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子供達のイタズラ
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風が冷たくなってきた。空がほんのりと色付き、主婦と思われる人々が足早に通りを行き交う。
その中に
鴻上 彰尋
の姿があった。濃紺のジャケット姿で丸々と太ったビニール袋を片手に提げている。収まり切らないネギが斜めに突き出ていた。
彰尋は足早に家路を急ぐ。目にした八百屋で速度を落とし、小松菜の値段を注視した。
――スーパーよりも安いな。ただ日持ちしないから、今日はやめておくか。
目を戻すと立ち塞がるように少年がいた。眼鏡の奥の眼は鋭く、不機嫌な様子を隠さない。
「そこのお兄さん、漢字について聞きたいことがあります」
「買い物の帰りで今は」
「最後のチャンスをください。このままでは僕の気持ちが収まりません」
少年は強い口調で彰尋に迫る。
「最後のチャンスの意味はわからないが、君の切実な気持ちは伝わったよ」
「ありがとうございます。早速ですが読みの問題です」
心の中で決めていたのか。少年は単語カードを瞬時に開いて見せた。
『亜武的達』
一目で彰尋の顔色が変わる。
「君は小学生だよね」
「はい、そうです」
「何年生なのかな」
「四年生です」
少年は堂々と答えた。彰尋は眉間に薄っすらと皺を寄せた。
――これは四年生で習う漢字じゃないだろ。どういうことなんだ?
「……アブマダ?」
「違います。正解はアムステルダムです。では次の問題です」
「え、まだ続くのか?」
少年は声を無視して単語カードを捲った。
『玉貫朽木隠象鼻虫』
見た目の長さに彰尋は驚き、顔を近づけた。
「どうかしましたか」
少年はにんまりと笑う。彰尋は口元を引き攣らせた。単語カードの漢字に意識を集中させる。
――最後は虫だから、昆虫なのか? ゾウムシの種類に思えるけど、鼻の一字が邪魔だな。
頭の中で読み方を探って復唱した。彰尋は視線を上げた。不安が拭い去れない状況で口にした。
「タマヌキクチキカクゾウムシかな」
「惜しいですが違います。正解はタマヌキクチカクシゾウムシです」
成し遂げたという風に少年の表情が安らいだ。最後は一礼して、その場を去った。
彰尋は半ば放心した状態で立ち尽くす。
「……ちょっと待てよ」
疑問が頭に湧き出した。目に生気が戻る。
――問題の正解を知っていて、問題を出していた? これってイタズラじゃないのか。
身体の震えで思考が寸断された。
「……俺の弟妹は大丈夫だよな」
また身体が震えた。寒さだけのせいではないのかもしれない。
彰尋は小走りで家に帰っていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月17日
参加申し込みの期限
2016年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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