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R&R Agency:File01:春の肖像
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● 幽霊屋敷へ
ある冬の日の午後のことだ。
九杜 アメ
を運転手に、白いバンがガタゴト車体を揺らしながら森の中の未舗装の細い道を抜けてくる。
雪がないのは幸いだった。積もっていたらとてもじゃないがこの屋敷に辿り着けなかっただろう。
冬の枯れ木立の中にひっそりと佇む洋風の家――遙幻庵。
R&Rエージェンシーのエージェントたちと協力者たちがバンを下りる。
玄関のポーチの向こうに、すでに一台、ブルーのセダンが停まっている。
握 利平
は、早速ハンディカメラで家の様子を撮影し始めた。
「あー現在、時刻は13時半。K県N村の遥幻庵前に到着。ここが噂の幽霊屋敷らしい」
ひととおり舐めるように遥幻庵の外観を収めると、利平は録画ボタンを解除した。
傍らでは、すらりとした両腕を体に巻きつけるように腕組みして、
朝鳥 さゆる
が屋敷を見上げている。
「朝鳥は、幽霊、大丈夫か?」
「怖くないか、って? ……寝子島自体がお化け屋敷じゃない。もれいびじゃないあたしでも耐性つくわよ」
それを聞き利平はカカッと笑う。
「尤もだ」
「あなたはどうなの?」
大人びたさゆるの気まぐれな質問に、利平は懐かしむような表情を浮かべる。
「幽霊ってな夜中の漁で海面をフワフワ近づいてくる火みたいなアレだな? ガキの頃は怖かったけど、慣れちまったな」
「それって夜光虫じゃないの?」
「いやあ、もっと不気味に思えたな。んで親とかじいちゃんとかも脅して来るしさ。……あ、言ってなかったっけ。俺んち代々漁師なもんで、俺も子どもの頃から漁の手伝いさせられてたんだ」
立ち話に興じていると、車から黒のスーツとサングラスという出で立ちの緑髪の少女――
桜庭 円
が機材を手に降りてきて、「おーい、手伝ってよ!」と利平を呼んだ。
「おう。ってか桜庭、なんだその格好」
「エージェントスタイル。形から入ってみようかと。でも。動きにくーい! 機材下ろしたら着替える!」
円は肩や太もものあたりをしきりに引っ張って、窮屈だと訴える。
「しょーもないな。慣れないことするからだ」
笑いながら利平は、最後に車を下りようとしていた
常闇 月
の、大きな旅行鞄に手を掛けた。
「気を付けてください」
月は利平に、鞄を慎重に扱ってほしいと頼む。
「重いのか?」
「はい、それなりに。それにとても繊細で壊れやすいものなので」
「なに入ってるんだ?」
「いまはまだ秘密です」
全員が車から降りたのを見計らったかのようなタイミングで、玄関の扉が開き、屋敷の中から長身のスーツの男と、紅地に菊を散らせた振袖の少女が現れた。
坂内 梨香
は彼らと握手したのち、みなと引き合わせた。
「紹介するわ。こちら、屋敷の管理を任されている宮辻不動産の社長、
宮辻 新也(みやつじ しんや)
さん。お隣は霊媒師の
雪村 鞠(ゆきむら まり)
さん」
新也はR&Rエージェンシーの面々に会釈する。
「よろしく。宮辻だ。この手の物件には慣れているが、今回はどうも厄介そうでね。鞠だけでは心もとないと思っていたんだ。聞けばみなさんは鞠に勝るとも劣らぬ特技の持ち主だとか。今日は期待しているよ」
彼なりに微笑んだつもりだろうが、あまり心地よくない笑い方だ。
鞠は新也の隣で三つ編みを弄りながらうつむいている。
肌は透き通るように白く、愛らしい顔立ちなのだが、表情のせいか陰気に見える。
「霊媒師ってえと、幽霊と話せんのか? すげーな」
言いながら利平はこっそり鞠のおっぱいの大きさをチェックした。わりと豊かなようである。
「鞠が得意とするのは口寄せでね」
と新也が説明した。
「霊が鞠の口を借りて語るので、質問するのは別の人ということになる。ああそうだ。予定している降霊会だが、暗くなってから行うつもりだ」
降霊会をするつもりだ、ということは、すでにエージェントたちも聞いていた。
「降霊会ってさ、何のためにするの? 絵の在り処を知りたいから?」
円がずばり、新也に尋ねる。
「絵についてはそちらの管轄だろう? うちは不動産屋だ。この案件をきちんと処理したいのさ。幽霊のせいで売るに売れない、崩すに崩せないというんじゃ、春子さんにとっても我々にとっても問題だ。だから、霊がいるのかいないのか、いるならどんな霊なのか、正体を見極めたいというのがまず第一。正体が判明して取れる手があれば取る。それが第二。最終的にはこの家の不動産的価値を取り戻したい、というのが我々の目標だ。家ってのは……まあたぶん怖いものなんだろうよ。この手の案件はうちの業界じゃ少なくなくてね、鞠にはよく協力してもらっている」
新也は気安そうに鞠の肩を抱いたが、鞠はじっ……と黙り込んでいる。
ときどきこちらを見ては、その黒い瞳に複雑な色を浮かべて。
「降霊会ねぇ……そういうのって九分九厘インチキよね」
ブリジット・アーチャー
が空気を読まずに発言したので、
弘明寺 能美子
が「ちょっと」と袖を引く。
しかし新也も鞠も言われ慣れているのか、とくに気にならなかったらしい。
「いや、お構いなく。そう思うのが当然だろう。だが鞠の力は本物だ。少なくとも私はそう信じている。すべては夜になればわかることさ」
「そのとおりね」と梨香が言った。
「さあ、みんな、陽のあるうちに出来ることをするわよ。仕事に掛かって」
一番年上のお姉さん的存在なアメが、梨香に向かって「イエス、ボス」と冗談交じりに敬礼したので、若いエージェントたちもそれに倣って一礼し、それぞれの仕事に取り掛かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月27日
参加申し込みの期限
2016年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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