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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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ウィンター！ 部活動のお時間です！ ～運動部編～
（素早さが命……！）
修が先頭、清一郎がしんがりの隊形で、開始早々射撃部は本校舎１Ｆの廊下を駆け抜ける。そして打ち合わせ通り、階段前で二手に分かれて身を潜めた。
＜ストップ＞
修が別れて待機している清一郎側に手のひらを向けサインを出す。清一郎が親指を立て、了承のサインを出した。
（はうーん、カッコイイです！）
２人の無言の仕草に、美咲紀は何だか痺れてしまう。と、その時。
（あれ……？）
美咲紀は階段に違和感を感じた。緊張感を持ってぱっと顔を出すと、階段の窓に敵の姿が映っている。
（ ！ ）
美咲紀は慌てて隣の修の肩を叩き、自分の目を２本指で指した。
＜敵、見えた！＞
修はすぐに頷き、清一郎側にも伝える。そして少し思案すると、静かに空き教室に入り、すぐに何かを持って出てきた。手にしているのは空のゴミ箱だ。修はしっかりと身を潜めると、それをおもむろにポーンと階段に放り投げた。
―――パン！ パン！
突然人影が２つ立ち上がりゴミ箱が狙撃される。そこをすかさず修と清一郎が狙い撃ちした。
「ヒット！」「ヒットです！」
敵方が２人ともすぐに声を上げ、両手を挙げた。修がサインを出す。
＜ＧＯ！ ＧＯ！＞
階段を駆け上がったところで、清一郎とののこ達、修と美咲紀と、彼らは二手に分かれた。お互い空き教室を利用しながら少しずつ音楽室を目指す。
「おっ邪魔しまーす！」
のんきに言いながらエアガンを構え、ののこは楽しげに空き教室に入っていく。その後ろをびくびくしながら美弥子が続く。
「野々ちゃん、挨拶したら相手に丸わかりやで……」
苦笑しながらも隙なく周囲を見回しながら、清一郎は彼女達の後ろを守る。
（うん、この教室には誰もいなさそうやな）
清一郎が物陰をチェックし、ふうと一息ついた時、ののこが次の教室に行こうとガラリと扉を開けた。
「―――野々ちゃんしゃがめ！」
思わず清一郎が叫んだ。扉の前には先程のののこの声を聞きつけた相手が待っていたのだ。
「２人とも走れー！」
わざと目立つように大きく叫び、清一郎は敵の前にライフルを構えながら飛び出した。
修と美咲紀も、何度も銃撃戦になりながらも前に進んでいた。最初は撃つ事を躊躇していた美咲紀だが、修の援護に段々安心してトリガーを引けるようになってきた。
パパパ！ パパパ！ 軽い音とともに物陰に潜みながらの銃撃戦。ドキドキが止まらない。
（うわ、すごく楽しいです！）
応戦しながら敵がいない教室に飛び込む。その時どこからか大きな声とともに、パン！ パン！ とＢＢ弾が撃たれる音がして、２人の男の声が同時に上がった。
「ヒット！」「くっそ、ヒットや！」
（須藤さん？）
思わず修と顔を見合わせた時、ののこと美弥子が美咲紀達の教室に飛び込んできた。
「清一郎君撃たれちゃった～！」
「私達を逃がしてくれたんです。後少しで音楽室なのに……！」
息を上げながら口々に言う。確かに音楽室はもう目と鼻の先だった。
「それでも２人を逃がしたのはさすが須藤だな。もうここからは総力戦だ。相手の力は大分削いだ。恐らくあと２人」
皆を集め、小さな声で修が言う。
「俺がまず飛び込む。そこを敵が必ず撃ってくるけど、俺は囮だから気にしなくていい。その隙に反対側からもう１人が飛び込む。これも囮だ。旗を取る奴はもう１度、俺が出た方から飛び込み旗を奪ってくれ」
「誰が飛び込むの？」
首を傾げてののこが訊く。美咲紀と美弥子は顔を見合わせ、同時にビシッとののこを指した。ののこがにこーっと笑顔になる。
「まかせてー！」
「私がもう１人の囮になります。串田ちゃんは援護をお願い！」
美咲紀の指示に美弥子は真剣に頷く。そう、笑っても泣いてもここが最後の正念場だ。修がぽんと軽く美咲紀のメットを叩いて微笑んだ。
「よし、行くぞ」
―――決戦へ。
それは、スローモーションの様だった。
修が音楽室に飛び込み、敵が姿を現し修に弾を浴びせる。伏せながら修も撃ち返し、１人を倒す。
その時反対側から美咲紀が飛び出した。映画の傭兵のように思い切りトリガーを引く。敵が驚いた顔で美咲紀を振り返った。美咲紀に銃口が向けられる。
（―――よし、かかった！）
美咲紀は逃げもせずに美弥子の援護の元、トリガーを引き続ける。見える。ののこが低い姿勢でマシンガンを撃ちながら突っ込んでくる。完全に背後を取られた敵がまたもや後ろを振り返った時、ののこが机に立てられた旗を引き抜いた。
「取ったどー！！！」
