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マッチョ売りの少女
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「お願いです、マッチョを、このマッチョなマッチを買ってください!」
少女の声に反応したのは、
握 利平
だ。
だが、その反応の仕方は完全に少女の予想外の方向性だった。
「マッチョなマッチ…だと?
なんて、なんて無理矢理な駄洒落だッ!
ダジャレストの風上にも置けねえッ!」
びしっ! と勢いよく少女に人差し指を突きつける。
驚いた少女が目を白黒させながら利平の顔を見つめると、
利平はくっ、と声を漏らし少女の目から顔をそむける。
「駄洒落は確かに無理矢理だ……だがしかし!
なんて、なんて真っ直ぐな目で見て来やがる!」
利平は手をすっと背に……そう、ちょうど尻のあたりに回し、何かを握ったようだ。
「漢、握利平! 金はねえ!
だがその真っ直ぐな目と、逞しいおっぱいに免じて一箱だけ買ってやるぜ」
おっぱいはしっかり見てるのかよ! と言うところはさておき。
そう言って、少女の顔の前で握った拳から出てきたのはにぎりっぺ……ではなく、
じゃらじゃらと細かい小銭だった。
どうやら、ズボンの後ろのポケットに入っていたものらしい。
少女が小銭を数え終えて利平にマッチを渡せば、利平はじっと小さな箱を見つめる。
使い方を教わった利平は怪訝な顔でさらに小さな箱を矯めつ眇めつした。
「マッチを擦るとマッチョが見える? チョットナニイッテルカワカラネエ。
でもまあ、そこまで言うなら一本だけ……」
ややカタコトな利平が軽くマッチを擦る。
しゅっ、と軽い音と共にゆらりと揺れる炎の向こうに浮かび上がったのは
最高級会員制日焼けサロンや最新のトレーニングジム……だったのだが。
「響かねえ……響かねえぜ、そのマッチョ!!」
利平の声の勢いで、揺れていたマッチの火がかき消える。
利平は箱の中からまとめて三本のマッチを取り出すと、箱の側面に押し当てた。
「漁師にとって筋肉は手段! 目的じゃねえ!」
気合いと共に、じゃっ! と音を立てて勢いよく三本のマッチを勢いよく箱の側面に滑らせる。
あかあかと燃える炎に浮かび上がったのは、青い空に翻る大漁旗。
いつの間にか利平は、釣竿を手に船の上にいた。
揺れる船の上、自身の体を支えるのは逞しい二本の足。
白い雲間から覗き、肌をじりじりと焦がすのは日焼けサロンの人工的な光ではなく
自然の王者、太陽だ。
「例えばデカイ魚を釣り上げる時!
俺の前腕、上腕、三角筋は竿を支え、広背筋は竿に連動してしなる
だが……」
利平が釣竿から船外に糸を垂れると、
波間に揺れる大きな魚影がたちまち食いつき、浮きがぴくぴくと揺れる。
魚を逃がさないように、かといって竿も折れてしまわないように、
細かく腕にこめる力を調整しながら、徐々に徐々に魚を船へと呼び込んでいく。
ついに波の中から魚の頭が見えた瞬間、利平は渾身の力をその腕に込めた!
「それは、魅せる為じゃねえ。生きる為だ!
もっと言うなら活きる為だ!
そう、漁師にとってのマッチョてのは、その活き方そのものだ!」
利平の威勢の良い声に合わせて、甲板に魚が打ちあがる。
びちびちと魚が甲板を跳ねる音が聞こえる、と思ったが、
よく聞くとそれは、遠くを走る電車の音だった。
利平の見ていた幻が終わったのだ。
「……ま、俺に響かないだけで、別に否定はしねえさ。
プロテインってーと、要はたんぱく質だろ? 一緒に魚釣りに行くか?」
俺の思うマッチョ、を力説したことで、利平は少し落ち着いたようだ。
すっかり利平のペースに呑まれておろおろしている少女に、優しく漁業の誘いをかける。
「今ならアイナメやらカサゴ、勿論アジなんかもイケるぜ
さっきも言ったが、釣りも筋肉を使う。
トレーニングとタンパク源ゲットを両立出来るぜ?
だが力任せじゃねえ。広背筋と腹筋、腹斜筋のバランスで魚の動きに合わせるのが大事だ」
必要だったらいつでも呼んでくれよな、とさわやかな笑みを残して、
利平は夜の寝子島駅前を後にする。
駅前には、終始利平のペースに押され続けた少女が、ぽかんとした表情で佇んでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
白丸 あこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月18日
参加申し込みの期限
2016年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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