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R&R Agency:File01:春の肖像
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● 降霊会・1
冬の日没は早い。
森の中の屋敷に届く光は、もっと早く遮られる。
だから、まだ午后4時か、4時半か、そんな時間だったろう。
アトリエの中、暗色の布を掛けたテーブルを囲んで、月以外の参加者が輪になって立つ。
鞠の顔つきが凛と澄んだものになっているのにアメは気づいた。仕事モードということだろう。
振袖の袂を押さえながら蝋燭に火をつける。
「それではみなさん、心の中で『こちらにおわす方よ、お越しください』と念じてください」
全員の、すっと息を吸う音がした。
――こちらにおわす方よ、お越しください。
三度、四度、念じたろうか。
ふいに蝋燭の火がゆらり、揺らぐ。
◇
食堂。
緊張と静寂の中、くんと獣のように鼻を鳴らし、庚が囁く。
「屋敷野、蕎麦妹……気ぃ付けろ……異変特有の妙な感じがするぜ」
「ドキドキしますなー……こ、怖いものじゃないといいなぁ」
九月は食い入るようにパソコンの画面を見つめている。
サーモカメラの送ってくる色情報が青めいてゆく。
「温度が下がって来たわ」
梨香が言った。そのとき、画面の中の鞠の身体が、がくんッ、と折りたたまれた。
◇
入った、と宮辻新也が呟いた。
「あなたのお名前をお聞かせください」
新也は鞠に問いかける。ここはお定まりの手順のようだ。
鞠はゆるりと首を持ち上げ、少女とは思えない低い声でぼそぼそ言った。
「ふか……み……よう……げん」
「深見遙幻。あなたはこの部屋にいる。間違いありませんか」
「……はい」
「我々は春子さんに頼まれた者です。真実を知りたくてお招きしました。質問にお答えいただけますか?」
「……はい」
部屋の隅の暗がりの中に控えていた月は、それを聞くと鞄にそっと手を掛けた。
鞄を開ける。
なかには、人のようなものが折りたたまれて仕舞われている。
義姉が制作した等身大の美しい球体関節人形だ。
しかも、事前に入手した写真を元に、髪型や衣装などを春子の若いころに似せてある。
月は人形を抱き上げると、その口唇に口付ける。
<ドールダイブ(人形憑依)Ⅱ>で、人形に憑依したのだ。
瞬間、月はその場に糸の切れた操り人形のように頽れた。代わりに球体関節人形がゆっくりと身を起こす。
人形は意識を失った月を優しく床に横たえる。
人形の出現は突然だった。少なくとも参加者たちにはそう思えた。響くほどに息を呑む。
それでいてみな、心のどこかでは、もう何が起こっても不思議ではない、という気になっていた。
中でも新也は全く動じた様子がない。怪異には相当の耐性があるようだ。
一方で、もっとも顕著な驚きを見せたのは鞠――遙幻である。
『はる……こ……』
<この姿で失礼します。……春子さんの縁者の方とお見受けします>
声は機械めいた不自然さを伴っていた。人形はスカートの裾を摘まんで一礼する。
<あなたは何故、ここに留まっているのですか?>
『春子が……心配で……』
<私どもはその春子さんの依頼であなたがお描きになった『春の肖像』をお預かりに参りました。在り処を教えていただくことはできませんか?>
遙幻は逡巡する素振りを見せる。
幾ばくかの沈黙が流れた。月は切り口を変えてみた。
<この家にはあなたのほかに誰かいますか?>
『いる……』
<それは誰ですか?>
『妻……』
<妻……というとフユさんですね? フユさんとあなたはどうして別々に現れるのですか?>
鞠は答えたくないというように髪が乱れるほど大きくかぶりを振る。
その途端。
パチッ。
ピシッ。
空間が爆ぜるような音が家のあちこちからした。
◇
食堂も、パキ、パチリ、という音に包まれている。
「こ、これってラップ音って奴じゃないですかー!」
梢は庚の背中にしがみ付く。
サーモカメラの画面をみていた梨香が声を上げる。
「気温が急速に下がってる。アトリエだけじゃない。居間も、寝室も、子ども部屋も、ここもよ」
◇
「女の幽霊さん、悪いものじゃないといいけど。さーて撮りますよ、と」
寝室で、濁った鏡に向かってシャッターを切っていた飛鳥は、急に寒気を感じて身を揺すった。
「日が落ちて冷えて来たのかな……あれ?」
今撮った写真を見返して、違和感。
「鏡の中に、何か写ってる……?」
◇
居間で瞑想に耽っていた蛇那伊が、ゆっくりと瞼を開ける。
「なにか……くる」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月27日
参加申し込みの期限
2016年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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