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その日は繰り返す
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【3】脳内映像を追って
現象が始まって七日目の朝。
楢木 春彦
は桜花寮の食堂で、前日に脳内に浮かんだ映像の中にいた少女たちを見かけた。
(あいつら、同じ寮だったのか……)
胸に呟き、なんとなく二人の姿を目で追っていたら、他の寮生たちにからかわれた。
「ちげぇよ! そーいうんじゃねぇっつーの!」
思い切り否定したものの、事情を知らない彼らはただ笑うばかりで、埒が開かない。
やれやれと溜息をつきつつ、春彦も食事を始めた。
昨日、ネットのニュースを調べたおかげで、事故死するはずの少女の名は判明していた。そして今、二人の会話が漏れ聞こえて来て、もう一人の名前もわかった。
(篠崎と島田……か。とりあえず今日は、二人の様子を見てみるかな)
食事しながら、春彦はそう胸に決めるのだった。
夕方。
春彦は、寮を出た二人のあとを追っていた。
その途中で出くわしたのは、同じ寝子高の二年生、
志波 武道
だ。
「先輩も、もしかしてお仲間?」
思わず尋ねたのは、現象が始まってからここで彼と顔を合わせるのが、初めてだったせいだ。
「仲間……? あ、もしかして、同じ人を追ってる?」
武道も先を行く二人と春彦を見やり、目を丸くして問い返す。
そう、彼もまた、この現象に巻き込まれた人間の一人だったのだ。
しかも、春彦と同じく、その日の行動をたどって歩いている途中、頭痛と共に脳内に映像が浮かび上がっていた。
それでこの日は、ネットのニュースで見た事故死の記事を手掛かりにして知った悠香と、もう一人の少女かなえのあとをつけていた、というわけだ。
「あの二人もだけど、俺、ちっと怪しいって思う場所あるんすケド、先輩ならもっと違うコトわかるんじゃねぇかと」
互いの事情が分かると、春彦は言った。
「わかった、行ってみよう」
武道がうなずく。
そこで二人は連れ立って、件(くだん)の廃線へと向かった。
+ + +
握 利平
がこの現象に巻き込まれたのは、廃線の近くの森で自然薯を掘っていたせいだった。
「くそっ。冬は野草が少ねぇぜ。猫鳴館近くのは結構掘ったから、掘り尽くしてもいけねぇし……。しかたねぇ、遠出するか」
自給自足生活の猫鳴館生である彼は、思案の末にそう呟き、たんぽぽの根の煮物とおにぎりを弁当に、スコップを担いで寮を出た。
そしてやって来たのが、このめったに人の来ない森である。
自然薯は、寒くなると地上の葉は枯れてしまうが、地下の根の部分は膨らみ、いわゆる芋として熟成するのだ。
土中深くに埋まっているので、掘り出すのは大変だが、利平は食べるためには労を厭わない。
ひたすら土を掘っている途中、ふと顔を上げると、廃線を北へと歩いて行く少女二人の姿が見えた。
「女二人で廃線探検か? のんきなもんだ」
土を掘る手は休めず、呟いてそちらをすかし見る。
「アッチはB、もう一方もB……いや? Cか?」
本能的に二人の胸のサイズを目測して、一人悦に入る彼だった。
翌朝、彼は異変に気付いた。
朝起きると、昨日掘って来たはずの自然薯が、どこにもなかったのだ。
「昨日……食ったっけ?」
と記憶をたどる。
たしか、消費したのは半分だけだ。焼いて、醤油で味付けして食べた。
だが、残したはずの半分は、影も形もなかった。
寮生たちの行動もおかしい。昨日とまったく同じことをして、同じことを言っている。
更に、昨日自然薯を掘った場所に行ってみると、どこも土は固く、芋を掘ったようには見えない。
(こいつは……神魂の影響かもしれねぇな。たぶん、昨日が繰り返してるんだ)
そう察して彼は、原因を探るべく、同じ行動をたどることにした。
他に同じ目に遭っている者がいるなら、それも見つけられればいいとも思いつつ。
むろん自然薯は、食べるために掘った。
一度は、かなえと悠香に声をかけたこともある。
「おーい、BとC! じゃなかった、そこの二人。今、何度目だ?」
単に、自分にしかわからない冗談を言いたかっただけだが、二人は怪訝そうに顔を見合わせてこちらを見やったあと、そのまま立ち去って行った。
今日も今日とて、せっせと自然薯を掘っている利平である。
そこにやって来たのは、春彦と武道だ。
(今度は男二人か? 片方はたしか生徒会長だな。もう一人も先輩かもな。挨拶しとくか)
胸に呟き、彼は軽く手を上げて挨拶する。
「先輩、チーッス!」
「やあ、利平くん」
それに答えたのは、武道だ。
「志波先輩の知ってる奴?」
「寝子高の一年生で、猫鳴館生だ」
問われて答える武道にうなずき、「あ、俺はタメだぜ」と春彦は利平に同じ一年生であることを告げる。そして問うた。
「こんなトコで何してんだ?」
「自然薯掘りだ。冬場の食糧確保は、大変なんだよ」
「猫鳴館はサバイバルって噂、マジだったんだな……」
答える利平に、春彦は思わず遠い目になりつつ呟く。
「自然薯アルノカ!」
二人の会話に、武道が目を輝かせた。
「やっぱ、焼くに限るよな!」
「先輩たちも、食べるか?」
「悪くないな。……けど、今はやめておく。また、今度だ」
問い返す利平に言って、武道は春彦を促すと歩き出す。
その二人を見送り、利平は小さくうなずいた。
(どうやら、あの二人もループ仲間ってことだな)
胸に呟き、利平は昨日見かけて、声をかけた面々を思い出す。
それは、和穂と彰尋、倫理子、七星の四人だった。
彰尋と倫理子は、和穂の行動の結果も気になり、昨日も廃線に来ていたのだった。
かなえを止められず、悄然とする和穂とそれへ掛ける言葉もない彰尋と倫理子に、利平は元気を出せと掘ったばかりの自然薯を焼いて勧めたものだった。
そこに現れた七星は、自分以外にも現象に巻き込まれた人間がいることに、驚いた様子だった。
+ + +
一方、春彦と武道は。
昨日春彦が、頭痛を覚えたあの場所へとたどり着いていた。
あたりには、ちらちらと雪が降り始めている。
「あの二人、どこ行ったんだ?」
周囲を見回すが、悠香とかなえの姿はなかった。
「悠香ちゃんが事故死したのは、この先の崖のはずだ。そっちへ行ってみよう」
武道に促され、春彦も共にそちらへと向かう。
そして。
「せ、先輩コレって……。アレは、事故じゃねぇ……のか……?」
「……そのようだ」
北の森の、崖に近い草むらに息をひそめ、二人はただ青ざめて押し殺した言葉を交わす。
崖の傍には、荒い息をつきながら、口元を笑みにゆがめて立ち尽くすかなえの姿があった。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月06日
参加申し込みの期限
2016年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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