笑顔が、弾けた。
修が先頭、清一郎がしんがりの隊形で、開始早々射撃部は本校舎１Ｆの廊下を駆け抜ける。そして打ち合わせ通り、階段前で二手に分かれて身を潜めた。
＜ストップ＞
修が別れて待機している清一郎側に手のひらを向けサインを出す。清一郎が親指を立て、了承のサインを出した。
（はうーん、カッコイイです！）
２人の無言の仕草に、美咲紀は何だか痺れてしまう。と、その時。
（あれ……？）
美咲紀は階段に違和感を感じた。緊張感を持ってぱっと顔を出すと、階段の窓に敵の姿が映っている。
（ ！ ）
美咲紀は慌てて隣の修の肩を叩き、自分の目を２本指で指した。
＜敵、見えた！＞
修はすぐに頷き、清一郎側にも伝える。そして少し思案すると、静かに空き教室に入り、すぐに何かを持って出てきた。手にしているのは空のゴミ箱だ。修はしっかりと身を潜めると、それをおもむろにポーンと階段に放り投げた。
―――パン！ パン！
突然人影が２つ立ち上がりゴミ箱が狙撃される。そこをすかさず修と清一郎が狙い撃ちした。
「ヒット！」「ヒットです！」
敵方が２人ともすぐに声を上げ、両手を挙げた。修がサインを出す。
＜ＧＯ！ ＧＯ！＞
階段を駆け上がったところで、清一郎とののこ達、修と美咲紀と、彼らは二手に分かれた。お互い空き教室を利用しながら少しずつ音楽室を目指す。
「おっ邪魔しまーす！」
のんきに言いながらエアガンを構え、ののこは楽しげに空き教室に入っていく。その後ろをびくびくしながら美弥子が続く。
「野々ちゃん、挨拶したら相手に丸わかりやで……」
苦笑しながらも隙なく周囲を見回しながら、清一郎は彼女達の後ろを守る。
（うん、この教室には誰もいなさそうやな）
清一郎が物陰をチェックし、ふうと一息ついた時、ののこが次の教室に行こうとガラリと扉を開けた。
「―――野々ちゃんしゃがめ！」
思わず清一郎が叫んだ。扉の前には先程のののこの声を聞きつけた相手が待っていたのだ。
「２人とも走れー！」
わざと目立つように大きく叫び、清一郎は敵の前にライフルを構えながら飛び出した。
修と美咲紀も、何度も銃撃戦になりながらも前に進んでいた。最初は撃つ事を躊躇していた美咲紀だが、修の援護に段々安心してトリガーを引けるようになってきた。
パパパ！ パパパ！ 軽い音とともに物陰に潜みながらの銃撃戦。ドキドキが止まらない。
（うわ、すごく楽しいです！）
応戦しながら敵がいない教室に飛び込む。その時どこからか大きな声とともに、パン！ パン！ とＢＢ弾が撃たれる音がして、２人の男の声が同時に上がった。
「ヒット！」「くっそ、ヒットや！」
（須藤さん？）
思わず修と顔を見合わせた時、ののこと美弥子が美咲紀達の教室に飛び込んできた。
「清一郎君撃たれちゃった～！」
「私達を逃がしてくれたんです。後少しで音楽室なのに……！」
息を上げながら口々に言う。確かに音楽室はもう目と鼻の先だった。
「それでも２人を逃がしたのはさすが須藤だな。もうここからは総力戦だ。相手の力は大分削いだ。恐らくあと２人」
皆を集め、小さな声で修が言う。
「俺がまず飛び込む。そこを敵が必ず撃ってくるけど、俺は囮だから気にしなくていい。その隙に反対側からもう１人が飛び込む。これも囮だ。旗を取る奴はもう１度、俺が出た方から飛び込み旗を奪ってくれ」
「誰が飛び込むの？」
首を傾げてののこが訊く。美咲紀と美弥子は顔を見合わせ、同時にビシッとののこを指した。ののこがにこーっと笑顔になる。
「まかせてー！」
「私がもう１人の囮になります。串田ちゃんは援護をお願い！」
美咲紀の指示に美弥子は真剣に頷く。そう、笑っても泣いてもここが最後の正念場だ。修がぽんと軽く美咲紀のメットを叩いて微笑んだ。
「よし、行くぞ」
―――決戦へ。
それは、スローモーションの様だった。
修が音楽室に飛び込み、敵が姿を現し修に弾を浴びせる。伏せながら修も撃ち返し、１人を倒す。
その時反対側から美咲紀が飛び出した。映画の傭兵のように思い切りトリガーを引く。敵が驚いた顔で美咲紀を振り返った。美咲紀に銃口が向けられる。
（―――よし、かかった！）
美咲紀は逃げもせずに美弥子の援護の元、トリガーを引き続ける。見える。ののこが低い姿勢でマシンガンを撃ちながら突っ込んでくる。完全に背後を取られた敵がまたもや後ろを振り返った時、ののこが机に立てられた旗を引き抜いた。
「取ったどー！！！」
笑顔が、弾けた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年03月15日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年03月22日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年03月22日 11時00分
