壊そうとしている存在であることには違いないが、程度が低いし下らん。お前たちでどうにかしろ」
クソゲーと豚肉に過剰に反応するようだから、それで釣って各個撃破するだとか罠を張るとかな、とテオ。
「ああ、元に戻った豚たちはお前たちで処分してくれて構わない。飼育してた奴らも、問題を起こした豚たちをもう一度飼いたいとは思わんだろうしな」
そうとだけ言うと、テオはふわ、とあくびをしてそれっきり心に直接語りかけることはしなかった。言うべきことは言った。そういうことなのだろう。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2016年03月20日
- 参加申し込みの期限
-
- 2016年03月27日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年03月27日 11時00分
(´・ω・`)そんなー
豚野郎でございます。
●シナリオの主旨
今回は旧市街で荒れ狂う豚の行進を止めろ、という主旨のシナリオです。
手段は問いません。捕らえて良し、殺処分して良し。あまり街に影響が出ないようにしましょう、程度です。
●NPCについて
ガイドに登場したテオはこの事件にはもう関わりません。助力を乞うても断られてしまうでしょう。
下っ端の豚は豚肉とクソゲーに過剰反応します。基本的には5匹1チームですが、うまいこと誘導すれば2チーム、3チームほど誘導できるでしょう。戦闘能力は突進で、一般的な男性が何もない平地で相手をした場合、怪我をして負けてしまう程度に考えて下さい。
スースも同じく豚肉とクソゲーに過剰反応します。常に30匹の内、5匹は自分の護衛に付けています。戦闘能力は下っ端の豚に順ずるものとします。スースを倒せば今回のシナリオは解決します。
事件に巻き込まれそうな住民たちは家の中に隠れたりするため、避難誘導の必要は無いと考えて下さい。
●スケジュール
本シナリオは1日で完結させます。
前準備はあまり時間のかかる大掛かりなことはできません。予めご了承下さい。
●クソゲーについて
版権物の名前は出さないよう、また特定できるようなクソゲーの情報は盛り込まないようお願い致します。もしそのようなアクションがあっても、こちら側で改変、あるいは描写しない場合がございます。予めご了承下さい。
「この世界にはこういうクソゲーがあるんだよ！」などといったものは大歓迎でございます。
なお、人生はクソゲーに入らないものとして扱います。
●グループアクションについて
必ずGA【グループ名】といったふうに、アクション内にご記入下さい。
●最後に
以上となります。
皆様の楽しいアクションを、心待ちにしております。ぶひぃ。