this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
授業風景 ~1年5組の場合~
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
◆ 14:20~ ◆
5時限の終わりを告げるチャイムが鳴る。
その途端、五十嵐先生はぱたんと教科書を閉じた。
「では今日の授業はここまでにします」
まだ説明の途中だったような気もするのだけれどと思いつつも、舞は寝ている生徒も起こす勢いで号令をかける。
「起立! ―― 礼! ありがとうございました!」
元気だったり眠そうだったりする声が、ばらばらと礼の言葉を唱和する。
それにもごもご答えると、五十嵐は教室を出て行こうとした。
と、ちょうどそこにやってきた
逆巻 天野
が、五十嵐先生を呼び止めた。
「……あ、先生。理科室に忘れ物ありませんでした? 消しゴムなんですけど」
「ありました……理科室で預かっています」
「良かった。取りに行ってもいいですか?」
「はい。これから戻りますから一緒に行きましょう」
五十嵐は頷いたが、そこに
大田原 いいな
がばたばたと駆け込んでくる。
「たのもー……じゃなかった、失礼します、なのじゃ!」
男性とサシで話すのが苦手ないいなだけれど、五十嵐先生のことは部活の顧問だということもあって、男だと認識していない。だから全く気にすることなく、五十嵐のすぐ近くに立ってメモを取り出した。
「顧問殿、教科の連絡を聞きにきたのじゃ。次にある1年1組の化学の授業についてじゃが、準備するものは何なのかの?」
いいなに質問され、五十嵐はどうしようかというように天野に目をやった。
「俺は後でいいですよ。待ってますから」
天野はそういうと、消されつつある黒板に書いてある化学の問題文をメモに書き写した。
(この問題は……元素の計算か……。先生が作った問題かな?)
自分のクラスではやった記憶のない問題だったから、天野は待っている時間を利用して、それを解いてみる。
計算は得意だけれど、まだ習っていないところだからどう考えて良いものか、少し戸惑ってしまう。
黒板にもう一度目を戻して、問題の前に書いてある文章を読み、だいたいのあたりをつけてから、再挑戦。
その分手間取りはしたけれど、計算自体は問題なく出来た。
(やっぱり理系かな、自分)
こうして計算式を解くことは嫌いじゃない……というより、面白いと思えるし、答えが出たときのすっきりした感覚も好きだ。
数字を見ただけで頭が痛くなる、という話を聞いたことがあるが、天野にとって計算はそれほど苦になるものではない。
問題が解けたことに満足して、天野はメモをポケットにしまった。
天野がそうしている間、いいなは五十嵐の口にする物品を復唱しながらメモに書き取っていた。
「上白糖……って、砂糖を使った実験をするのじゃな? あるみの使い切り鍋? 冷凍鍋焼きうどんが入っているようなあれじゃな。あるみほいる……食用油……割り箸……?」
言われるままにメモをしたあと、いいなははて? と首を傾げる。一体これは、何の準備なのだろう。
5組の黒板に目をやってみたが、それらを使うような内容には思えない。というか、この材料からして考えられるものといったら。
「こーもーんーどーのー? べっこう飴のれしぴにしか聞こえんのじゃが、気のせいかのう? それともこのれしぴ、次の化学部の実験で作ればよいのかの」
「どちらでも構いません」
「どっちでもよいんかい!」
反射的にいいながつっこみを入れるが、五十嵐は至極普通に答えた。
「はい、実験が出来るのでしたらどちらでも」
「前回は電気ぱん、前々回は重曹とれもん汁で作る『そおだ水』じゃったし……」
また食べ物系の実験なのかといいなが呟くと、五十嵐はそれならば、と言い出す。
「気が進まないのなら、実験は僕1人でやることにしますが……」
「ああ顧問殿、授業は実験で構わないのじゃ! ……まぁ、儂が提案しているのもあることじゃしのう」
いいなは慌てて五十嵐の言葉を遮った。
腹ぺこ魔人のいいなだから、何かを食べられるのは嬉しい。それも面白そうな実験でとなれば、大歓迎なのだから。
五十嵐の気が変わらないうちにと、いいなはメモした物品を読み上げ。
「はう! じゃ、次の授業はよろしくなのじゃ、失礼しましたのじゃー!」
逃げるように去ってゆく。大慌てなその背中が不意に、大人の女性のようにすらりと伸びたが……五十嵐は気付いているのかいないのか、じゃあと天野に合図すると、理科室へと歩き出した。
一緒に歩きながら、天野はふと気になったことを聞いてみる。
「……先生は、何故理科が好きなんですか?」
天野は理科が好きだけれど、計算問題に悲鳴をあげる生徒は多いだろう。高校生の頃の五十嵐にとっては、理科や化学は楽しいものだったのだろうか。
五十嵐の理科に対する思いが聞けるのではないかと思ったのだけれど。
「なぜでしょうね……考えたこともなかったです」
返ってきたのは、そんなぼんやりとした答えだった。
「理科が好きだから、先生になったという訳ではないんですか?」
「はあ……ずっと実験していたらいつの間にか……」
先生になっていました、と五十嵐はいう。
「先生は寝子高の出身なんですか?」
「いいえ、違います。気付いたらここに赴任してきていただけです」
五十嵐は相変わらずぼけたような返事をした。
「あ、尚輝先生……」
2組の教室から出てきた
御巫 時子
が、五十嵐に気付いて足早に近づいた。
以前貰ったカップ麺の感想をまだ伝えられていなかったので、この機会にと思ったのだ。
「遠足のとき……カップ麺をありがとうございました。それでカップ麺の感想ですが……、濃厚なチーズが麺と絡んで美味しかったです……。エビの食感も良かったですし……、具と海鮮スープの相性がよいと思いました……」
「そうですか」
「あの……先生はお渡ししたカップ麺、食べていただけましたか……?」
「食べたことのないカップ麺でしたので興味深くいただきました。おいしかったですよ」
五十嵐の返事に、時子は胸を押さえた。自分が渡したカップ麺を五十嵐が食べてくれたことがとても嬉しい。
けれど、カップ麺は栄養バランスが良いとは言えない。塩分過多や添加物の多さも気に掛かる。
時子は五十嵐をじっと見た。
ぼさぼさと垂れかかる髪に隠されて、五十嵐の顔はよく見えない。けれど見える範囲の顔色が悪くないか、体調を崩している様子はないかと。
普段から健康そうには見えない五十嵐だが、見ている限りはいつもと変わりはないようだ。そのことに少し安堵しつつも、時子はまだ心配で、こう申し出てみる。
「尚輝先生、カップ麺以外にも、また何かお持ちしてもいいですか……?」
「別に構いませんが」
食べられるかどうかは物による、と五十嵐は答えた。
「野菜がお嫌いでしたね……。野菜の何が苦手なのか、お聞きしても良いですか……? あの……味とか、見た目とか、食感が駄目とか……何かありましたら……」
「なんとなく嫌いなんですよね。たとえば……ピーマンは中が空でしょう? あれがどうしても受け容れがたいんです」
当然のように五十嵐はいうけれど、そのどこが駄目なのか時子には理解し難い。
「中が空だから、ですか……?」
「あとは、カボチャは皮は緑なのに中身が黄色いから嫌いです。まだ、黄色い皮に緑の中身のほうが救いがあったのにと思うと、残念です」
「そう、ですか……」
五十嵐の食の好みを理解するのは一筋縄ではいかなそうだと、時子は心に刻むのだった。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
授業風景 ~1年5組の場合~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月22日
参加申し込みの期限
2013年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!