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『 コロシアイ 』
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【今、ここにいるべきは】
そこは、周囲の建物に赤い炎が、たかり渦巻く“町であったもの”の一角だった。
舗装もされていない地面を燃える火が照らし出す。
そんな道の中央に
鈴野 海斗
と、その姿を模した影が互いに睨み合っていた。
影は海斗と異なり結んでいない、ぼさぼさの髪で隠された片目を気にする事も無く、残る左目でただ海斗を見つめていた。
着用している国防色をした旧軍の軍服は、戦う前からあちこちが切れて血が滲んでいる。
だが、そこに弱さは無い。様子はまさに手負いの獣。
──それを、海斗は先ほどのうさぎの言葉を思い出しながら見つめていた。
曰く、一番心に残る不快感の塊、そしてそれに匹敵するその強さであるらしい。
「ってんなら、あれは相当強いってことになるべな。
でもそれだけじゃオラが負ける理由にはならんっちゃな」
それでも、海斗には自覚がある──もしそれが事実であるならば……己の影が、一体どれだけ強いかを。
正面を向けてそれを睨め付ける。
ふかふかのコートとファーブーツを身に纏っていた海斗は、突きつけられた現実へ向かい静かながらも力強く宣言した。
「そっちがその服ならオラもその服で。
そっちが刀であるならばオラもその刀で」
今までの服が戯れのテクスチャーであるかのように機械的に消えては離れ──そして、その下に確実に身につけている実感と共に現れたのは、影と同じ一切の無駄を排除した旧陸軍の軍服だった。
併せて腰に帯びるのは、過去の歴史を踏まえた上で改造を重ねられ、極みまで圧倒的な実用性と耐久力を持った日本刀式の軍刀。
「──ただし、この思いだけは今のままで」
誰にとも無く、それでも明確な意志を持って──誓う。
そして、相手が戦闘態勢を取った事を、影は直ぐに理解した。
影が日本刀に手を掛けようとする。その前に、
「行くべや、『──突撃準備、よし!』」
海斗が先に己のろっこん“旧軍の亡霊《勇》”の発動条件を満たし、その効果を発現させた。
相手が軍刀を抜く、その一行動の間に、爆発させた身体能力で刀を抜いた海斗は、元から大した差も無かった距離を一気に詰めて、力で叩き付けるように上段から一気に軍刀を振り下ろした。
「──!」
影は声にならないままに、何とか抜刀までに漕ぎ付けた刀でそれを防ぐ事しか出来なかった。
しかし、ろっこんで強化された脳天、逸れても肩へと届く一撃は、防せぎ切れなければ致命傷であっただろう。
更に海斗は一度押し付けてから剣を弾き、その勢いをもってして、更に頭上へと刀を振り下ろす。
──速度が早い訳ではない、しかしそれを遥かに上回る力は、一度正面から受けてしまった衝撃の逃しどころが無く、影は自力で腕を動かすのにすら時間を要した。
露骨に相手の力を奪う一撃。数度見舞って、海斗は腕の力をそぎ落とす。
しかし、
「──突撃準備、よし」
一方的だった海斗の攻撃は、同様のろっこんによって遮られた。
アドレナリンが、恐らく影にもあるのだろう痛覚までをも打ち払い、軍刀は弾き返され、海斗は僅かな距離を取る事を止むなくされた。
それでも、距離は近接戦。
互いの抜き身の軍刀が激しく打ち付けられ、一気に鍔迫り合いにもつれ込む。
「あんたがオラの影なら分かるはずだべな」
生き死にの為に作られた軍刀の耐久力は、互いの刃を削り取りつつも簡単な破壊には繋がらない。
「オラは不快感を抱いて、女々しくぐちぐちと心の中で思っちまう自身が、その部分だけ斬っちまいたいほど大嫌いだってことが、あんたなら分かるはずだべ」
相手が軍刀を弾こうとする前に、海斗がそのみぞおちを力一杯蹴り飛ばす。
海斗の言葉に、突き飛ばされた距離を即座に詰めた影の眼孔が鋭さを増した。
──影にとって、それは事実であり──同時に、そんな海斗への感情はどうしようもない程の憎しみに埋め尽くされていたのだから。
斬り掛かって来る相手を、刀身同様、金属で出来た拵で防ぐ。
蹴りを入れようと膝を浮かせた相手の脛をつま先で蹴り潰す。
倒れ掛けながら、それでも殴り掛かろうとした相手の手を払い、こめかみに頭蓋を潰さん勢いで軍刀の柄を叩き込む。
影は、海斗に全く勝てる様相を見せない。
明確だった。今、この場において、明らかに強いのは──
影がとっさに距離を取る。
……海斗は、それすらも見通していた。
その手には、小柄な体格であっても扱いこなせる、僅かに土汚れた一丁の拳銃──
躊躇い無く、一発。
銃弾は、影の太腿を貫通した。
「──!!」
動脈を打ち抜いた太腿から血が吹き溢れる。
互いにろっこんの効果は切れた。影が痛みに仰向けにその場に倒れ込む。
「あんたは自分だから、自分だからこそ、ここで殺す」
ゆっくりと引き金に改めて力を込めて、狙いを定め、引く。
今度は胸──肺に風穴が空いた。
「今ここにいるべきなのは、オラの方だべ」
それは、明確な力強き者への宣言。
「オラは色々やらねえといかんことが増えたんだべ」
まだ足掻こうと手に拳銃を出した影の手を撃つ。
「この島に来てからフツウが大事だってそう思うようになったんだべ」
訥々と並べられた言葉と共に心臓を撃つ。
それは粛々と。自分が撃っているものが、まさしく自分である事を確認するように。
「だから……そのフツウから外れたお前は、オラの敵だべ」
自分であっても──自分だからこそ、容赦はしない。そこに慈悲など存在しない。
そして、海斗はそのまま影の眉間に銃口を向けて、ゆっくりと引き金を引き抜いた──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月03日
参加申し込みの期限
2016年03月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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