this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
R&R Agency:File01:春の肖像
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
12
つぎへ >>
● 探索・2
円と鞠が子供部屋の扉を開けると、ちょうど部屋を出るところだった
新井 すばる
とばったり出くわした。
すばるは部屋のサイズを計測し、温度センサーをセットしたところだった。
なぜ温度センサーをセットしたかというと、霊が現れると部屋の気温が下がる、あるいは変化する、というのはもはや通説だからである。心霊業界もハイテク化が進んでいるのだ。
「温度センサーの計測結果は、食堂のパソコンで確認できるようになっているからきっと役に立つよ」
すばるはおちゃめに天眼鏡を覗いて言ってのけたものだ。
子供部屋は大きな窓が特徴的で、思ったよりも物がなかった。部屋自体は春子が使っていたと思われるが、そもそもが別荘だ。ベッドとクローゼット程度のものがあれば事足りたのだろう。
壁紙は、ベージュを基調とした十九世紀英国風の蔦模様で、遙幻の趣味の良さを感じさせる。
もっとも、それもところどころ剥がれているのが残念だが。
庚と梢が部屋の隅々を調べているが、いまのところ目ぼしい発見はないようだ。
部屋のすみに置かれた細長い洋風のクローゼットも中身は空。かつては春子の衣類が並んでいたのかもしれないが、いまはハンガーすら掛かっていない。
「当時こんな洒落たクローゼットを使っていたなんてハイカラさんだったんでしょうねー」
梢はそんな感想を抱く。
そのとき、九月がベッドの下から這い出してきた。素敵なキャスケットが埃まみれである。
「らぎらぎ先輩、こずこず先輩! こんなの落ちてましたー」
それは花柄の着物を着た女の子の人形であった。
端切れで作った手作りらしく、手足の縫い目が解れたり、目の黒いボタンが取れ掛かったりしている。
「春子さんのものでしょうかねー」
梢が受け取って埃を払い、庚に渡す。
「だろうな……探しもんとは違うが、思い出の品ってやつかもな」
庚は部屋中を見渡すが、それ以上のものは見つからない。
円は鞠に聞いてみる。
「何か感じる?」
「特別なものは感じません……屋敷中を包んでいる怖い気配は、ありますけど……」
それを聞くと、梢はひぃっと上擦った悲鳴をあげて、九月の腕にしがみ付いた。
「そーゆーのやめてくださいってばー!」
◇
一方、ブリジットが寝室に入ると、そこではすでに
朝鳥 さゆる
と
握 利平
が調査をはじめていた。
春子の母は早くに亡くなったそうだから、寝室は遙幻が一人で使っていたのだろう。ベッドがひとつ、洒落た洋箪笥がひとつ。それから横並びにふたつ引き出しのついた物書き机がひとつ。木の椅子がひとつ。いずれも、かなり埃が積もっている。
壁紙はこちらも英国風の蔦模様。窓と反対側の壁には濃紺の覆いが掛かっていた。ブリジットは緞帳のような覆いを捲ってみる。背の高い姿見が現れる。といっても鏡は歳月のせいですっかり白くくすんでいた。
見える範囲に絵がないと知ると、利平は埃だらけのマットレスを持ち上げる。
「こういうとこにエロ本が……。んな訳ねーか」
ベッドの下に懐中電灯の明かりを差し込んで覗き込んでいたさゆるは、利平を冷たく一瞥した。
「ああッ、女王様! ばかな事言ってスイマセンッ!」
女王様、と言われ、さゆるは浅く嘆息する。そんな目をしていたかしら。
利平はというと、気を取りなおしたらしく、今度は隠し部屋でもないかと壁に手を這わせている。
「絵葉書位の大きさってんだから、写真代わりに眺めてたんかな?」
「かもね。小さいとはいえ絵なら壁にかけてある……と先入観を持ちそうだけれど、案外無造作に、例えば引き出しに手紙類と一緒に紛れているかもしれないわね」
さゆるは今度は洋箪笥の引き出しを順に引き出しながら、慎重にその手のものがないか探している。
「絵がなくとも、せめて日記があれば何かわかるかも……」
探索に加わったブリジットの目当ては、むしろ日記のほうだ。
日記ならこの寝室にある可能性が高い。
父親が個人的な記録を置きそうな場所で、かつ娘の春子が屋敷の相続後に立ち入りそうにない場所、といえばこの部屋が第一候補だからだ。ちなみに、日記を書かない人間がいるということは、ブリジットの考慮の範疇外である。
「さぁ、何が出るかしらね……」
ブリジットは物書き机の引き出しの取っ手に手を掛ける。
右の引き出しを開けるも、空。
なら、と左の引き出しに手を掛けたとき、背中にさゆるの声が掛かった。
「そこは鍵が掛かっているようよ」
すでにさゆるが調査済みだったのだ。
「鍵がかかってるなんて怪しいじゃない」
ブリジットは意気込むも、さゆるは冷めた口調で言葉を返す。
「肝心の鍵がないわ」
ところが次の瞬間のことだ。
さゆるは、あっと息を呑んだ。
洋箪笥の一番上の段。引き出しを抜いたその奥に、小さな鍵が引っ掛かっていたのだ。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
R&R Agency:File01:春の肖像
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月27日
参加申し込みの期限
2016年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!