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その日は繰り返す
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【1】殺人は究極の拒絶
葉利沢 倫理子
は、篠崎 悠香の『事故』の現場を目の当たりにして、ただ息を殺して草むらにへたり込んだ。
夕方、悠香と島田 かなえが桜花寮を出て行くのを追いかけたのは、半ば直観のようなものだった。
昨日、倫理子は寝子電『寝子島駅』とロープウェイの『登山道入り口駅』の間にある、廃線の近くを散歩していて、二人の姿を見かけたのだ。
そしてその夜、ネットのニュースで悠香が事故死したことを知った。
ところが今朝、彼女は桜花寮の食堂で、死んだはずの悠香が、かなえと共に朝食を取っている姿を目にする。
(……いったい、どういうことなの……?)
動揺しつつも、彼女は二人の近くに腰を下ろし、さりげなくそのやりとりに耳を澄ませた。
その結果、もう一人の少女の名前と、二人が夕方あの廃線に向かうつもりだということがわかったのだ。
倫理子は、夕方になると寮の玄関付近で二人が出て来るのを待った。
そのころには彼女にも、今日が昨日と同じ日なのだということが、理解されていた。いや、理解するしかなかったというべきか。
なにしろ、テレビも新聞も同じニュースを繰り返し、食堂のメニューは昨日とまったく同じなのだ。昨日廊下で派手に転んだ寮生は、今日もやはり同じ時間同じ場所で派手に転び、玄関には昨日と同じ時間に宅配業者がやって来た。
(……いったい、何が起こっているの?)
よくわからないままに、倫理子は悠香とかなえのあとをただ追った。
その結果、遭遇したのがこれだ。
彼女の中に、凄惨な過去の記憶と共に、暴力への嫌悪感と恐怖が嵐のように、よみがえる。更にそれは、生き残ったことに起因する自己嫌悪や、その後の家族や親しい人間たちの腫物に触るかのような態度を思い出させた。
それらが、彼女の肉体に、過呼吸と悪寒と嘔吐感と化して襲いかかる。
――殺人は、究極の拒絶。
それはかつて、彼女が殺人について展開した理論だったが、今もその思いは変わっていない。
誰かの命を奪うことは、「おまえは不要だ」と宣言するに等しいことだと、そうすることによって、相手を絶対的に拒絶する行為なのだと、彼女は思うのだ。
呼吸がどうにかおちつき、嘔吐感を押し殺すことに成功したころ、遠くの方で救急車のサイレンが聞こえた――。
その翌日も、再び同じ日が繰り返された。
食堂のメニューは二日前と同じで、テレビも新聞も、寮内の出来事も同じ。
そんな中、倫理子はお茶を入れた水筒を手に、再び悠香とかなえのあとを追った。お茶には、自分に処方された睡眠薬をすりつぶしたものが、混ぜてある。
「……私はもうどうにもならないけど、あの二人はまだ、間に合うはずだから……」
そんな呟きを口にして。
やがて彼女は、廃線に入ったあたりで足を早めた。二人に追いつき、声をかける。
「こんな場所に来るのは、私ぐらいかと思ったけれど、他にも人がいたなんて奇遇だわ。あなたたちも、散歩?」
「ええ、まあ」
かなえが、警戒したようにうなずく。
「……こういう、寂れた場所って、悪くないわよね」
昨日聞いた二人の会話を思い出し、倫理子は言うと、つと手にした水筒を二人の方に差し出した。
「ところで、歩いたら喉、乾いていない? よかったら、どうぞ」
「え……」
二人は顔を見合わせたが、倫理子がなおも促すと、悠香の方がそれへ手を伸ばして来た。
「じゃあ、遠慮なくいただきます」
水筒を受け取ると言って、フタに中身を注ぎ、飲み干す。
「美味しい。……かなえも、どう? 生き返るわよ?」
「大げさね。……じゃあ、私もいただきます」
悠香に言われて、かなえは笑ったものの、倫理子に軽く会釈して水筒を受け取る。こちらも、フタに注いだお茶を、飲み干した。
ほどなく二人は、その場に倒れるように眠ってしまう。
それを見計らって、倫理子はまずかなえを引き起こした。彼女の腕を自分の肩に回すようにして抱え、苦心しながら歩き出す。
意識のない人間を動かすのが、これほど大変だとは思ってもみなかった。だが、途中で投げ出すつもりはない。
そう、倫理子は二人が眠っている間に、物理的に引き離してしまおうと考えたのだ。
だが、ようやく廃線の入口あたりまで来た時、かなえが目を覚ました。
「……あなた、何……私、どうして……」
何が起こっているのか、よくわからない様子だったが、それでもふいに息を飲んだのは、悠香のことを思い出したためだろう。
「離して!」
叫ぶなり、彼女は倫理子を突き飛ばして、よろめく足で走り出した。
「待って!」
倫理子は、慌ててそのあとを追う。けれど、かなえの足は次第に早くなり、やがて倫理子と出会ったあたりまでたどり着いた。
そこには、悠香が、これも今目覚めたばかりの様子で、座り込んでいるのが見える。
「悠香、こっちよ!」
かなえが叫んで、その彼女の手を取る。二人はそのまま、走り出した。
走って、走って。
倫理子がようやく追いついた時に目にしたのは、昨日と同じく、崖から転落して行く悠香の姿だった。
+ + +
嘉島 和穂
が、原因を探すために動き出したのは、繰り返しが始まって三日目のことだった。
最初の日は夢かと思ってSNSで呟き、二日目はただ困惑するばかりだったのだ。
三日目のその日、彼女はあの日の自分の行動を詳細にたどってみた。
「……夕方って、どこにいたんでしたっけ……」
日が傾き始めた参道商店街の一画に立ち、彼女はふと呟く。
そして、思い出した。例の廃線に足を踏み入れたのだということを。
「そういえば、夕刊にあの廃線の近くで事故死した女子高生がいたって記事が載ってて、驚いたんでした」
帰りに、駅で買った夕刊の記事のことも思い出し、とにかく彼女はその廃線に行くことにした。
廃線に入ってすぐのところで、彼女は水筒を手に悄然と肩を落とした少女とすれ違う。その思い詰めた表情に、思わずふり返ってしまったものの、事故死した少女ではなかったので、和穂はそのまま歩を進めた。
やがて彼女は、少女が事故死したという北側の森の奥へと足を踏み入れ、そこで恐ろしいものを目撃する。
あまりのことに驚き、そのまま森から駆け出した彼女は、気づいた時にはシーサイドタウンに向かう寝子電の中にいた。
(……あれって、事故じゃなかったってこと? でも、あの子たちって、高校生ですよね? いったい何があって、あんな……あんなこと……)
混乱したまま自宅に戻り、そして一晩考えて出した結論は、この繰り返す日々の原因は、少女を突き落としたもう一人の少女の後悔のせいではないのか、というものだった。
「とにかく、二人の行動パターンを把握しましょう。……たしか、夕刊に載ってた被害者の名前は、篠崎 悠香さん、でしたっけ。寝子島高校の生徒とありましたから、まずは高校で聞き込みをして、二人の名前と住んでいる場所をつきとめましょう。そして、二人の行動を追います」
そう呟いてうなずくと、翌日――繰り返しが始まって四日目、彼女は寝子高へと向かったのだった。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月06日
参加申し込みの期限
2016年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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