this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ウィンター! 部活動のお時間です! ~運動部編~
<< もどる
1
…
21
22
23
24
25
…
28
つぎへ >>
用具入れでは女子部員が頑張っていた。
「はっきそうじ、はっきそうじ~♪ ……にゃっくし!」
侑は御機嫌で中を掃いていたが、もわもわ巻き上がる砂埃に思わず盛大にくしゃみをしてしまう。
(ひー、これはマスク必至だに!)
慌てて望月から配られたマスクをするが、巻き上がる埃で視界が悪くなってきた。
「うう、目がシパシパするー」
思わず目をこすってしまう侑の傍に、といきも目をパチパチさせながらやって来た。
「これは大変だにゃー。早く終わらせないと、みんな砂まみれにゃ」
2人はマスク姿で顔を見合わせる。そしてうん、と無言で頷くと凄い勢いで掃き始めた。
(どうせ砂埃が舞うのなら)
(早く終わらせた方がましにゃ!)
女子部員一致団結。用具が出された庫内がみるみる内に綺麗になっていく。
「いやー、まいったにー!」
「終わったにゃー!」
マスクをはずしながらよろよろと用具入れから出てきた彼女達を迎えたのは仕分けされた器具を移動させていた拓郎だ。
「お疲れ……さま」
「これはどれが残す物?」
「こっちは……残すけど、修理する物……。あっちが……そのまま戻す……物になる」
「じゃああっちは拭き掃除して入れとくにゃ!」
「ん、頼む……。自分は……廃棄の物を……移動させとく」
「あ、志波君待って待って!」
侑は大八車の方に向かおうとした拓郎の背中を呼び止めた。
「幅跳び用の砂場シート、どうしようか? これけっこう重たいしザラザラしてるし大変なんだよにー」
「そう……だね、浅井先生に……相談しようか……」
そこでふと拓郎が顔を上げた。侑もつられてそちらを見て、あ、と大きく手を振った。
「浅井先生ー! いい所に来た! このシート洗うの大変なんですけどー」
どれどれと幸太が近づいて来てシートを覗き込む。
「なるほどなぁ。……そうだな、男子達に頼んでみるよ。これは置いといていいから、七音とかは他の用具の片付けに回って」
「了解ですー♪」
「先生はどうするにゃ?」
「俺か? ……志波の方は手伝いいるか?」
「いえ……先輩方の手も……あるので……大丈夫……です」
「そっか、じゃあ俺は女子の方の器具搬入に回ろうかな。男手が必要だろうし」
そこで幸太はにやっとといきを見た。
「俺は若いから力仕事も全然平気だしな」
「にゃっ?! そ、そしたらいっぱい働いてもらうにゃー!」
ビシバシビシバシ! といきが力一杯幸太の背中を叩く。「イテテテ!」と叫ぶ幸太。そんな2人を見てケラケラ笑う侑。3人の賑やさにちょっと拓郎は微笑むと、また廃棄物処分の作業を再開した。
キュッキュッキュッ。
残す事に決めた器具を、部員達が丁寧に雑巾で拭き上げる。くたびれていたと思っていた器具でも水拭きすると新品同様になるから不思議な物だ。気分まで上がってくる。
「うわ、すぐぞうきんが真っ黒になっちゃったに」
侑も自分の雑巾を裏っ返して驚きの声を出す。そしてそれをバケツに突っ込めば、当然。
「わかってたけどすぐバケツの水も真っ黒だにー! あー水が冷たいいいー!」
歯を食いしばって雑巾を洗いそれを絞れば、もう侑の手は真っ赤だ。黒く汚れた水を替えてこようとバケツを持った侑に、といきが声をかける。
「カイロを持って来たから、後であげるにゃ。水掃除は手が冷たいにゃ!」
「わ、青物さんありがとー! 気が利くー!」
冷たさが何とかなりそうだと分かって、侑は足取りも軽くバケツの水を替えに行った。その背中を見送ってから、といきはまた器具を拭き始める。
キュッキュと地道に確実に拭いていると、器具搬入をしていた幸太が様子を見にやって来た。
「おー、順調順調。青物、頑張ってるな」
「せ、先生も暇なら拭くのも手伝うにゃ!」
といきは褒められた照れ隠しに言っただけだったが、幸太は「確かに拭き掃除の方が手間がかかるんだよな……」と呟くと、
