シナリオ「子供達のイタズラ」

子供達のイタズラ

　小さな公園に三人の子供達が輪になってしゃがんでいました。野球帽を被ったゲンタ君が大きな身体で二人に詰め寄ります。
「なあ、このままでいいのかよ。やっと冬休みになったのに、こんなにヒマでよぉ」
「僕は塾があるから、ゲンタ君みたいに暇ではないよ」
　漢字が書かれた単語カードを捲りながらヨシタカ君は言いました。
「こんなところまできて勉強すんなよ」
　ムッとした顔でゲンタ君は単語カードを手で叩き落としました。ヨシタカ君は黙って拾います。眼鏡の真ん中を押すと、急に早口になりました。
「その一方的で理不尽な暴力行為に対して僕は声を大にして抗議する！　心からの反省がないのであれば僕達の友情に亀裂が生じて今後一切の関係を」
「悪かったって。ごめんって。機嫌なおせよ」
「わかればいいよ」
　ヨシタカ君はにっこりと笑いました。謝ったゲンタ君は納得のいかない顔で、こえーよ、と言いました。
　二人を見ていたミチカちゃんはけらけらと笑っています。
「おまえもさあ、笑ってないで考えてくれよ。なんかすることないのか？」
「あるよ！　イタズラをしようよ！　あたしは落とし穴を作るよ！」
　ミチカちゃんは声を上げて笑いました。自分の素晴らしいアイデアに手を叩いて喜びました。
　ゲンタ君は釣られた様子で、それいいな、と大きな声で返します。
「悪くないね。僕も気晴らしに参加させて貰うよ」

　こうして三人は日曜日に向けて準備を始めるのでした。

運営部より

※本シナリオはマスターコメントにある通り、
　「キャラクターの行動・手段」はアクション投稿ページの文字数カウントで100文字以内になるようにご記入ください。
　101文字以上記入されている場合はリアクションの描写がなく、らっポの返還もありませんのでご注意ください。

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

黒羽カラス

マスターコメント

今回は栄えある第一回の「マスターにアクションを丸投げしよう」シナリオになります！
イタズラの仕掛け人は寝子島小学校に通う三人の子供達です。それぞれに特徴があります。
あなたは誰のイタズラに引っ掛かるのでしょうか。早速、以下の説明をご覧ください。

★基本的なルール★

・ＰＣがどのような理由でイタズラに引っ掛かったのかを１００文字以内で書き込む（行動、手段）。
　例文：近道をしようとして、喉が渇いていて、子供が好きだから等。
・イタズラを受けたあとの反応はプロフィールと、その時の感情で左右される。
　例文：機嫌が悪い、待ち合わせ時間に遅れている、女の子が好き等。

★登場人物（渾名）とイタズラの種類★

・小田原ゲンタ（リーダー）
　寝子島小学校に通う小学校四年三組。体が大きく力は強い。閃いたことを即実行に移す行動派。難しい言葉に弱い。
　イタズラの種類：飲み物を飲んでいる人の前にきて顔芸で笑わせる。

・木島ヨシタカ（マシーン）
　寝子島小学校に通う小学校四年三組。痩身で鋼の精神の持ち主。怒ると大人びた口調で早口になる。根は優しい。
　イタズラの種類：単語カードに書いた難読漢字の読み方や意味を聞いてくる。

・宝蔵院ミチカ（笑い袋）
　寝子島小学校に通う小学校四年三組。おかっぱの元気な女の子。天然の明るさが最大の特徴で見た目が可愛い。
　イタズラの種類：公園に掘った落とし穴。ビニールの敷物に土を被せていて再利用が可能。嬉しいと笑ってしまう。

※ＰＣ一人に付き、選択できるイタズラは一つまでとする。二つ以上の場合は最初に書いた一つを採用する。

この三人のイタズラのどれかにあなたは絶対に引っ掛かります（ＰＣによっては敢えて引っ掛かる）。
その後の反応はマスターに丸投げです！　ＰＣの特徴に合わせたアドリブになります。
なんて恐ろしいシナリオなのでしょうか。私自身が落とし穴に飛び込んでいるのでは！？

ビクビクしながら皆様の参加をお待ちしています。

サンプルアクション（1）

サンプルアクション（2）