「よし! 俺もちょっと拭き掃除をやるか!」
と、といきの隣に座って器具を拭き始めた。
キュッキュッキュッ。2人は無言で器具を拭く。幸太の目は真剣そのものだ。そしてその横顔を、といきはちらりちらりと盗み見る。
「……あの、先生……?」
「……ん、なんだ?」
幸太の視線は動かない。手元だけを見ている。といきも自分の手元を見ているふり。
「せ、先生はお正月はやっぱ実家に帰るのかな」
「……ん、どうかな……」
幸太の口からは生返事。拭き掃除に全力投球だ。この一所懸命な所がこの人のいい所なんだけど、と思いながらもといきは溜息混じりにぽろりと想いを零した。
「といきみたいに箱根が地元なら、一緒に駅伝見に行けるのに……」
「ん? 何か言ったか?」
こんな時だけくるりと突然幸太が振り向く。にゃっ! と驚いてといきは毛を逆立たせた。
「な、なんでもないにゃ!」
「……? そうか?」
何とも間の悪い朴念仁。といきは乙女の怒りを込めて器具をピカピカに磨き上げる。その磨きっぷりに幸太はただただ感心するばかり。
拓郎は黙々と大八車に廃棄する器具を積み込んでいた。
(ふー。重いの多いから、大変だな)
けれども視線を移せば部員達は皆それぞれ頑張って働いている。どんどん綺麗になっていく用具入れや器具を見ると、自分も頑張らねばと拓郎は思う。
「よいっ……せ!」
いつもの眠そうな様子ではなく、目尻もキリリと気合いを入れて拓郎は器具を運ぶ。そこに途中で手が空いた望月も参戦し、順調に積み込みは完了した。
「これで……全部だと……思います……宇佐見先輩」
「おし、じゃあ縄かけて持ってくか」
望月が縄を用意していると、拓郎が大八車に向かって何か呟きながらお辞儀をしている。
「拓郎ちゃん何してんだ?」
「お世話になった……物達だから……お礼を、言っておこうと……思って」
(おー!)と望月が感心する。そして2人で改めて廃棄器具を眺めた。
ぼろぼろで、錆びたり擦り切れたりしている器具達。何年も何年も陸上部員達のたくさんの青春を受け止めてきた器具達。そこにはきらきら光る笑顔や、悔し涙で濡れた顔など、様々な思いが沢山降り積もっている。
「そうだな、感謝だな」
「……はい」
「そんじゃ俺も一緒にお礼を言わせてくれないか?」
2人は一列に並ぶと、同時に大八車に載せられた器具に向かって頭を下げた。
「「ありがとう、ございました!」」
廃棄される器具は冬の陽を静かに浴びている。拓郎は心の中で呟いた。
(……お疲れ様でした)
こうして用具入れの清掃は無事終了した。綺麗になった器具と庫内に陸上部員達も満足げだ。
「ふー、やっぱり綺麗になるとなんだかすっきりするね!」
腰に手を当て、笑顔で侑は中を見渡す。といきもうんうんと侑に同意する。
「ほんとにゃ! やっぱり清掃って大事にゃ!」
隣で拓郎も静かに頷いた。
「そうだね……綺麗になって……よかった」
そこに若菜と幸太がスーパーの袋を手に現れた。
「みんなー、部室の方に回ってから休憩取ろうか! 飲み物買って来たよー!」
「飲んだ分はまたきっちり働けよ! 部費から出てるんだからな!」
若いとはいえ、ちょっと疲れてきた部員達は大喜び。男子部員達は若菜と幸太から袋を奪って部室棟に向かって駆け出した。
「何だまだ元気じゃないか。もっと働かせればよかったな」
若菜と幸太は苦笑い。そして部員達は部室棟に移動する。
さてさて、部室の方はどうなっているのかな―――?
<< もどる
1
…
21
22
23
24
25
…
28
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ウィンター! 部活動のお時間です! ~運動部編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月15日
参加申し込みの期限
2016年03月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!